【コラム】 女なんて犬みたいなものさ
テーマ:女性の研究 昔、上岡龍太郎が司会をしていた番組で、『恐怖の法則』というのがありました。日常の中に存在する法則を視聴者から募集し、それを番組で検証するという内容でした。
その時に取り上げられた法則の一つに、「妻は夫を、匂いで嗅ぎ分けることができる」というものがありました。
番組の中の実験では、十組の夫婦に出演してもらい、妻に目隠しをしてもらって十人の夫たちの匂いを順番に嗅いで、これが自分の夫だと思った男性の前で手を挙げてもらうという検証の仕方をしていました。結果、十人の奥さん全員が、自分の夫を言い当てていました。
女性だって、誰でも匂いで区別できる訳ではないだろうと思います。寝起きを共にし、日々生活を共にしている配偶者の匂いだからこそ記憶していたのでしょう。
ですが、立場を逆転させて、夫に妻の匂いを嗅ぎ分けさせたとしたら、正解率はゼロに近いだろうと思います。
男だって嗅覚はあります。人の体臭を感じもします。ですが、男の嗅覚は女性みたいに敏感ではありません。
男にとって、匂いは匂うか匂わないか、臭いか臭くないか、つまり、匂いの程度を感じるくらいのものです。カレーと肉じゃがの匂いの違いくらいは分かりますが、人の体臭の個性を嗅ぎ分け、記憶し、それを手掛かりに人を特定するなどという芸当はとてもできません。
男も女も、匂っている匂いは同じです。でも、そこから得ている情報量は異なる。例えるならば、普通の人間と絶対音感を持った人間の関係です。同じ世界を同じように感じているようでいて、女性は男性とは全く異なる世界の中に居るということです。
男と女は別の生き物なのだと、こういうことなどからもそう思います。人とのコミュニケーションを、男は視覚と聴覚で取っていますが、女性の場合、これに嗅覚が加わっている訳です。
例えば、恋人や夫の浮気に対して、女性は第六感が働くのですぐにバレるなどと言います。
でも、もしかするとそれは第六感ではなく、嗅覚かもしれません。男が浮気を隠そうとしても、それは自分が妻の立場に立っての証拠隠蔽工作です。自分の認識能力を超えた匂いの証拠が残っている場合、そこから妻に浮気がばれるということは十分に考えられます。
ある知り合いの話です。彼が浮気して帰ってきて、上着をハンガーに掛けて部屋を出て行ったそうです。
ちょっと用事を思い出してその部屋に戻ろうとすると、奥さんがその上着に顔を埋め、頻りに匂いを嗅いでいたのだそうです。今まで奥さんがそんなことをしている姿を一度も見たことの無かった彼は、慌てて引き返して、そのまま何も見なかった振りを通したそうです。
確かにその時の浮気相手はちょっと香水がきつかったそうです。
それにしても、満員電車の中で香水のきつい女性と隣り合わせになることもあったでしょう。そんな時には特に反応しなかったということは、そういう移り香と浮気の移り香とは匂いの付き方が違うということでしょうか。
もう一つ、これは島田紳介が番組の中でネタにしていた話ですが、やはり彼の浮気が匂いが原因でバレたのだそうです。
奥さんが言うには、一日外で働いてきたら汗臭い匂いがするはずだ。それがしないのは、どこか途中でお風呂に入ってきたからだ。それで、紳介の浮気に気が付いたのだそうです。
それ以来、紳介は、外で風呂に入ってきた時は、家の前三百メートル全力疾走して、汗を掻いてから家に入るというのが話の落ちだったんですが。
でも、本当にそれで誤魔化せているのでしょうかね? 1日動き回ってゆっくりうっすらと掻いた汗の匂いと、短時間に急激に掻いた汗の匂いが同じなのか異なるのか、男の私には分かりません。
もう一つ、石鹸の匂いがあります。汗の匂いに混じって石鹸の匂いがしたら、そしてそれが家で使っている石鹸とは違う匂いだとしたら、やはり奥さんは浮気を疑うんじゃないでしょうか。
ああ、怖い怖い。
コラムの目次
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