2010年08月05日

小沼勝「妻三人 狂乱の夜」(1972)

テーマ:ロマンポルノ
映画遁世日記

妻三人 狂乱の夜 (1972)
監督:小沼勝
出演:二条朱実、原英美、田中真理、南寿美子、小松鉄男、甲斐康二、高山千草

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三島家には妾あがりの妻と主人お手つきの女中がいたが、2人は張り合って息子にも手を出していた。そこへ息子の嫁が。都合の悪くなった妻は息子と組んで女中殺しを計画。嫁も図々しい女中を単独で殺す計画を立てる。上流家庭に吹き荒れるこのドロドロ愛憎劇の結末は果たして・・・

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ストーリーはご覧の通りドロドロしており、監督は小沼監督、舞台は金持ちのお屋敷・・・ということで、なんとなく重厚でダークな作風を想像してしまいそうだが、本作のノリはとことん軽い。"ほのぼのしている"と言ってもいい。ドロドロした重さよりもブラックユーモアを前面に押し出そうとしたカタチなのであろうが、それもどっちつかずの印象でなんとも掴み所がない。悪い言い方をすれば中途半端ということなのだが、それが魅力的に、そして可愛らしく思えてしまうところもまた70年代のロマンポルノの素晴らしさ。さらに時折スタイリッシュ(遊び心豊か)な小沼演出(小沼カット)が挿入され、映画的興奮も申し分ない。役者さんでは、常に欲求不満ぎみの(笑)若妻を演じた二条朱実さんが一番良かった。

映画遁世日記

僕としては非常に愛すべき映画である。しかし一般的な尺度で考えると地味なこの映画・・・今回単独で初DVD化されたというそのスペシャルな扱いは謎(笑)。こちとらそういう謎の流れは大歓迎なので、今後のロマンポルノ初DVD化作品も追い続けていきたいと思う(今知ることが出来ている今後のリリース予定タイトルも絶妙なものばかりで嬉しくてたまらない)。

メーカーさん、本当にありがとうございます!

$映画遁世日記
田中真理と原英美(おまけで高山千草)が出演していること、"女たち(家族)の欲望の争い"というテーマから小沼監督の盟友・田中登監督の「好色家族 狐と狸」(1972)と似たものも感じる。「狐と狸」ほどバカバカしくはないが(笑)

$映画遁世日記
小沼監督「女教師 甘い生活」(1973)の超傑作シーン、麻丘めぐみ「わたしの彼は左きき」に乗っての安田のぞみ嬢のダンス。「妻三人 狂乱の夜」ではなんと第三の女だと思っていた(失礼だろw)原英美が山本リンダの「どうにもとまらない」で踊る!小沼監督の歌謡曲の使い方は本当に素晴らしい

映画遁世日記
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コメント

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2 ■意外もなにも!

器用な監督さんだと思います!なので会社(日活)からの無理難題が絶えなかった(しかもことごとくモノにした)印象があります。
>沙羅パパさん

1 ■小沼監督は…

ぐちゃぐちゃドロドロの愛憎劇も良いですが…こうしたライトなコメディ路線も捨てがたいヒトですよね?

意外と器用な演出家だったのかも知れませんな。

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