デュークが死んだ。わたしのデュークが死んでしまった―。たまご料理と梨と落語が好きで、キスのうまい犬のデュークが死んだ翌日乗った電車で、わたしはハンサムな男の子に巡り合った…。出会いと別れの不思議な一日を綴った「デューク」。コンビニでバイトする大学生のクリスマスイブを描いた「とくべつな早朝」。デビュー作「桃子」を含む珠玉の21編を収録した待望の短編集。
短編集です。冷たい夜にひっそりと読む本。
私はトイレはいるたんびにひとつひとつ読んだけど(笑)
さらさらと読めました。
センスいい少女漫画や短編映画みたいで。
はじめの、デュークと夏との少し前なんて、
昔、女の子なら誰もが空想に描いた事を見事に文章にしていて
いいなあ、って思ったけど、後半なんかには特に印象の残るものはなかった。
死んだ悲しみもオナカすいた感覚も混在しているような小説。素直でかわいい。
それはそれで面白い。
ただ、私にはちょっとキレイすぎるかな・・・
江國さんの作品は全体的にそう思う。
でも姉や親友が好きなので身近にあり、つい読んでしまう。