クローバー必然と偶然が時を得て生み出した、
大いなる奇跡!
この歌は今後50年、
100年と歌い継がれて
日本の歴史に残るでしょう。
         湯川れい子

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The Water歌詞
The Water Is Wide の日本語版
やぎりん訳以外の歌詞6種

外国の歌を日本語にする場合、
だいたい3種類のやり方があります。

原詞を出来るだけ忠実に訳出しようと
努力する、いわゆる「訳詞(訳詩)」。

原詞の忠実訳では
(文化の違いなどから)
日本人にはなじまないと判断し、それでも
日本語の歌詞をつけたいと思ったら、
原詞の雰囲気をもとに、創作します。
それは「作詞」の一種で
作者のクレジットとしては「日本語詞」
と表記されます。

そして
外国の歌の旋律だけ借りて
全く別の歌詞をつけてしまうやり方。
これは「作詞」。

外国曲の日本語歌詞作者の
クレジットとしては
「作詞」の場合もほとんど
「日本語詞」と表記されるようです。

スコットランド民謡の場合
《蛍の光》《故郷の空》などが
この「作詞」あたります。
同じ《故郷の空》の旋律を使っても
《麦畑》ならば「訳詞」にあたります。
「誰かさんと誰かさんが 麦畑
 こっそりキスしていいじゃないか~♪」
原題:Coming Through The Rye
(ライ麦畑で出逢ったら)

シャンソンの名曲《愛の賛歌》は
岩谷時子さんの「日本語詞」が有名です。
美輪明宏さんが唄う同曲は、
美輪さんご自身の「訳詞」なのでしょう。
美輪版がフランス語の意味にかなり
近いと思いますが、どちらが
良いかは、聴く人の好みなのです。

メロディ重視の流麗な「日本語詞」が好みか、
多少メロディの流れを犠牲にしても
本当は何を唄っているのかがわかる
「訳詞」が好きか、です。

原歌詞に近いほうで聴くと
フランス人が
どんな歌詞の歌を喜んでいるのか、
その国民性に触れることができます。

日本語の歌詞を作った人のクレジットを
「訳詞」とするのが適当か
「日本語詞」とするのが適切かの境目は
かなり難しいものです。
その判断が面倒なので、それを避け
「日本語詞」で統一してしまう
出版社もあるようです。

ボクの感覚では、
「訳詞」と呼べる条件は
(1)原歌詞の意味の半分(以上)が訳されていること。
(2)原歌詞につかわれていない、あるいは
原歌詞の雰囲気とは無関係な意味の日本語を
付け加えすぎていないこと。

(2) の判断がちょっと難しいかな?

ボクが2010年元日に
The Water Is Wide を
《広い河の岸辺》に訳詩したころ
ネット上にのっている
The Water Is Wide の日本語版は
下記の三つだけでした。


●ふたりの小舟
     山川啓介・日本語詞

果てしなく ひろがる
運命(さだめ)という海
あなたと 旅立つの
この愛の 小舟で

苦しみ 悲しみに
さらわれ 流されて
そのたび 深くなる
ふたりの 絆は

果てしなく ひろがる
運命(さだめ)という海
行きましょう ただふたり
この愛の 小舟で・・・
いのちの 果てまで

●生命の河
   よしだよしこ・日本語詞

どこまで 続くの
悲しみの 流れよ
わたしの 願いは
木の葉の 舟の上

あなたの 心が
遠くて 見えない
わたしの 体に
香りが 残るだけ

甘く 咲かせた
恋の花 散ったよ
わたしの 体も
いつかは 枯れて行く


●海原
坂庭省吾・日本語詞
唄:ザ・ナターシャー・セブン

はるかに広がる海原漂う
さまよい疲れた小さな舟のよう

海の深さより愛していたのに
なぜなのせつなく小さな胸が痛む

恋は儚いさざ波のきらめき
波間に日が落ちて小さく消えてゆく

夜が明けたら思い出を乗せて
虹を探しに小さな舟は行く



山川啓介さんは著名な作詞家ですから
《二人の小舟》はきっと
JASRAC登録されているでしょう。
これは、原歌詞の雰囲気をいただいて
山川さんなりの詩人の心で
作詞したものです。

よしだよしこさんの歌詞は
JASRACに登録されているかどうか
未確認ですが、歌詞の内容としては
山川さんのように原歌詞の雰囲気を
拝借して「作詞」しています。

坂庭さんの歌詞はJASRACに
登録されているようです。
原歌詞と見比べると、訳詞というよりは
日本語詞というクレジットが
合うようです。


The Water Is Wide
Scottish Traditional Song

The water is wide, I can't cross over

And neither have I wings to fly

Give me a boat that can carry two

And both shall row, my love and I



Oh love is gentle and love is kind

The sweetest flower when first it's new

But love grows old and waxes cold
And fades away
 like morning dew



There is a ship and she sails the sea

She's loaded deep as deep can be

But not as deep as the love I'm in

I know not how I sink or swim



The water is wide, I can't cross over

And neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two

And both shall row, my love and I



ボクには詩人の魂はないので
このメロディに作詞しようとは
全く思いませんでした。
原詩がとても素晴らしいので、
出来るだけこのままの意味で
しかも、
聴いてすぐにわかる平易な日本語で
メロディにのるような
歌詞にしたいと思ったのでした。

俳句を作る気持で訳詞したら
短い日本語で多くの意味を持たせる
ことができるんじゃないかな・・・と
ひらめいたのです。

JASRACに、
「訳詞」として登録したのは
2011年3月。

白い写真で載せた6つの歌詞のうち
後半の3つは、訳詞と言えます。
英語の意味をできる限り訳出しようと
努力されているのがわかります。


広い河の岸辺  
スコットランド民謡

河は広く 渡れない
飛んで行く 翼もない 

もしも小舟が あるならば 

漕ぎ出そう ふたりで 



愛の始まりは 美しく 

優しく 花のよう 

時の流れに 色褪せて  

朝露と 消えていく  



ふたりの舟は 沈みかける 

愛の重さに 耐えきれず 

沈み方も 泳ぎ方も 

知らない このわたし 



河は広く 渡れない 

飛んで行く 翼もない 

もしも小舟が あるならば 

漕ぎ出そう ふたりで(訳詞:やぎりん) 


ドキドキThe Water Is Wide から
《広い河の岸辺》への翻訳で考えたこと
http://ameblo.jp/duo-quenarpa/entry-11823893467.html


ドキドキThe Water Is Wide の日本語版の
さまざまな動画など紹介
http://ameblo.jp/duo-quenarpa/entry-11008756078.html


たかこ・やぎりんバンド♪
東京文化会館での演奏、動画


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収録曲(★歌入り/☆チェロ入り)
1.愛は花、君はその種子(たね)
  (A.マックブルーム)[高畑勲 訳詞] ★☆
2.黄色い村の門(アイルランド民謡)☆
3.思い出のサリーガーデン
(アイルランド民謡/やぎりん 訳詞)★☆
4.白鳥の停車場(藤平慎太郎)☆
5.ラ・サンドゥンガ
  (メキシコ民謡/やぎりん 日本語詞)★
6.君の影になりたい【アルパ・ソロ】
7.ラピュタ・シチリアーナ
  (イタリア・ルネサンス〜久石譲) ☆
8.よろこびのうた
 (メキシコ民謡/枝元一代ほか 日本語詞)★
9.童神【わらびがみ】
  (佐原一哉/古謝美佐子・作詞)★
10. 蕾【つぼみ】(小渕健太郎)【アルパ・ソロ】
11. チョグイ鳥(パラグアイ民謡)
12. 広い河の岸辺
  (スコットランド民謡/やぎりん 訳詞)★☆
13. コンドルは飛んで行く(D.A.ロブレス)☆
14. 人生よ、ありがとう
  (ビオレータ・パラ/やぎりん 訳詞)★☆
15. 島唄(宮沢和史)★☆


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6.オリーブの首飾り 
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8.芭蕉布 
9.引き潮 
10. イエスタデイ 
11. 明日 
12. 江差(三塚幸彦オリジナル) 
13. 月の沙漠 幻想 
14. 砂山 
15. 雪(三塚幸彦オリジナル)

  
★《広い河の岸辺》の本質
『小さな死』からの出発。
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★地球人が渡るべき河のこと
http://amba.to/1t0E3O6


虹このブログを訪ねて下さった方々に
幸運が訪れますように。


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「なにも知らない。なにもできない。
なにもない。
なのに、なにかを求めている。
自分の微力は、よく承知している。 
とるに足りない才能についても自覚している。

でも、せっかく生まれて来たのだから
感動したい。共鳴したい。
おなじ心のひとに会いたい。

それがせめて
みじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか。

ところであなたは・・・。


★『詩とメルヘン』サンリオ刊
1982年4月号 編集後記 やなせたかし  
◎やなさたかしさんの限りない優しさ
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★音楽、落語、ラジオ、読書。想像力が抗認知症?
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◎パラグアイ・アルパとボリビアのケーナの
合奏がなぜ現地にはないか?
文化人類学的考察はこちらです↓
★パラグアイ・アルパとボリビアのケーナが
現地で合奏しない理由


★佐村河内事件に思う♪
新垣隆さんは音楽界のシラノ。


★被災地演奏をつづける理由(わけ)
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八木倫明


★関係性を育むことの大切さ。
『星の王子さま』関連エッセイは
こちら。


★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽

★スコットランド民謡の名曲
《広い河の岸辺》について