2004年ごろ、「極める台湾茶」という書籍に出会いました。
http://allabout.co.jp/gm/gc/218619/


そして、その本の監修者、林老師のお店に行きました。日本語ペラペラなのは有難いんですが、かなり癖のある人で、お店も雑然として清潔とはいえないので、オススメしにくい・・・。説明というか話が長いので滞在時間も3時間とか必要ですし。

それまでは、台湾好きな観光客がお茶も買って帰る、みたいなカンジだったんですけど、いきなりこのお店では「自分の好み」と向き合うことを試されます。

一般的なお店では、「凍頂烏龍茶」「阿里山烏龍茶」など有名な産地の銘柄を取り扱っていても、単に価格帯別に2,3種類ずつあるくらいです。その茶商にとっての基準で分類された「等級」みたいな話しか聞けませんでした。
が、ここでは同じような産地でも傾向が違うという意味で数種類、試飲することから始まります。値段うんぬんというよりも、試飲を通じて「好み」を探り、欲しいものを買う、というお店になります。試飲して反応が悪いと、店主は意地になって他のロットを出したりするので、気が抜けません。

卸のお店がどうやって仕入れをするのかが、ほんの少し垣間見えるようなカンジでしょうか。あらかじめ知っている産地ごとの香りや味の特徴などを踏まえ、今年の出来を確かめつつ、その中で自分の好みのお茶を購入することを体感することになります。

こうして、台湾茶の深みにハマっていってしまいました。
10年少し前に訪れた台湾で出会った台湾茶。烏龍茶はもちろん、茶器セット・茶漉し付マグなどの道具も買って帰りました。
よく知らない状態であれこれ買ったのですが、当時購入した道具はほぼ残っていません。メモも残してないですし。茶葉と茶菓子も数か所で購入しましたが、これまた覚えてません。

 *茶壺・茶海・茶杯・聞香杯・茶卓のセット
 *茶漉しマグ
 *茶壺
 *茶葉
 *茶梅・蓮の実(砂糖漬け)など

茶葉は記憶に強く残ってるのは、文山包種茶。指南宮に行ったときに購入したんですが、香りがすごくてとても美味でした。ただ、1斤購入したので、全然減りませんでした。
茶梅が衝撃的な美味しさで、日本でも売ってるとこがないかどうか探しまくりました。

買って帰った道具の使い方もよく分かっておらず、そして何より容量が大きめの物だったので、なかなか美味しく淹れられない・・・。今思うと勿体なことをしてたなぁと。

書籍での情報も見ながら、中国茶という大きな括りでみると、世の中にはいろんなお茶があり、日本でも入手可能っぽいことがわかりました。たまたま訪れた横浜中華街とか(苦笑)。
そして、ちょうど楽天などへの中国茶系のショップ出店も多くなってた時期みたいで、茶葉をいろんなお店からネット通販で入手しました。

そして、2回目・3回目の台湾行きをすると、現地価格と日本価格というのを何となく把握できてたと思います。輸入って大変なことなんだなぁと。
日本の煎茶なら、100gで千円以上が適正な品質が期待できるっていう基準がワタクシ的にあり、台湾や中国大陸から仕入れたモノが日本でどういう価格になるのか。そして、ワタクシならいくらまで払ってもいいのか。いろいろ考えさせられました。

とりあえず、台湾のお茶の方が大陸のお茶より好みだし、台湾そのものの面白さに魅かれていきました。
そうしてる間に、ようやく参考となる書籍に出会います(続く)。
振り返っての2003年ころ、ネットでの情報が急激に増え、ECサイトも黎明期。

すっかり初めての台湾旅行で魅了された「台湾茶」を次に行ったときに買おうと思って調べると、いろんなお店があるって知りました。ネットの情報なので、当然筆者の「主観」が強く、それに何度も困惑させられました。そして、ワタクシも「授業料」を相当払わせていただきました。

今のようにスマホがなく、FBもgooglemapもないので台北市内をさんざん彷徨いました(苦笑)。
その当時参考にしてたのは、以下の3つくらい(爆)。
http://www.chinatealovers.com/chinatea/tea-topc-storetp.htm
http://www.taipeinavi.com/shop/a/g7/
http://www.tabitabi-taipei.com/cix/21020.php

今の状況と比較するとかなりかすかな情報を元に台湾に通ってましたね。


そして、ネット通販が急速に普及し始めたのもこの頃で、楽天など大手ショッピングサイトへの出店が多くみられ、ここでもワタクシ、相当の「授業料」を支払わせていただきました(爆)。よくわからずに大きな括りで「中国茶」をあれこれ買ってました。
また、今も昔も変わらないのが書籍による情報の不足。お茶に対する評価基準や語彙と言ったことから、生産者情報などなど。とにかくナイナイ尽くし。

台湾で体験した台湾の青茶が最も自分の好みであるという結論に至りました。価格的にも台湾で直接買うのが安価だと気づきました(遅い)。
当時は、周囲にお茶をたしなむ人が居なくて、ホンマ孤立した趣味でしたなぁ。

今では、SNSをはじめ、いろんな方々と繋がる機会が増え、茶バカっぷりもすっかり板についてきたってとこでしょうか。