みのり先生の診療室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ


テーマ:
大阪肛門科診療所は自由診療です。

保険が効きません。


保険診療の肛門科に比べると

治療費が高いです。


大阪肛門科診療所は私たちの代で

5世4代目、創立104年です。


明治45年に創立され、

日本が国民皆保険制度となってからは

保険診療をしていましたが、

昭和57年から自由診療となりました。


先代の院長(今の院長の父親)が

保険診療をやめたようです。


だから

私たちが自由診療を始めたわけではなく、

もともと自由診療だった病院を継承した


といういきさつがあるため、


どうして自由診療なのか?
健康保険が効かないのか?


という

患者さんが当たり前に持つ疑問を

何を隠そう、

私たちもずっと持ってきました。


正直、継承した当初は

自由診療をやめて保険診療にしよう!

と意気込んでいました。


でも・・・


「数をこなす」のではなく

一人一人の患者さんと

じっくり向き合える診療をやっていくうちに、


保険診療では出来ないことをやろう

自由診療でしか提供できないことをやろう



そんな風に考えるようになりました。


それで良かったのかどうか

それが正しかったのかどうかは

分かりません。


ただ、


私たちのような診療を

必要としている患者さんがいて

私たちの診療を

喜んで下さる患者さんがいる



ということだけが

大阪肛門科診療所の存在意義となっています。


誰からも必要とされず
誰からも喜んでもらえなくなったら

この仕事、

やめようと思っています。


どんな仕事も商売も

人の役に立ってなんぼ
お客さんに喜んでもらってなんぼ



だと、私は思っているので


役に立たなくなったら

潔く辞めます。


医療がビジネスと根本的に違うことは

病人が増えないと顧客が増えない

ということです。


困っている人を助けたい

という純粋な思いで

医者を志しましたが

困っている人が居なくなったら困る職業

なんですよ^_^;


非常に言葉は悪いですが

人の不幸がメシの種

という職業でもあります。


患者さんが元気になったら嬉しい

というのは真実ですが、

元気な人ばかりだと倒産してしまう業種・・・。



売り上げを上げようと思ったら

たくさんの患者さんを診ないといけないし

できれば単価の高い手術を

たくさんやる方が儲かります。


一人の患者さんに30分かけるよりも

一人の患者さんを3分で診察して

30分間に10人診る方が

売り上げも上がるし効率もいいです。


ビジネスとしては

それが正しいでしょうし

そうする方が成功するのかもしれない。


だけど

医療はビジネスじゃない。

ビジネスにしちゃいけない。



やっぱりそう思います。


迷っている患者さんに手術を勧め、

出来るだけ長く通院してもらう方が

売り上げは上がります。



でも・・・

出来ませんでした。。。



「利益」が嬉しいのではなく


患者さんに喜んでもらえることが

患者さんから「ありがとう」って言ってもらえることが

「ここに来て本当に良かった!」と言われることが


本当に本当に嬉しかったから・・・。



そんなキレイ事言ってたら経営できへんで!!
もっと手術取らなあかんで!



って先輩医師に叱咤激励されましたが、

それをしなくて良かったと思います。


こんなキレイ事で経営出来ているのも

自由診療だからです。


保険診療だったら・・・


絶対に・・・

つぶれてました。。。



保険診療だと

1日に最低でも40~50人の患者さんを診察しないと

どんなにコストをおさえても

多分、経営が成り立たないでしょう。


1日100人診ている先生も多いですから

そうなると一人当たりの診察時間は・・・

5分もかけられないですね。


実際に、大阪肛門病院が

保険診療をしていた頃は

1日100人診察し、

手術も1日10件やっていたようです。


私たちがやりたい医療は

やっぱり保険診療じゃ出来ないなぁ・・・

と思いましたね。



というわけで

自由診療のまま

19年間やってきました。


これからも

多分、自由診療でやっていくと思います。


blog936

診療所のセラピードッグ「ラブ」らぶ
奥がラブですトイプ-アプリコット
ドッグセラピーも保険診療だったら
導入していなかったと思います苦笑
そもそも保険点数ないし・・・。
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