エコープロジェクトふわふわ日記

The School ECHO Project代表理事、山田響子のブログ。

“夢をカタチにできる子”が育つ世界を目指して、
大人の連携支援や、地域にある子どもの居場所づくりをしています。

ふわふわと、でもしっかりと、大きな夢に向かう途中で考える、小さなこと。


テーマ:

渋民村寺子屋教室

日本でここだけ?!
お寺と、保育園と、児童館と連携した寺子屋!



● 対象年齢: 小学校1~6年生

● 運営日時: 毎週火曜日 放課後 (児童館からスタッフが送迎)

● スタッフ:  各回約2名 渋民保育園のスタッフが交代で

● 住所:    岩手県盛岡市玉山区渋民 (旧渋民村) 
         (いわて銀河鉄道ライン 渋民駅から車で10分)


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JR盛岡駅から、いわて銀河鉄道ラインに乗って数十分。

山に囲まれた静かな町の、お寺と保育園の間に、
渋民村寺子屋教室はあります。

石川啄木が幼少時代を過ごした、歴史あるお寺、宝徳寺さんです。


道路から向かって眺めると、左に立派な宝徳寺さんの御堂があり、

右に宝徳寺さんが運営されている保育園があり、

その間、お寺の境内にプレハブ小屋の寺子屋がある、

という不思議な光景。

そうなんです。この寺子屋教室は、本物のお寺さんが運営しているのです!


しかし、驚くのはまだ早い。ユニークなのはそれだけではありません!

渋民村寺子屋教室は、学童のような登録制とも、

駄菓子屋のようなふらっと立ち寄る場所とも、ちょっと違います。


毎週火曜日、保育園のスタッフが町の児童館へお迎えに行き

児童館にいる子どもたちのうち、希望者を寺子屋に連れてくる
という

なんとも不思議なシステムなのです。


それはつまり、お寺と、保育園と、行政(児童館など)の連携で

この寺子屋教室が成り立っているということ。



おもしろいと思いませんか?!


日本中探してもここだけなのでは?と思う、このユニークな運営形態。

その成功の秘訣や、

お寺や保育園が寺子屋をやることになった理由、

そしてスタッフの方の思いを、

渋民保育園園長の遊座先生 × 渋民公民館の千葉さん × ECHO山田

座談会形式で、以下ご紹介していきます。


(盛りだくさんの内容になってしまったので、

 パート①、パート②に分けてお伝えします。どうぞお付き合いください!)




○ だめ!って言われないのが、寺子屋教室のある意味


保育園の小さな椅子に、大人が3人ちょこんと座って始まった座談会。

まずは、寺子屋が毎年行っているキャンプのビデオを見せていただきました。


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千葉: やっぱりいろんなことやってると、子どもたち表情が明るいですよね。

遊座: そうですねー。あ、この子、短パンですけど、すっごい蚊に刺されて大変だったんですよ(笑)でも、この子が自分で、短パンはきたいって選んだんです。次の年は、長ズボンはいてきたけど(笑)学んだんですね、自分で。

千葉: やっぱり自分で経験しないとわからないことってありますよね。あと、(キャンプでは)6年生が1年生を見ないようにして見てるっていうのもあるよね。

遊座: うん、お兄ちゃんの言うことをきかないと置いてかれる。自然の中だから、置いてかれると困るじゃないですか。だから言うことちゃんと聞くんですよね。

不便な場所に行けばいくほど、自分の身を守るためについてかなきゃってわかるし、ケンカが少なくて協力するんです。

山田: やっぱり低学年から来てる子が、高学年になっても来るんですか?

遊座: そうなんですよ。だけど目的が違ってくるんです。最初は楽しいから来るっていうんだったのが、大きくなると、自分たちで考えたルールでキャンプを成功させようっていう目的ができてくる。来れば来るほど「来年はこういうのやってみたい」っていう目的ができてくる。

山田: へー。楽しそう!

遊座楽しいですよ~!だめって言われないから、何も。

千葉: 家にいればね、だめのオンパレードだよね(笑)

遊座: ここでは、あれもこれもダメって言われないから。

山田: それが、寺子屋教室がある意味なんでしょうね。





○ 「地域で子どもを育てる」って、気にかけてくれる人がいるってこと


山田: お寺さんと保育園が、そもそもなぜ寺子屋をやろうと思ったんですか?

遊座: 保育園を卒業した子が小学校に行くんですけど、小学校の先生から、なんか落ち着きがないとか、満足してない様子なんだよねっていうのが聞かれて。その頃ちょうどこういう事業のお話があったので、じゃあやってみようと。$エコープロジェクトふわふわ日記

でもやればやるほど、子どもたちが発散できていない、なにか悶々としたものを抱えているなーっていうのがわかってきたんです。

子どもと話すと、勉強!勉強!って遊ぶ時間がないし、ちょうど連れ去りとかがあった時期で、友達と外でも遊べないし。きっとなんか寂しいんだよね・・・。


はじめは自分自身もそこまで続くのかな、と思っていたんですけど、実際自分の子どもも同じ状況になったときに、これはがんばらないとなと思って。1年やって2年やっていくうちに、すごく必要だって気づきました。

子どもが必要としているのは、思いっきり発散できる、何かチャレンジできることなんですね。だから、なるべく山に行ったりして、体を動かして発散させてます。

スキンシップ、コミュニケーション、発散。いま子どもたちに不足しているものを補えればな、と思ってやっています。

山田: 寺子屋の時間って、保育園はまだやってる時間ですよね?

遊座: やってますね。子どもたちは保育園を巣立って小学校に行くんですけど、小学校に入っても中学校に入っても、子どもたちに目をかけてあげようって思ったんですよ。大人になっても、彼らが望むのであれば目をかけて声をかけてあげたい。

職員は朝7時に出ると4時にあがれるので、そのあととか、寺子屋の時間は有給をとってとか、みんなで交代でやってます。給食の先生とか、子どもとかかわらない職員も、いいよいいよって言ってくれます。

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千葉: 子どもたちには、気にかけてくれる人の存在が必要ですよね。

できれば親がいいんでしょうけど、 親じゃない大人も「心配してくれてるんだ」とか「気にしてくれてるんだ」ってことを子どもがわかれば・・・ 「地域で子どもを育てる」ってたぶんそういうことだと思うんですよね。





○ 子どもといて幸せ、子ども同士で楽しめる子が健康なんじゃないかな。


山田: 千葉さんに同感です!親だけじゃなくて、みんなで気にかけるって大事ですよね。

千葉: でもそれを怖がるっていうか、子離れできない親も多いよね。

遊座子どもは子どもといて幸せなんですよ。子ども同士でかかわって楽しめる子が健康なんじゃないかなって思います。子どもが親から離れられないってことは、足りないわけですよね、親の愛情が。だから、こういう場所に来れる子どもがたくさん増えたらいいなと思います。そうすると、親も自立していくんじゃないかなぁ。

山田: 親御さんは、何がそんな心配なんですかね。

遊座: 見てなくちゃいけない、って思うみたいですね。わたしたちは、あとで「こういうことありましたよ」って報告はするけど、見えない部分ってあっていいと思うんですよ。だからわざわざ見えるようにはしないし、「今子どもが何をしているのかな」っていう思いが大事だと思うので、その思いを大事にしてくださいって言うんです。

・・・信じるしかないじゃないですか、自分の子どもを。自分も親ですけど、心配なときは「だいじょぶだいじょぶ、信じよう」って、何でもできる子じゃなくても、友達と楽しく遊んでくれればそれでいいって、思うようにします。

遊座: なにもできないんですよ大人って。だから一緒に楽しかった思い出を共にしてみるとか、大笑いするとか、そうなんだねって話を聴くとか、それぐらいしかないんじゃないかなって、寺子屋やってて思うんですけどね。

あとは子どもが自分で育とうとする気持ちをどれだけ後押しできるかなって。


千葉: 最終的に、子どもが大きくなって何になりたいって言ったときに、代わりに受験できるわけじゃないから。どれだけ志を育ててやって、それを後押ししてやれるかって、親ができるのってそれぐらいなんですよね。


パート②へつづく
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