中国電力島根原発(松江市)の1、2号機で計123カ所の機器の点検・交換漏れが発覚した問題で、同社は30日、総点検結果をまとめた報告書を経済産業省、島根県、松江市に提出した。約7万カ所の点検記録を調査した結果、新たに383カ所の点検漏れが見つかり、計506カ所に上った。だが、経産省が求めていた根本原因の解明や対応策の報告は間に合わず、5月中にも最終報告を行う。同社は「安全上支障はない」としているが、ずさんな管理体制が改めて問われそうだ。

 昨年6月の定期検査で点検漏れが分かった同社は、重要度の高い設備約1万2600カ所から点検記録を調査。部品交換などで点検計画通りに実施されていないことが判明し先月公表した。定期点検中だった2号機のほか、1号機も原子炉を停止。点検漏れを理由とする原発の停止は前例がなく、再開のめども立っていない。

 国は同社に4月30日までに検査の実施状況の総点検や原因究明、再発防止策の報告を義務付けていた。同社は原子炉建物以外に設置されているタービンや廃棄物処理などの建物にある計器類などを中心に残る約5万7400カ所を調べた結果、新たに383カ所の点検漏れが判明した。さらに点検計画表と点検実績が整合していない機器が計1159カ所あることも分かった。

 原因については、05年10月からの社内のシステム変更で、点検計画と工事報告書を別々の部署が行うようになったことなどの報告にとどまり、根本的な原因解明や対応策は最終報告として再提出する。原子力安全・保安院は5月半ばに中間報告の内容を確認するため立ち入り検査を実施。他の電力会社にも検査体制の確認を指示するという。

 増子輝彦副経産相に報告書を提出した山下隆社長は「今回の件は信頼を損なう重大なもので心からおわびする」と謝罪。増子副経産相は「安全第一の原子力として大変遺憾なこと。報告が遅れていることも憂慮し、厳正に対応したい。今回のことを教訓に安全対策を進めてほしい」と述べた。【関東晋慈、西川拓】

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