55歳にして大腸がん(ステージ4)になった、自営業のおっさんのブログ

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2015年6月、S字結腸癌を腹腔鏡手術で切除。
7月、胸腔鏡手術で肺の転移癌を切除。ステージ4決定。
9月、肺の転移癌を切除。2016年1月、肝臓の転移癌を腔鏡手術で切除。
肺と肝臓に多発転移が発覚。2016年3月、抗癌剤治療開始。

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私が通った時代の高校(一応公立なんだけど)、今とちがって昔は、各校特色をより一層打ち出していた。それを「なんちゃら(高校名)魂」と称し、オリエンテーションの一環として入学早々に教えられた。

その内容は「しまれ」「がんばれ」「ねばれ」「おしきれ」だ。

卒業後、ほとんど忘れていたのだが、独立開業の時にふとしたきっかけで思い出す事があった。

これって、物事を成し遂げる時の「各フェーズの心構え」と「順番」を教えているんだと思った。

まず、スタートは「締まって行こう!」だ。
次は「ひたすらがんばれ、がんばれ」だ。

そして、ここからが本当の勝負となる。

がんばり疲れて脱落者が出始めた頃、どれだけ「ねばれ」るかが勝敗を決めると言っても過言ではない。

なんかマラソンの解説みたいになってきたけど、短期戦(100m走)ではなく長期戦(フルマラソン)的な見方をするとわかりやすい気がする。

そして最後の最後、ゴール直前になった時に「おしきれ」るかどうかで最終順位が決定される。

マラソンだけではなく、ビジネスも人生も、がんとの戦いも似たようなものだとかんじている。

そうすると、今の時期はひたすれ「ねばれ」の時期だと感じている。

決めた事を着実に実行しながら、ひたすらねばる時期だ。

結局、股関節への「骨セメント」は、局所麻酔では対応できないことがわかった。
今現在、全身麻酔ではリスクが高くて、どこもやらないだろうとの見解。

かなりの高齢のお年寄りでもやっている手術なんで、そんなに体力ないのかと驚かされた。
確かにちょっと前までは簡単に出来たことが、出来なくなっている。
リクライニングのベッドから体を起こすがこんなに大変だったっけ?
片足立ちするのに、こんなに気合が必要だったっけ?
寝返りをうつのが、こんなに大変だっけ?
何かを掴まないと、腹筋だけで体を起こせないってどういうこと?
腹水のせいで、深呼吸ができない。体が動かしづらい。等に耐えている間に、かなり栄養素をがんに持って行かれている気がする。
とりあえず「インナーパワー」だけでも真面目に摂取しているが、これだってちゃんと主食を食べないと効果を発揮できないものなので、「もっと早く、ちゃんと食えている時に始めていれば、、」と後悔した事もある。

過去は変えられないので、あまりとらわれず、とにかく現在から未来への行為でリカバリーすることだけを考えよう。

明日、腹水をぬくカート処理を行うが、それまではお腹パンパンで何も食べられない状況だ。前回のように子供3人分とか、かなり大量に出ることを覚悟している。
明日の夕方からは少しずつ食べれるようになるハズなので、これによる状況改善には期待している。

実の話、嫁は別の病院(婦人科系のある病院を紹介して頂いた)で、明日、全身麻酔を使った手術の予定。がんではないので、ほっと一息。心配させやがって、、、
ただ、私も経験したこともない開腹手術なので治るのに時間がかかる。
その間は、「絶対死ぬな。」が最優先事項として言い渡された。まあ、葬式の手配も出来んですから、病院も困りもんでしょう。

そんなこんなで、今はひたすら「ねばれ」フェーズを実施している。

このフェーズは「心のありよう」が大切。何があっても、無くても、変わらぬ常に前向きな心境で、日々をたんたんと送らなければならない。

これもあこがれのジェダイへの修行と信じて、断じて「怒り」「恐れ」「悲しみ」に心を囚われてはいけない。(自分で書きながら、何故か泣けてきてしまったぜ、、、)

いかなる状況になろうとも、未来への希望を信じて楽しく暮らし、元気な姿で嫁の退院を待つ。これが現在の最重要ミッションなのである。