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フロント・サスペンションをオーバーホールしました。

モノはマルゾッキ・M1R。
80年代後期にリリースされたモデルで、
かのスーパーバイク、851にも搭載されていました。

しかしながら、どんな名器もメンテナンスを怠ると、鈍器になる、と。
発売されてから約16年、我がM1Rは一度もオーバーホールしたことが
無いかと思われます。
ダストシールはボロボロ、中に入っているフォークオイルもさぞや...。

そもそも、ちゃんと動作するサスっていうのは、どういうモノ?

現時点では、硬いのか、柔らかいのか、早いのか、遅いのか、
調節方法すら知りません。
サスの性能以前に、まずは"健康的なサス"を知りたい!

そういえば、ドカティ友達のタロウ氏が、
以前このようなレポートを書いていました。
http://www.ne.jp/asahi/sky/duc906/silver01.htm
これ、イイなァ。

と思っていたら、件のドカティ・ショップ「シルヴァバード」から朗報が。
「マルゾッキM1Rのシールが手に入りました。」
コレも何かの縁です。この機会を逃さず、ばっちりメンテナンスしましょう。

最初の写真は、分解された、M1Rです。
パーツ点数が多いです...。
それから、左右のフォークで構造が異なることに気がつくでしょう。
現代のサスペンションを見慣れた目から見ると、
結構、特異なレイアウトになってます。

分解を担当した方曰く、
「中からヘドロ状のオイルが出てきました。」
「サスの3分の1は、動作していませんでした...。」

げげげげ。

「そういえば、ホワイト・パワーのプロライン・スプリングの
 在庫がありますので、これを機会に交換しませんか」

ナイス・アイディア!

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というわけで、スプリング交換もトライしました。
左が、ホワイト・パワー、右がノーマル。
「動作が、しなやかになると思いますよ」

これは楽しみデス。
サッソク、組み上がったマシンを引き取り、
ツインリンクもてぎ、奥多摩周遊道路、伊豆スカイラインを走りました。

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最初のインプレッションは...

「サスってこんなに動くんだ!」

ブレーキングに対して、フロントが明確に反応する様子を
手に取るように感じることが出来ます。
今までは、ただ単に支える”棒”でしかなかったモノが
フロントタイヤの情報を逐一提供してくれる、センサーの役目を
担う存在に生まれ変わりました。

特に、ハードブレーキングでは、フロントタイヤの「接地面積」を
ハッキリと意識できるようになり、それをブレーキ・レバーで
明確に、コントロールできるようになりました。

そう、何よりも驚いたのは、フロントの動きをブレーキレバーで
繊細に調節できるようになったことであります。

いったん沈み込ませたサスを、今度はレバーのリリース量に
応じて復元させる。その微調節が、とても心地良い!
フロントからの情報に対して、ブレーキレバーだけで対応
できるので、怖いもの無しです。

制動の為のブレーキングと、コーナリングの為のブレーキング。
これらの移り変わりも、リラックスしてトライできるようになりました。
ブレーキング、コーナリングは、サスペンションを目一杯動作させた
ほうがずっと乗りやすいです。

ハードブレーキングが面白い!

コーナーに対して、オーバースピード気味に突っ込んで、
フル・ブレーキ!
しなやかに、繊細に沈み込むサスに対して絶大な安心感を
伴いつつ、フロントタイヤに「ドシッ!」と加重をかける。

向き換えのポイントが近づいてきたら、
徐々にブレーキ・レバーをリリースして、フロントの加重を抜く。
(この役目をサスペンションが実行してくれます!)

ほんの少しだけブレーキを残しつつ、スパッとリーン!
あとはクリッピングポイントまでバンクさせたまま、
ラインをブレーキで微調節。
クリッピングポイントで出口が見えたら、すかさずアクセル・オン!

そうそう。
アクセルを全開にできる時間が大幅に増えたような気がします。
それもこれも、すべてブレーキングに対して、絶大な安心感を
持てるからなんですね。

サスを目一杯使ったブレーキング&コーナリングは痛快ですゾ!
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