みのり先生の診療室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ


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今日は診療所の入院手術日でした。

遠方からわざわざ受けに来て下さった方、

不安で眠れなかった方、

何年も手術せずにずっとイボ痔を持ってて、やっと手術しようって決意した方。

皆さん、様々な背景があります(*^_^*)

でも手術を考えるときの患者さんの心配事は、だいたい決まってます^_^;

一つは「痛み」です。

もう一つは手術を受けたせいで「肛門のしまりがゆるくなってしまわないか」という心配です。

今日は一つ目の「痛み」についてお話ししましょう。


「痛み」の心配事は3つあります。

一つ目は「麻酔の痛み」、二つ目は「手術中の痛み」、3つ目が「術後の痛み」です。

まず麻酔の痛みから。

麻酔方法によりますね^_^;

あと、施設や医師によっても違うでしょう^_^;

みんなやり方が違いますからね。

だから手術を受けられる施設の先生に尋ねるのが一番確実です(^_^)v


うちの診療所の場合、局所麻酔腰椎麻酔の二つの方法でやっています。

日帰り手術は局所麻酔でやっています。

肛門のまわりに注射をする方法です。

歯科で歯を抜いたりする時にやってもらう麻酔と同じです。

この麻酔、どうも評判がすっごく悪いようなんです(-_-;)

痔の手術を受けた知人から聞いたり、

あるいはインターネットで痔の手術を受けた体験談を読んだりして不安になってしまう人がいます。

どんなことを聞いたり読んだりしたのかというと・・・

あまりの痛さに病院中に響き渡るくらいの声で叫んだ

とか

痛みのあまり暴れたら看護婦さんに馬乗りになって押さえつけられた

とか

今までの人生で味わったことがないくらい痛かった

とか

あんなに痛いのなら死んだ方がまし

とか・・・

すごい話を聞いて来られてるんです(;。;)


うーん・・・(-_-;)
確かに痛いのは痛いけど・・・
そこまで痛いかなあ・・・

うちの患者さんで叫んでる人もいないし、
暴れる人もいないし、
看護婦さんが馬乗りになって押さえつけることもないんだけど・・・

と、とりあえず「事実」をお伝えしてます^_^;

そして「なるべく痛みが少なくなるよう工夫をしていること」も詳しくお話しします。



診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬のようちえんで「集合待て!」
みんなとってもおりこうです(*^_^*)




私は「麻酔のための麻酔」を2段階やっています。

具体的には

麻酔のテープを肛門周囲の皮膚に貼ったり、麻酔のクリームを塗って、表面の皮膚に麻酔薬を浸透させます。

これで、「つねっても痛くない」くらいに皮膚表面に麻酔が効きます。

そして、いきなり注射器でブスブス刺すのではなく、歯科の先生が使用する特殊な細い針の注射器で皮膚の浅い所に麻酔薬を注入していきます。

「チクッ、ジワ~っ」とするくらいで、「耐えられない痛みではない」と受けられた患者さんは言ってます。

中には全く針を刺していることに気付いていない方もおられます。

表面に十分麻酔が効いたことを確認してから、奥に麻酔をしていきます。

ちゃんと筋肉に麻酔が効くように打っていきます。

麻酔が終了したらオシリの穴がゆるむので分かります。

いつ手術が始まって終わったのか分からないという患者さんも結構います^_^;

想像をふくらませて来られた患者さんに限って

「えっ?!もう麻酔終わったんですか?!」

ってビックリされてます^_^;

きっと痛いんだろうと不安でたまらなかった患者さんの中には、痛くないと分かるとホッとして感極まって

「痛くない・・・。
嬉しい・・・。
良かった・・・。」

と手術台の上で泣き出す人もたまにおられます(; ;)

きっといろんなことを想像して来られたんでしょうね。

確かに「痛み」は測れません。

たとえ測れたとしても、同じ痛み刺激を加えても感じ方は人によって違うでしょう。

だけど、肛門の手術については何故かあまりにも「痛いものだ」という固定観念があるようで、とても残念です(; ;)

だからずっとつらいのを我慢してしまうんでしょうね。

痛いのがこわくて受診をためらっていたり、治療をためらっている人がいたら背中を押してあげたいです。

そんな、思ってるほど痛くないですよ(*^_^*)


今日、手術を受けられた患者さんは、この寒い中、外出されてました^_^;

皆さん、とってもお元気です(*^_^*)

今日から楽しい入院生活の始まりです(^-^)/
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