父王パセーナディが死んで・・・・・・
ビドゥーダバ王子が王位を継いで国王になりました。
前回のお話の様に、過去に釈迦国に弓を習いに行った時に、周りから差別を受け、身分の低い女性から生まれた事を知ってしまいました。
その時にお付のバラモンとした約束・・・・・・
毎日毎日・・・・・一日に一回ずつ・・・
「釈迦族に辱められたことを思い出せ!』と私に言い聞かせて欲しいという約束でした・・・・・
「釈迦族に辱められたことを思い出せ!』
「釈迦族に辱められたことを思い出せ!』
「釈迦族に辱められたことを思い出せ!』
それを聞くうちに、「今こそ釈迦国を滅ぼしてやる!」とビドゥーダバ王は決意するのです。
そして・・・・いざ出兵!となるのでした・・・・・
【一度目の進軍】
ビドゥーダバ王は、軍を率いてカピラ城へと向かいました。
これを聞かれたお釈迦様は、やがてカピラ城へ通ずる街道にある一本の枯れたチークの木の下で端座されました。
その前を通りかかった王は、お釈迦様を礼拝してから「ほかに繁った木があるのになぜ枯れた木の下にお座りですか?」とお尋ねすると・・・・
「王よ、親族の蔭は涼しいものだ」というお答えでした。(チーク樹は釈迦族発祥に関係していて、いわゆる親族の象徴的なもの)
王はお釈迦様が釈迦族出身である事と
「遠征のとき沙門(僧侶)に会ったなら兵を返せ」
という言い伝えを思い出して、その場から兵を引き揚げさせました。
【二度目の進軍】
しかし、王はまもなくかつてのことを思い出し、耐え切れなくなり兵を出しました。 すると、またお釈迦様が枯木の下で座っておられたので、王はまた兵を返しました。
【三度目の進軍】
二度目と同じように、王はまもなくかつてのことを思い出し、耐え切れなくなり兵を出しました。 すると、またお釈迦様が枯木の下で座っておられたので、王はまた兵を返しました。
さて、しつこく三回も現場に乗り込んでいくビドゥーダバ王でしたが・・・・
三回も兵士を現場に送り込んでしまいましたが・・・・・
果たして後、何回お釈迦様と遭遇するのでしょうか?
この呆れた進軍の結末は・・・・・?
一体どうなるんでしょうか?
続きは→その⑥