2010-08-04 08:55:56

猫の後ろ姿 316 「啓民文化指導所」のこと

テーマ:ブログ

 2008315日、福岡市の福岡アジア美術館で、アミヌディンT.H.シレガー氏(インドネシア・バンドン工科大学美術館館長)の講演があった。テーマは、「プロパガンダのための美術:インドネシア美術における日本の影響」(Some Propaganda for Propaganda: lndonesian Art in Japanese occupation)。














「猫の後ろ姿」









  194245年、日本はインドネシアを軍事占領したが、この占領下の1943年、インドネシアのジャワ島に「啓民文化指導所」という文化センターが設立された。この啓民文化指導所は、日本軍宣伝部の下部組織で、文学、演劇、映画、美術などの分野で日本人が宣伝・宣撫活動を展開した。







「猫の後ろ姿」












   美術分野においては、美術教室の開設、展覧会の開催、授賞制度の設立など、若手インドネシア芸術家の育成がもくろまれた。それは、もちろん、「大東亜戦争勝利」「大東亜共栄圏建設」の大義をインドネシアの人々に美術を通じて宣撫しようという日本の思惑がその背景にはあった。したがって全く自由な制作が許されたわけではなく、貧困を描いた作品などは、検閲で発表不可能となった例もある。


 しかしこのような日本の軍事支配をも逆手にとってインドネシア社会の近代化にむけて利用しようと考えた人々もいた。


 この「啓民文化指導所」の果たした役割については、日本軍の公的な目的と、これをしたたかに利用しようというインドネシアの人々の隠された目的との、角逐の中に丁寧にとらえて行く必要がある。







 先日、福岡アジア美術館を訪ねた折に、このシレガー氏の興味深い英文による講演原稿の写しを頂戴した。氏の許諾を得たうえで何らかの媒体で、翻訳したものを公表したいと考えている。
翻訳すると書いたが、インドネシア史については全く不勉強であり、地名・人名をカタカナでどのように表記すべきかなどと言う初歩の初歩からのスタートであるが、勉強しながら、なんとか自分で翻訳したいと考えている。







「猫の後ろ姿」





























  
































































































 




















































































































PR

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

[PR]気になるキーワード