識者というか、尾木ママさんなんですけど、「爆買い」は納得だけど、トリプルスリーなんか知らへん!おかしい!的なことを書いていましたので、それについての指摘をば。まあ、尾木さんだけではなく、街ゆく人にインタビューして、あなたはどれを知ってますか?あるいは大賞ですか?みたいなことをして、トリプルスリーが全然選ばれていないというものも見たので、それについて一言。

まず、過去10年間の傾向をチェックしたみましょう。Wikiから過去の受賞とトップテンを引っ張ってきました。ミスあったらごめんなさい。

↓↓↓

2006年
 大賞「
イナバウアー」 荒川静香(プロスケーター)「品格」 藤原正彦(数学者)
 トップテン エロカッコイイ(エロカワイイ)・格差社会・シンジラレナ~イ・たらこ・たらこ・たらこ・脳トレ・ハンカチ王子・ミクシィ ・メタボリックシンドローム

2007年
 
大賞「(宮崎を)どげんかせんといかん」 東国原英夫(宮崎県知事)「ハニカミ王子」 石川遼(ゴルファー)
 トップテン (消えた)年金 ・そんなの関係ねぇ・どんだけぇ~・鈍感力・食品偽装 ・ネットカフェ難民・大食い・猛暑日

2008年
 大賞 「グ~!」エド・はるみ 「アラフォー」天海祐希

 トップテン 居酒屋タクシー・名ばかり管理職・埋蔵金・蟹工船・ゲリラ豪雨・後期高齢者・あなたとは違うんです
 審査員特別賞 上野の413球


2009年
 大賞 「政権交代」鳩山由紀夫
 トップテン こども店長・事業仕分け・新型インフルエンザ・草食男子・脱官僚・派遣切り・ファストファッション・ぼやき・歴女(レキジョ)

2010年

 大賞
 「ゲゲゲの~」 武良布枝
 
トップテン いい質問ですねぇ・イクメン・AKB48・女子会・脱小沢・食べるラー油 ・ととのいました・~なう・無縁社会
 特別賞 何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました…それは仲間です。 (斎藤佑樹)

2011年
 大賞 「なでしこジャパン」 小倉純二
 トップテン 絆・スマホ・どじょう内閣・どや顔・帰宅難民・こだまでしょうか・3.11 ・風評被害

2012年
 大賞 「ワイルドだろぉ」 スギちゃん

 トップテン iPS細胞・維新・LCC・終活・第3極・近いうちに…・手ぶらで帰らせるわけにはいかない・東京タウンソラマチ・爆弾低気圧

2013年
 大賞 「今でしょ!」林修 「お・も・て・な・し」滝川クリステル
     「じぇじぇじぇ」宮藤官九郎、能年玲奈 
     「倍返し」堺雅人、TBS『半沢直樹』チーム

 トップテン アベノミクス・ご当地キャラ・特定秘密保護法・PM2.5・ブラック企業 ・ヘイトスピーチ
 選考委員特別賞 被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう


2014年
 大賞 「ダメよ~ダメダメ」 日本エレキテル連合(中野聡子、橋本小雪)
     「集団的自衛権」  受賞者辞退(受賞者が誰だったのかは非公開)
 トップテン ありのままで・カープ女子・壁ドン・危険ドラッグ・ごきげんよう・マタハラ・妖怪ウォッチ・レジェンド(葛西紀明・青木功・山本昌広

2015年
 大賞 爆買い 羅怡文(ラオックス代表取締役社長) トリプルスリー
 トップテン アベ政治を許さない・安心して下さい、穿いてますよ。・一億総活躍社会・エンブレム・五郎丸(ポーズ)・SEALDs・ドローン・まいにち、修造!


 ―という感じになっています。それこそ毎年一発や芸人が受賞しているイメージが有りますが、大賞となると実はそんなに多くない。それ以前でも「なんでだろ~」や「だっちゅーの」くらいなんですね。最古のものはチャーリー浜さんの「…じゃ、あ~りませんか」(1991年)だと思われます。

 それこそ芸人登場以後は、一年に1回くらいそういう売れる人がいるのだから、それを大賞にしとけばいい。まあ無難になるでしょう。しかし、この賞を作った人達の意図を考えると世相を表すために作ったと考えるのが普通。そんな歴代一発屋芸人早わかり表を作ってもしょうがないわけですね。

 社会・時事問題を的確に表す言葉などがほしい、ですから政治・社会問題が優先される。次に文学などの芸能関係ですね。ヒットしたドラマなど、まあ時に入れてくるというか、基本的にそれらは添え物感覚。ヒット・流行はああそういえばそんなのあったなぁ、流行っていたなとわかってもらうもののために入れてくるという感じでしょう。

 あとそうですね、スマホとか新技術も社会を変えるので、そういうものも結構優先して入ってきますね。ブログとかインターネットなども過去に受賞しています。ニコニコとかツイッターがないのは不思議ですね。

 ―とまあ、そういうことなんだろうと理解して、この賞を捉えているので、あれ?そういや昔流行ったあれがないな?というのが結構ありますね。たまごっちとかエアマックスとかのスニーカーブームとか。選んでいる人達の興味・関心外ということなんでしょう。

 それこそ、一からこの年はこれが流行っていた、話題になっていたという事項を昔の新聞や週刊誌でもひっくり返しながら調べると、この賞の歪みに気がつくことでしょう。

 それをもってして、ゆがんでる・おかしい!なんて言う方がおかしい。というのもなんら権威がある賞でもない。お遊びみたいなものですからね。本当に政治・経済・文化社会調査をして、きっちり公平・公正なランキングをもって制定しているわけでもありません。勝手に誰かが面白半分でやってることについて「けしからん!やりなおせ!」なんて言う方がおかしいわけです。

 過去10年に限らず、ずっと昔からスポーツは特にプロ野球が優遇されてきた。当時と今は違う。プロ野球に興味関心ある人が減ったのに、選ぶのはおかしいと思われても、未だにプロ野球が日本社会では一番興味関心層が多い。その人達の間では、トリプルスリーが間違いなく話題になっていた。それを選ぶことに何の違和感もありません。賞の傾向や基本背景・流れを理解せずに、識者が違和感を表明してしまうことのほうがおかしいでしょう(あくまで識者ですよ、己もトリプルスリー?と一瞬なりましたからね、ファンなのに)。


流行語=言葉の力、言葉の力が社会から消えている
 で、タイトルの話題はここまでで、また違った観点の話を。言葉の力の話です。

 
そもそも流行語というのは一言・二言で今の社会・世相を上手く表して意味があるものだと思いますね。無理やり大賞を選んでしまうと、こういう風に無意味化してしまう。ツイッター見ても多くの人が???となっていて、やゆしたりチクリとする傾向がありました。人選で左翼系に偏りすぎていないか?と問われているように、そのうち誰も気にしなくなってしまいますよ。

 「私はこれで会社をやめました」とか、「亭主元気で留守がいい」とか、一言で破壊力があり、インパクトに残るのが良いんですよ。家庭内離婚とかもそうですかね?草食系男子とかもいいですね。こういう新語で、今の世代・社会の変化を表現するものが本来ベストだと思うんですよね。


 「脱いでも凄いんです」とかもいいですね(あれ?これ流行語だと思ってたんですけど、受賞してないのかな?)。ブラック企業とか、新しい社会問題を一発でわかるようにする言葉とかも適切だと思います。

 「同情するなら金をくれ」、「自分で自分を褒めたい」こういうフレーズも背景があるのでいいですよね。まあ「同情するなら金をくれ」は、流行りのドラマということですが、家なき子のテーマを考えると、あながち間違いでもないでしょう。まさか本当に今の社会が「同情するなら金をくれ」社会になるとは思いませんでしたねぇ(これ次のブログのタイトルにしようかな(笑)、候補に入れておきましょう)。

 しかし最近は単語ばっかりなんですね。フレーズが全く入って無い。短い文章や新語で、スパっと絶妙に心情や現象を見事に表現する。そういうことを出来る人間が社会から消えているということじゃないでしょうかね?

 それこそ、こういう変な大賞よりも、言葉の専門家を選んで、本屋大賞みたいに、これが今年のベストフレーズだ!!!とやって、一般に知られてはいないが、舞台やドラマ・漫画・小説、または企業の成功譚とかスポーツの例とか、そういったもののなかからインパクトのある言葉を紹介して、言葉を流行らせるほうが良いのではないでしょうか?

 新人発掘もかねて、言葉の力を世にしらしめるという場所が必要なんじゃないですかねぇ?


 安心してください穿いてますよって、1回どっかで見た記憶があって、こんな芸人いるんだと知ってはいましたが、あれ流行ってたんですか?一度見て二回は見たくないなと思ってたんですけどねぇ…。出オチなんで二度目がない、はやりようがないネタだと思うんですがね。

 あったかいんだからぁとか、ラッスンゴレライの方が聞いた気がしますけどね。リズム芸、歌っていうのは人口に膾炙するものですから、流行りやすい。諸葛亮の梁父吟を近くの農民が自然に覚えて歌うようにね。それならまあわかりますけどねぇ。

 まあ、言葉の力を!人材発掘をなんていう素晴らしいことやるはずがないので、これを機にしっかりジャンル分け・世代別にやったほうが良いと思いますね。流行語なんて結局、狭い自分の世間の中で流行ってるかどうかですからね。あんまり大賞!とかやらないで、世代別とか政治・経済とかジャンルで分けてエントリー選定したほうがスッキリするでしょうね。「ブッチホン」なんて政治がわからない子供の頃聞いた当時は、「はぁ?」でしたもん。子供だったので、「なんだそれは!そんな己が聞いたことがないものを大賞にするなんて許さん」と憤ってました(笑)。

 オッサン連中、政治ネタ重視で選ばれるものだとわかると、特に違和感も腹が立ったりすることもなくなると思います。

 
Google検索流行語ランキングだと1位 マイナンバー・2位 ラッスンゴレライ・3位 エンブレム・4位 ドローン・5位 北陸新幹線・6位 あったかいんだから・7位 大阪都構想・8位 火花・9位 おにぎらず・10位 モラハラ
 ―だとか。検索というフィルターを通すとこういう感じになるんでしょうね。これを自然と感じるか、違和感を感じるか人次第でしょう。検索だとわからないから調べるということで上に来たり、炎上で上に来たりするので、公平になるとは思えないですけども、まあ一つの手法ですよね。

 ネット空間のどこか2chだったり、ツイッターだったり、特定の何処かの住人になれば、それが「世間」になるので、その世間での流行りが選定されますよね。ネット流行語ランキングの方がすっきり感じられますね、今年はなんかおかしかった記憶がありますが。バカアニメの「綴る!」とか「思い…出した!」とかは流行りましたね。「いや~乱世乱世」も流行ってたかな?

 まあ、所詮個人の主観というより、個人の世間・住処次第ですね、それこそ、「流行語大賞おかしくない?」を流行語にしてやればいいんですよ(笑)。それで自分たちの流行語を自分たちの世間で選ぶほうがしっくりくるでしょうから。多分、ああいう流行語を選ばれると、自分の世間を知らない人間に勝手に侵犯された、ルールを決められたみたいな感じになるのでムカッと来るんでしょうね。子供の頃の己は多分そんな感覚。自分の感性を知らない人間に否定される感じがして嫌なのでしょう。

 テレビを見ないのが当たり前になった時代、多様な価値観が増えた時代、一つの社会を前提にした流行語大賞が殆どの人に響かずに???と思われるのも必然。「時代の流れに流行語大賞がついていけていない」という字面にするとおかしい表現になる時代が来ているんでしょうね。

 まあ、80年代にこういうことを始めた人ってのは制度の力を知っているんでしょうね。一番初めに「~~賞」「~~大会」と始めれば、主催者として、選定者・審判の資格を手に入れられる。それによってミシュランガイドみたいな権威を手に入れられるわけですからね。これいる?っていうものがはいっている・どう考えてもニーズがないのに?というのがエントリーされているということは、どこかの官僚の法規制みたいに権力を権益に転化できるということですからね。何らかの便宜というかコネとかが作用しているのでしょう。流行語大賞に授賞式っている?って話ですからね。露出でPR出来るおいしい装置になっているのはそういうことでしょう。


 ※しかし斎藤佑樹の特別賞「
何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました…それは仲間です。」って強引すぎるでしょう(笑)。変な力学があるんだろうなぁって思わざるをえないですよね。楽天の「被災地が~」というのも長すぎてスパっと入ってこない。あんなのいつ誰が考えたんでしょうか?語呂も悪いし、長すぎるでしょ。センス無いですよねぇ。
 「楽天イーグルス元気をありがとう」だけのほうがまだ「ああ、日本一になった年か」とわかりますよ。こんだけ長くしたら、「え?そんなのあったっけ?聞いたことないよ???」となるでしょうに。多分受賞で初めて聞いた人多いんじゃないですかね?一流コピーライターに一発で通じるフレーズ考えてもらってないからこういうことになるんですよ。本当、言葉が死んでますよね。

 ※2、追記。忘れてました。審査委員が偏向しているという話ですが、制度の力として、自分たちが良いと思う価値観を広めることが出来るという論理があるという話を忘れてました。

 ダメヨ~ダメダメと集団的自衛権を並べることで、この大賞で、違憲だぞ!ということをチクリとやる。また今年は一億総活躍社会で安倍晋三総理を引きずり出して、同時に安倍政治を許さないとか、SEALsとかそういう政権批判のフレーズを選ぶことでチクリとやる。そういう風刺というか批判精神を込めているわけですね。

 確かに特定の政治主張がコメられているといえばそうなんでしょうけど、これをもってしてけしからん!というほどのレベルではないと思いますね。だって大した影響力ないでしょう。ユーモア・エスプリの一貫として受け止めるべきでしょうね。まあこれくらいで批判するとは何事だ!と叩いてしまうことが、相手の思うつぼということを理解して、さらに皮肉って上手く返すくらいでないといけませんね。

 全部が全部公平中立である必要はないです。それこそ無色ばっかで面白くない。偏向しててもいいから、自分たちの基本スタンスをきっちり明言しておくことが大事ですね。これで我こそ正常であり、中立だ!なんて言われたらたまったもんじゃないですけど


 忘れていたついでに、「五郎丸(ポーズ)」っていうのも、言葉が死んでることを感じさせますよねぇ…。別に「五郎丸」という名前が流行っていたわけではないでしょう。『学校ぐらし』の太郎丸じゃないんですから。ポーズが話題になっても、「動作」であって、「言葉」ではない。

 前畑ガンバレみたいに、印象に残るワンフレーズだからこそ意味がある。「キンシャサの奇跡」みたいなワンフレーズで、ラグビーの躍進・活躍・金星及びそれに伴い日本のラグビー熱狂を表現する言葉こそ選ばれるべき。

 それが存在していなかったということは、マスコミ・ラグビー界の人間は大いに恥じるべきでしょうね。時代・世相を表すことを、ワンフレーズ・イチ単語でスパっと表現しきれなかったわけですからね。

 五郎丸さんにも失礼でしょう、「エ?俺が?俺はやり言葉なの…?」ってなるでしょうからね…。それこそ一発ギャグみたいな扱いで、例のポーズやってくださいよ!やってくださいよ!おねがいしますよ!みたいな無礼な扱いをするマスコミ関係者が多そうで怖いですよね。絶対出てくるでしょうからね…。アスリートであって芸人じゃないっつーの、失礼なことをするなとカチンと来ますよね。
AD

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