2005-11-27

イポリト ベルナール 『アメリ』

テーマ:小説

アメリのアップ ---
ニノは受話器を置き、写真帳をめくって57ページを探しました。見開きに、4枚の彼女の写真が貼ってありました。

1枚目は、顔を手で隠し、その手のひらに「あなたは」の文字。
2枚目は変装メガネをかけて「私と」と書いたボードを持っています。
3枚目はシルエットだけの写真で、背景に「会いたい」の文字。
4枚目はおなかの部分のアップ。おなかに大きなクエスチョンマークが書いてあって、彼女のおへそが、ちょうど「?」の点の部分になっています。

「あなたは」「私と」「会いたい」「?」

これはかなり変な子だぞ、とニノは思いました。そして、「すごく会いたいよ」と写真に向かって言いました。
---




口コミで人気を広げた映画『アメリ』が公開期間を延長したとき、私はある人の隣で猫を被ってた。「何の映画が見たい?」と聞かれ、良く知らないけど女性に人気があったこの映画のタイトルを応えてみた。そんな~時代も~あったねと~、と思い出される。

さて、『アメリ』は前述したように公開延長されたほど、特に主人公と同年代の女性からの人気の高いフランス映画だ。私も映画を見る前から、写真集や雑誌の特集記事で、その世界観にほれた一人だったりする。

印象的なアコーディオンの音楽、フランスの日差しをたくさん含んだ赤と緑のキレイな発色の映像。内容は・・・実はあんまり覚えていない。
でも、アメリが初体験するシーンの彼女のカメラ目線は、笑いをもって思い出される。

映画を見てから数年後、ヒヨコが誕生するかのようにハートの殻を破って飛び出すアメリが表紙の、小説版を読んだ。

内気な女性、アメリ。
彼女の趣味はクレーム・ブリュレの焼き目を壊すこと運河の岸で石を投げて水切り遊びをすること

アメリ ・・・うそぉ。

小説版を読んで私が抱いた感想では、アメリは内気ではなく、かなりの小悪魔的性格なんだが。
1975年生まれってことは、大人な女性のはずだし。クレーム・ブリュレや水切りの趣味は置いといても、


へそに文字は書かんよ・・・普通。
これは誘惑でしょ。

さすが恋愛の国。内気な女性の行動なのに、とてもセクシャルな匂いがする。


※ この記事の冒頭に書いたのは、アメリが心を寄せる男性ニノに、彼が調べてることに対して公衆電話越しに答えを教えた上で、「君は誰?」と問われたところ。

空想好きとは言っても、彼女はちびまるこちゃんに出てくる野口さんのように単純に空想をして、「・・・なんてね、フフ」って笑ってるだけじゃなく、空想通りに行動する。
それが物語をとてもファンタジーにしてるんだけど、見る人によって意見が大きく分かれるかもしれない。

身近にカップルを成立させたり、来ない手紙を偽造させるくらいならいいけど(長い目で見るとちょっと変わるけど)、復讐の方法はちょっとひどいと思う。かなり執拗だとだとも思うし。そもそも勝手に他人の家に侵入するのは犯罪だし・・・って現実的な見方をすると、アメリがかなりイヤ~な子に思える。

でも、映画の世界観の中で見てると、これをもほのぼのとしたワンシーンに見える。私もイメージ映像として、ぼ~っと眺める分には好きだ。

小説を読んでて一番私の心にピカーーンと光るものを感じたのは、作中に出てくる売れない作家がこの物語を書いている人だということが判明した瞬間だった。本編とはあまり関係ないか。

【書籍】

イポリト ベルナール, Hipolito Bernard
アメリ
Jean‐Pierre Jeunet, ジャン=ピエール ジュネ
アメリのしあわせアルバム
プチグラパブリッシング
アメリ―モンマルトルのアメリとパリの映画たち



【DVD】
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2005-10-31

作者忘れた・・・ 『小さい魔女』

テーマ:小説
ジャコランタンジャコランタン



ハロウィンはどうだった?

このお祭りの主役ともいえるジャコランタンは、かぼちゃのお化け。そしてかぼちゃはカンボジアから日本に持ち込まれたものなんだ。

だから「カンボジア」がなまって、「かぼちゃ」って呼ばれるようになったそうな。

へぇ~。


これ、今日の呑み会で仕入れたネタさ!


さっそく『トリビアの泉 』に投稿しといたよ。



でも、語源となったカンボジアの国では、あまりかぼちゃを食べないらしい・・・。




サテ。

ハロウィン(このお祭りの起源などは「Halloween Japan Info 」に詳しく紹介されてるよん♪)と言えば、私は魔女を思い出す。


もちろん大好きな『ナイトメア・ビフォア・クリスマス 』も思い出すけど、ここじゃ絵に描けないから~。(しかも今年は10th Anniversaryらしいね、この作品!!)

「仮装をするならばやっぱり魔女でしょ★」って願望もあったりする。だけど、別にハロウィンにかこつけなくても魔女をモチーフにした物語が大好きなんだ。



魔女01 今回は私が幼い頃に幾度となく母上が読み聞かせてくれた『小さい魔女』の物語をご紹介。


***

小さい魔女は修行中の身でありながら、こっそりと魔女たちが集まるワルプスギスの夜のイベントに参加する。




だが、いじわるな大きな魔女の密告によりバレてしまい、魔女の親方から厳しい処分を受ける。




魔法の箒を折られ、徒歩での帰宅を余儀なくされて、3日3晩かけて体も心もボロボロなりながらも自宅に戻る。




小さな魔女は、悔しさから一念発起し、今までさぼっていた魔法の勉強を基礎から始める。




カラス 小さな魔女の唯一の友だち、大きなくちばしを持ったカラスのアブラクサスは、小さな魔女に憎まれ口を叩きながらも、叱咤激励する。




そして、翌年のワルプスギスの夜




全ての魔法を覚えた小さな魔女は、まだ誰も集まっていない祭りの会場に一人降り立った。




魔法で薪を集める。それは大きな魔女たちの箒だった。 箒の薪に火をつけて大きなキャンプファイヤーを作る。




続いて「火の勢いが足りない」と、魔法でたくさんの書物を取り寄せ、キャンプファイヤーの火にくべる。それは大きい魔女たちの魔法の教本だった。




魔女02 「こんなことをして! もっとひどい目にあっても知らないから!!」と恐ろしさに顔を覆うアブラクサスに、「大丈夫、そんなことはできやしないわ」と、小さい魔女はもう一つの魔法をかける。




それは、大きな魔女たちが魔法を使えなくなる魔法だった。




彼女たちは慌てて魔法を勉強しようにも、魔法の本は火の中だ。いまや、この広い世界に魔法使いはただ一人




「さあ、アブラクサス! この素敵なワルプスギスの夜を祝いましょう!!」
***




・・・ってこんな物語。
母よ、この物語から何を学べと?



この記事を公開したときに、「この本、検索で見つけられなかった。もう、手に入れられないのかな」とか書いてたら、つなさん に正しいタイトルと作者名を教えてもらった。

作者は”オトフリート・プロイスラー”

そうそう。「プロレスラーみたい。強そう!」って勝手な想像を膨らましてた名前だ。

アリガトウ、つなさん。


ダヤンの世界ヨールカの夜ワルプスギスの夜を取り違える事があっても、カラスの名前だけはなぜか覚えていたなぁ・・・。



■ オトフリート プロイスラー
  Otfried Preussler, Winnie Gebhardt‐Gayler, Anthea Bell,
アンシア ベル, ウィニー ガイラー
小さい魔女
■ オトフリート・プロイスラー, 大塚 勇三
小さい魔女




ジャコランタンジャコランタン
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2005-09-30

横山 秀夫 「半落ち」

テーマ:小説

久しぶりに顔を合わせた父が「これ読むか?」とよこしてきた。
かつて映画化されたベストセラー、さらに今、単行本になってまたベストセラーになっている『半落ち』だった。

「読まないなら、会社のやつに貸すから」と差し出した黒い表紙をひっこめようとするので、「いやいやいや・・・」とか言いながら手を出した。他にも読みかけの本があるんだけど、「早く読めよ~」と急かされて、慌しく読み終えたところ。・・・ゆっくり読ませてーな。

『半落ち』の映画は、飛行機の中で映画を目にしたことがある。
だけど、裁判のシーンをなんとなく眺めただけでほとんど夢の中にいたため、私の脳内にあるシーンが本当に映画のシーンにあるのかどうかは定かではない。映画の公式サイトを見る限り、頭の中で演じてるキャストと映画のキャストが一致してるから、あってると思うんだけど。

(→ 映画公式サイト


現役警察官の梶(寺尾聰)は、アルツハイマーの妻・啓子(原田美枝子)を同情から扼殺する。温厚で生真面目、人情に厚い警察学校の指導教官だった梶の起こした事件に、警察内部は騒然とする。梶は自ら警察に出頭するが、それは事件を起こしてから不可解な2日間が過ぎた後の事だった。

上層部では「梶は死に場所を求めて2日の間を彷徨っていたんだ」と発表するが、ある新聞社の記者がナゾの2日間に梶が新宿・歌舞伎町にいたことをスクープしてしまう。


志木警視(おそらく、柴田恭兵。刑事役が多いなぁ)が梶の取調べ担当に任命される。梶は事件については隠し事なく語るが、2日間については一切黙秘をする。
「梶だって男だ。最期を迎える前に女を求めることもあるだろう」と、志木警視は自分を納得させようとする。だが、それにしては梶の澄み切った目が本当は何を語ろうとしているのかが、はかりきれずにいた。そのまま、事件は志木警視から離れた。

裁判の日。
検察側も弁護士側も、2日間を争点にしようとしなかった。
「誰もが不可解に思っていることをなぜ、誰も口にしようとしないのか」と左陪席裁判官の藤林(吉岡秀隆かな?)と憤る。彼にもアルツハイマーを患う父がいた。

裁判を傍聴していた志木警視は、淡々と進みすぎる裁判に溜め息をつきながらも、梶がたった一言感情をこめて発した言葉に、2日間の行動の鍵を見付けた。

裁判のシーン



ということで、梶を演じる寺尾聰を描いた。
そして、絵の中で寺尾聰が語ってるのは、梶が亡くなった自分の息子について問われた時に、梶がたった一言感情をこめて発した言葉(この絵だと感情が見えないケド)なのさ。

この小説(あえて小説、映画は記憶が薄いから)の最も良いと思わせられた点は、警視、新聞記者、裁判官などなどの人たちが、各章ごとに主人公になって、各人の目線・立場からこの事件を見ているところ。
もし、一人の視点で終始書かれていたら、「梶は事件の本筋は過不足なく白状してるんだから、関係なさそなその話は、もうその辺にしておいたっていいじゃん」って思って、最後のページに辿り着くことなく飽きちゃってたかもしれない。

それから。
思わず注目してしまった点。

この小説の中で梶という人柄を表す表現として、何度も何度も登場する「澄み切った目」。

キラキラしてるあきら。

・・・こ、こんなん?
ささやかにアイフル顔。

小説を読むときに、解説から開く癖のある私は、そこに書かれていた注意書きで、2日間のナゾについて読む前から見当がついてしまったのがカナシイ。

未読の方は、ラストから読まないように。
単行本に解説やあとがきは載ってなかったから。


横山 秀夫
半落ち


東映
半落ち
<管理人コメント> Amazonの在庫はあと1点だけらしい。(2005年9月30日現在)

森山直太朗, 御徒町凧, 中村太知
太陽/声
<管理人コメント> 映画の主題歌となったのは、森山直太朗の『声』。映画の内容と歌詞が見事にリンクしてる。とゆーか、この曲を主題歌にしただけでこの映画は成功してると思った。

本文作成中に何度か「♪~」と歌い出しを口づさんだ。思わずモノマネになってしまうのが、直太朗のスゴイところ。
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