たまには音楽的な事を書きます

私は ボイストレーナーですが 

総合的に美バランスのセンスや勘を良くして貰う為に

情緒豊かになって頂く為に

最終的には歌の為に ですが いろんな話をしています

曲の話もよく相談もされるのでこんな話もしています、な内容を

昨日 ラルクアンシエル20周年記念ライブを見て

感動して来たので せっかくの機会なので 書きます




ラルクの曲のメロディーは アレンジは


圧倒的に美しい


ゆっくりオーケストラで演奏したら映画音楽みたい


その映画音楽のルーツは クラシックだと私は思っていて


ラルクの曲の美しさの説明をする時


胸キュンな切ないメロの動きが際立っているので

その切なさを作っているのはこの音の運びだよ、と

(半音の狭さを綺麗に使った動き


ピアノで

ショパンの名曲の弾いて胸キュン部分を強調したり 

ベートーベンの名曲の弾いて胸キュン部分を強調したり 

映画音楽の名曲を弾いて胸キュン部分を強調したり 


そして 


ラルクの曲のピアノバージョンを胸キュンにゆっくり弾いてから

ロックアレンジを乗せる すると ラルクになる


を レッスン中 作曲の話の時によくやっているのです


(それに加え おおもと日本の心である歌謡曲をひもとけば

「赤とんぼ」などの日本唱歌や童謡、民謡から来ているし

日本の時代背景とともに、陰な切ない曲がルーツで

日本人の体になじんでいるのでそんな話も

そんな音階もからめて説明していますが)


それは


現代少し不足している


「胸キュンな切ないメロディー」


「メロディーを味わう時間を持つ{ま(休符)}の大事さ」


を どうしても若者ミュージシャンに伝えたくてやっていて


だからよく代表例にラルクが登場するのです


そのメロの美しさは 韓流ドラマのサウンドトラックの魅力と近い

(「冬のソナタ」を考えて頂けるとイメージが伝わりやすいかと)


現代の若者の音楽はなぜか

歌詞とメロディーが詰め込まれ過ぎていて息を吸うのも大変で

覚えられるメロが少なく 

美しさを極めるのは古臭いかのような

仕上がりのものが多いと思うのです

(着メロダウンロードにはちょうどいいのかな?

どっぷり美しいと「重い」のかな?)


{ま(休符)}が我慢出来ない感じ


これは 現代病でもあると思うのだけど

パソコンや携帯やゲームで なんでも{ま}をおかず

いじったりパッパパッパ操作したりリセットしたり終了したり

ゆっくりの「ま」のじっくり考える 待つ の暇を持ちたくなく 

たくさんの情報を 広く浅く いっきに貰うクセがついてるからではないかと

私は勝手に思うのです


そして メールで用事もすむので

人に直接あんまり会わないので 言いたい事がたまりにたまって

一曲につき山ほどあるから歌詞を詰め込みすぎるのかな?とか


毎日毎日たくさんの曲を聴いていてよく「時代」を考えるのです


もちろん


今の若者の曲でも 時代に合った

胸キュンなものやいい曲はいっぱいあるし

ジャンルによって切なさを入れてる場合じゃない曲もいっぱいあるし

それは時と場合によりけりだし

かえって胸キュンが照れくさくて?重くて?

するっとライトな方が好きな人もいるので

何でもかんでもラルクに似た曲を作ればいい話ではないのですが


私だけでなく 美しい切ないメロディーは 

日本では永遠の人気なはずなので

特に女性は大好きなので

少しでも「日本の名曲」をそんな観点で研究してみたらどうかな?を

提案しています


私は当たり前に歳をとっているので

名曲と言われる曲をいっぱい知ってるだけでもあるので

若い生徒さんには とにかく 

昔からの名曲をいっぱい挙げて聴いて感じてもらうようにしています

(嫌なものは無理に取り入れなくてもいいわけです)


ラルクは曲だけがいいのではなく

「総合的な美バランスが素晴らしい」ので

こうすれば誰でも人気者になれる、っていう簡単な話ではないけれど


もうわかって十分研究している深い真の若者ミュージシャンもいるし

それに気付いて頑張ってる人も大勢いるのでいいのですが


よく生徒さんのバンドのメンバーや知り合いミュージシャンが

このブログを読んで下さっているらしいので

レッスン中何を話しているかを たまには 書きました(笑)


具体的に言うと コードは Major7  Major9 minor7 minor9 が多用されていて

メロディーも7thや9thをひっかけたり 長く伸ばしたり が多く出て来ます

しかも7thや9thの音からメロが始まったりもします

美しいメロの秘訣です


(昔 私の胸キュン体質を完璧に作って下さった 

ユーミンや山下達郎さんもそうでした

このコードは 日本人ならでは、ではなく 

洋楽のテイストがたっぷり入って来たニューミュージックから

ますます盛んになったと思います)


それを多用して ピアノで勝手にその場でメロディーを作って弾くと

たいがい 生徒のみなさんは 「わぁ恋の矢」のような顔をしてくれます


メロとピアノの響きが色っぽいからです


ラルクの曲をゆっくり ホテルやレストランのラウンジで

ピアノを弾いてる感じです


(実際私はそのアルバイトを10年近くやっていました


そうなんです





だから 





ラルクは色っぽいのです



美しいものを わかりやすく



美しく聴かせる



「思いやり」「優しさ」も



入っているからだと 思います