恵比寿・新宿のワインスクール レコール・デュ・ヴァン公式ブログ

ソムリエ資格試験合格率No.1のワインスクール、レコール・デュ・ヴァンです。
イベントのご報告や、講座の紹介などを書いています。


テーマ:

 

近年、日本ワインの人気が高まり、

 

以前に比べ、飛躍的にその売り上げを伸ばしています。

 

 

「何故、今、日本ワインなのか・・・・」

 

その秘密を知る為に、これまでにも日本ワインの生産者さんをお招きした特別講座を

 

開催して参りました。

 

 

毎回満席になる人気講座、今回は第5弾!!

 

 

ご参加くださった赤星講師がレポートしてくださいました。

 

 

 

赤星ゆかり(Akahoshi Yukari)

受験対策講座担当

AISイタリアプロフェッショナル・ソムリエ

日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ

 

 

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2017年3月25日(土)に新宿校にて


東京葡萄酒プレゼンツ「日本ワイン生産者セミナー」第5弾が行われました。

 

日本ワイン専門酒販「東京葡萄酒」フェイスブックページ

https://www.facebook.com/tokyobudoushu/

山形県蔵王ウッディーファーム
http://www.woodyfarm.com/index.html

 

 

 

 

 

栽培・醸造・営業担当の金原 勇人(かなはら ゆうと)さんからスライドを使いながら、


ワイナリーの方針やコンセプトなどのご説明があり、ぐいぐい引き込まれていきます。

 

 

今回5回目の開催という事もあるのか、

 

参加者の方からも途中でかなりマニアックな質問が出たりしてハイレベルな内容でした。

 

 

 

 

 

 

 

○自社畑のブドウ100%でのワイン造りを


上のテーマ通り、ウッディ―ファームさんは、

 

自社畑のブドウ100%でワインを造るいわゆる「ドメーヌ」ワイナリーです。

 


昭和27年から創業、もともとは果樹栽培農家からのスタートでした。

 


先代より、他より早くヨーロッパ品種に注目し、

 

カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロを上山市で棚栽培にて開始、

 

当時はサントネージュ、ココファームワイナリーなどにブドウを販売していました。

 


現在ではワイン用のブドウ栽培だけでなく、

 

山形といえば名産品のさくらんぼや洋梨も栽培する複合経営をされています。

 


ワイン用ブドウ栽培のノウハウから、さくらんぼや洋梨も「垣根仕立て」にする事で、

 

収穫する場所を一定にする技術などもこちらならでは。

 

 

ウッディ―ファームのある、山形県蔵王連峰は

 

周りを山で囲まれた中にある、村山盆地の最南端に位置します。

 


夏の日中は35℃、夜は20℃という寒暖差はもともと美味しい果物造りに適した条件で、

 

しかも雪も山に囲まれているため、遮ってくれるという好条件。

 

 

さらに上山市は年間降雨量(特に7~8月)が少ないのもワイン用ブドウにとっては恵まれています。

 

2016年6月に「ワイン特区」に認められたこともあり、現在では他にも27社のワイナリーがあります。

 

 

こちらでは、有機質肥料100%、化学肥料は不使用。減農薬、除草剤も不使用。

 


国が定めたガイドラインよりもはるかに抑えた農薬散布で、

 

「山形県特別栽培農作物」の認証登録も受けています。

 

 

 

○高品質で安定したブドウの生産スタイル


a)白系品種:一文字短梢仕立て


b)赤系品種:スマートマイヨルガー仕立て

 

現在は基本2名(びっくり!)のスタッフで回している為、

 

誰がお手伝いされても作業しやすく、システマティックに出来るこちらの方法に採用が決まったそうです。

 


a)一文字短梢仕立ては、ブドウのつく場所が一定になり、なる位置も目の高さのため、

 

作業がしやすく、風通しが良いのでブドウが病気にもなりづらいです。

 

 

また収量を管理しやすく、機械やトラックが中にも入りやすいのがメリット。

 

 


b)スマートマイヨルガー仕立てはa)の仕立て方に比べて

 

片側を太陽光を充てられるようにブドウの梢を一方方向に整えた形です。

 

 

長野県桔梗が原にある老舗のワイナリー「林農園」さんも採用しているテクニックです。

 


a)のメリットに加え、片側から太陽光が当たるので、より赤ワインの果皮が濃く色づき、

 

高糖度を得ることもできます。

 

 

先代社長の思い入れより、昔からこちらは「ヴィニフェラ種」にこだわりがあるワイナリー。

 


エックス字仕立てで栽培した、樹齢20年のカベルネ・ソーヴィニヨンは今も健在。

 

 

樹齢30年のメルローは近年寿命もあり、切ってしまったとの事。残念…。

 

 

 

○果実の香りと味が生きたワイン
心掛けている事は


1)補糖しない


2)濃縮処理を一切しない


3)ろ過しない


4)火入れしない

 

 

スタッフが少ないため、ブドウの選果は物理上無理なため、

 

収穫時に一つ一つチェックするという気の遠くなるような丁寧なお仕事をされています。

 

 

ブドウを圧搾するときは除梗・破砕せずにそのまま圧搾する

 

「ホール・バンチ・プレス」を採用しています。

 

 

軸の青臭さや苦味が出ないように、ゆっくりとプレスするため、

 

通常より時間がかかる、丁寧な造り。

 

 

醸造設備も効率の良い「グラヴィティー・システム」を採用。

 

 

醸造所内の1Fと2Fを重力の流れにそって自然に配置し、仕込み作業がスムーズに流れます。

 

 

ウッディファームさんのワインは中でも「ソーヴィニヨン・ブラン」に定評があります。

 


ソーヴィニヨン・ブランは樹勢が強く、

 

品種特性香のハーブや若草などのグラッシーな香りは光を与えると消えてしまうため、

 

日影の栽培にこだわり、収穫も早めに行います。

 

 

ボルドー液に含まれる硫酸銅もソーヴィニヨン・ブランの香りを消してしまうので、

 

ごくごくわずかに使用するそうです。

 

 

 

 

後半はテイスティングですが、さてお味のほどは…

 

 

 

 


金原さんからの丁寧な説明を聞けば聞くほど、期待が高まります!

 


今回特別に未発売の2016年のソーヴィニン・ブランを含む

 

8種類のテイスティングをさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

1)Brut Nature 2013 / ブリュット・ナチュール2013


シャルドネ61%、ソーヴィニヨン・ブラン24%、ピノ・ノワール15%による

 

瓶内二次発酵のスパークリングワインです。

 

 

免許交付を待ち続け申請が下りたのが2013年の9月28日、

 

その時点ではブドウは既に過熟状態でしたが、実験的にそれらを使用して造りました。との事。

 

 

良く熟した、選別されているブドウを使っている為、

 

外観も濃いめのゴールドイエロー、香りも蜜を含んだ黄色いリンゴ、アカシアの花、

 

まろやかで優しい酸と穏やかな苦味もあり、

 

イタリアのフランチャコルタ?と錯覚するようなふくよかな感じでした。


「後にも先にもこの年だけの、華やかで濃いめスパークリング」というだけあります!

 

 


2)Poi Poi Poire 2015  / ぽわぽわポワレ2015


なんともかわいいこの名前のワインはラ・フランスを中心に西洋梨で造られているスパークリング。

 


濃いめのレモンイエローで、黄色いリンゴ、洋梨、ジャスミンやシナモンのふくよかな香り、

 

優しい味わいでほっとします。

 

 

最近巷ではシードルも人気ですので、こちらもブレイクしそうな予感がします。

 

 

3)Sauvignon Blanc 2015 /  ソーヴィニヨン・ブラン2015


4)Sauvignon Blanc 2016  / ソーヴィニヨン・ブラン2016


5)Uenoyama Chardonnay 2015  / 植ノ山畑 シャルドネ2015

 

 

3)4)種に関しては「同じワイナリーで造ったソーヴィニヨン・ブラン???」という驚きから始まりました。


まったくキャラが違います。

 

 


3)の外観はグリーンがかった濃いめのレモンイエロー、香りもグレープフルーツなどのかんきつ類や、

 

ヴェルヴェーヌなどのハーブに、石灰、火打石のニュアンス?

 

フランスロワールの「サンセール」?と錯覚しそうな、

 

ソムリエ受験の勉強している方にはお手本のようなソーヴィニヨン・ブラン。

 

 


4)の外観はグレーがかったピンクの色調があります。

 

香りは紅玉リンゴや白桃など3)に比べるともっと甘やかな印象です。

 

味わいも3)に比べると円みのある優しい印象の酸ですが、弱いわけではなく穏やかで心地よいです。

 

 

余韻にほのかな苦味も感じ、とてもバランスがよいワインでした。

 

 


5)のシャルドネは植ノ山畑という風通しがよく、ワイナリーから歩いていける距離に位置しています。

 

 

若い自社畑の中では一番の古株だそう。

 

 

樽発酵した5樽のうちから幾つかを選んでブレンドしています。

 

 

無ろ過で瓶詰前に軽く澱引き1回しているだけなので、全体的に薄く濁っています。

 

 

香りはリンゴから洋梨にかけて良く熟した印象があり、

 

木樽からのニュアンスもくどすぎずちょうどいい塩梅です。

 

 

まろやかでコクのある味わいですが、アルコールも強すぎないので、

 

お食事の邪魔をせず疲れずに楽しめそうなワインでした。

 

 

 

6)Merlot 2014  / メルロ2014

 


7)’’Y’’ Merlot 2014  / Yメルロ2014

 


8)Cabernet Sauvignon 2014 / カベルネ・ソーヴィニヨン2014

 


最後の3種類は赤ワインシリーズ。

 

先代からこだわっっている日本での「ヴィニフェラ種(ヨーロッパ系品種)」!

 

 

日本のヴィニフェラ種のワインについては、年々進歩はされていて、

 

香りに関してはヨーロッパのものと錯覚する位に豊かなものも増えてきていますが、

 

味わいに関しては、まだまだ追いついていない印象がありましたが、

 

こちらの3種はかなりいけています。

 

 

やはり他の生産者に比べても歴史が古いのも強みなのかと思いました。

 

 

 

まだまだ地元の上山自体はワイン文化が広がっておらず、

 

これからこんな素敵なワインを地元でも楽しむためには

 

全国のワイン愛好家たちによる、全体的なバックアップも必要だと感じます。

 


今年も2017年7月8日(土)、9日(日)とやまがたワインバル祭りが開催されるようです。

 

 

 

 

 

●やまがたワインバル2017inかみのやま温泉
http://kaminoyama-spa.com/news/2017/04/000892.php

 

東京から約2時間の上山へ、皆さんワインを楽しみに是非訪れてみてはいかがですか?

 

 

 

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レコール・デュ・ヴァンからのお知らせ

 

 

安心院葡萄酒工房生産者セミナー
05月20日(土)

https://www.duvin.jp/course/ajimu-winery.html

 

< 東京葡萄酒プレゼンツ >
日本ワイン生産者セミナー第6弾

九州 大分県 安心院葡萄酒工房生産者セミナー

テイスティング【全8種類】

 

国産ワインコンクールでは毎年上位入賞
2013年と2014年には2年連続日本一の“金賞・部門最高賞”を受賞!
日本を代表するスパークリングワイン!「 安心院スパークリング 」

 

『 安心院の地が育んだ様々なワインをお愉しみください。
そして、ワインを通じて九州大分県安心院のテロワールを
充分にご体感頂けたらと思います。』

 

【日時】 5月20日(土)13:00-15:00
【定員】 15名
【場所】 新宿校
【受講料】 Ldv会員4,320円(税込)/ 一般会員5,400円(税込)

 

お問い合わせはレコール・デュ・ヴァン事務局までお気軽にどうぞ!

0120-844-055
 

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