お酒を片手に、ちょっとした勉強や知識が蓄えられるバーが人気だ。弁護士法に抵触する可能性があるとして開店が危ぶまれた「弁護士バー」だけでなく、証券マン、僧侶、税理士などがバーテンダーを務める店もある。ほろ酔い気分に負けないで、今夜はちょっとだけまじめに乾杯を…。(道丸摩耶)



◆説法もしてくれる

黒地に浮かび上がる「坊主バー」の文字。東京・四谷の荒木町に、ひときわ目立つ看板があった。階段を上がると、「檀家(だんか)制」(冗談だそうだ)とかかれた木の扉。早速入ってみると、カウンターでシェーカーを振る僧侶の姿があった。

ソファ席では仏教談義、店の奥には仏壇とおみくじ。一番人気の飲み物はストロベリーやピーチのリキュールをベースにした「極楽浄土」(800円)と、店内のあちこちに仏心を感じられる工夫がみられる。

店主の藤岡善信さん(33)によると、開店は10年前。仏教というと「禁欲」というイメージだが、「修行を終えたら衆生の中に入っていかないといけない、というのが仏の教え」と藤岡さん。仏教をもっと身近に感じてほしいという思いから店を始め、時には説法もする。

「お坊さんがバーテンをしている」と興味本位で来るお客さんが多いが、人生相談のほか、仏事相談など悩みを抱えたお客さんも。藤岡さんは浄土真宗だが、禅宗や日蓮宗など宗派を越えた僧侶もバーテンダーを務めてきた。休み前の金曜の夜は満席になることも多い。

都内の女性会社員(31)は「以前、店のお客さんや藤岡さんと話すうち、失恋の傷が少し楽になったので」と2度目の来店。藤岡さんと人生談義を繰り広げた後、近くに新設された坊主バー別館「密館」にいる真言宗の僧侶に、今後の人生を占ってもらっていた。

◆投資話に花

株式や為替など投資を専門に行うバーもある。大阪市中央区の「Cafe FPeye」は投資家などが集まり、投資話に花を咲かせる「投資家バー」だ。

「元証券マンのオーナーは海外生活が長かったんですが、海外にあったディーラーが集まるバーが日本にはないので始めたんです」と説明するのは同店の岩元友マネジャー。オフィス街に平成18年10月にオープンしたこの店は、平日の午後9時ごろが最もにぎわう。

店内には株や為替の相場が分かるモニターが複数あり、お酒を飲みながら取引をする人も。同じビルに入っている店の事務所には元証券マンが多く出入りしており、店内で客の相談に応じる姿もよく見られるという。

「最近は為替取引の人が多いですね。インターネットで個人取引をする人は、同じように取引をしている仲間を見つけるのが難しい。仲間探しに店を利用されるお客さんも多いです」

中には取引が気になってそわそわするお客さんもいるとか。投資初心者には心強いことこの上ない店だが、投資はあくまで自己責任。くれぐれも店内で“やけ酒”をあおることのないようご注意を!



■期間限定やイベントでも

専門家がバーテンダーを務めるバーを探してみた。兼業となるため毎日開店するのは難しいが、期間限定やイベントとしての“専門家バー”は発見できた。

大阪市中央区の税理士事務所「戦略財務 実島誠税務法務総合事務所」では、事務所のバーコーナーを利用した「税理士バー」を昨年から不定期に開催。東京都新宿区の「高橋創税理士事務所」では今年2~3月、酒を片手に気軽に税理士に相談できる「確定申告酒場」を開いた。偶然訪れた客もおり、好評だったという。

他にもファイナンシャルプランナー、社会保険労務士などをバーに招くイベントが各地で行われている。

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