『ジョコビッチの生まれ変わる食事』を読んで | えばと鍼灸マッサージ院徒然日記

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川崎市多摩区、稲田堤駅徒歩3分にある、えばと鍼灸マッサージ院の院長江波戸雄一の日記ブログです。
医学に関する知見や、大好きな横浜ベイスターズ(NPB)、リバプール(サッカー)、お酒(ウィスキーが主)のことなどを書いてます。

自身の実家がピザ屋を営んでいて、いつもピザが身近にあり、実はそのピザが自身の様々な体調不良を招いていたこと判明していく様子が詳しく記述されています。

またグルテンと糖分の害については、生理学的に正しく記述されています。

 

しかしグルテンフリーやら全粒粉の害よりも、何より彼がこの本で伝えたかったことは、「(権威の言葉を妄信せずに)全ての物事に対してオープンマインドであること」だと思います。

そうでなければ、すでにテニス界でトップ5に入っていたにもかかわらず、クレタ島の無名の医師のアドバイスなど受けなかっただろうと彼自身述懐しています。

何事もまずは自身で実践してみて、自分自身の体に聞きながら判断してみようといったところでしょうか。

夏井先生が「2:8の法則」と呼んでいるように、ジョコビッチの言葉を聞いても行動する人としない人は必ずいるのですが。

 

また大スポンサーになりうる特定の業界を、世界のスーパースターである彼が非難していることにとても驚きました。

よっぽど嫌な思いでもしたのか、本当に全人類の健康を願っての物なのかは、皆さんの判断にお任せします。

 

引用開始

私の見るところ、製薬会社と食品会社は人々に恐怖を植え付けようとしている。彼らは我々に病気になってもらいたいのだ。

引用開始

 

マオちゃんとか羽生選手にも見習ってもらいたいですね(笑)。

でも鍼灸師も「治療」だけを守備範囲にしていると、「不健康な人がいないと成り立たない(≒儲からない)」という部分では一緒ですけどね(笑)。

 

あと「血糖値の乱高下の害」についても言及しているにも関わらず、そば粉やキヌアなど血糖値を上げる食品もそこそこ摂取しているのは意外でした。

それでも糖分摂取による弊害を感じていないようなので、本人も「以前は過食だった」と振り返るように、よほどそれまでピザやパンを食べていたのかと思います。