何か、前よりかなり日付が進むテンポが速くなって、何か史料抜けてんじゃないかとビクビクしているdreamtaleです。
ども。

さて、今日もアジア歴史資料センターから見ていきます。
『韓国内政改革ニ関スル交渉雑件 第一巻/2 明治27年6月20日から1894〔明治27〕年7月12日(レファレンスコード:B03050308200)』の40画像目。
陸奥から大鳥への、1894年(明治27年)7月8日発『電送第307号』より。

Otori
Seoul

(33) British good offices at Peking may have effect before long resulting in negotiations with Chinese Government.
In anticipation of the possible turn of event, you should in the meantime secure every possible material advantages such as railway, telegraph line, and other pending questions mentioned in instructions brought by 栗野.
Because advantages thus secured prior to opening of negotiations will be so much gain to remain intact.
Notwithstanding the above prospect of negotiation you need not avoid conflict in case of actual provocation.

Mutsu
北京でのイギリスの調停は、まもなく清国政府との交渉をもたらすだろう。
事態の変化の可能性を予想し、その間に栗野の届けた指示で言及した、例えば鉄道、電信及びその他懸案事項等の実質的な利益を可能な限り確保すべきだ。
なぜならば、交渉開始に先だって確保した利益は、その多くが依然として得たままとなる筈だからだ、かな?

んー、9月15日のエントリーの1894年(明治27年)7月5日発『電送第299号』とか、前回の1894年(明治27年)7月8日発『電送第306号』って、やっぱ時間稼ぎのための手段なんだろうか?

でも、それだったら清国に返答遅延させとけば良いしなぁ・・・。
もしかして、対清交渉を見据えてるんじゃなくて、その後にあるイギリスとかの諸外国との交渉まで見据えてるのかな?
ま、個人的な推測ですが。

で、前述の交渉の見込みにもかかわらず、実質的な挑発が行われた場合には、戦争を避ける必要は無い、と。
日本から能動的に戦争はしませんと宣言してるわけですが、清国から「挑発」があった場合には戦うのは吝かではないって事で。

ただ、9月19日のエントリーの一番最後の史料を見るに、清国兵の入京程度では「actual provocation」にはならないようですし、諸外国に戦争の起因として説明出来うるような「挑発」ってのが、「conflict」の前提になるんでしょうね。

さて、続いては『東学党変乱ノ際韓国保護ニ関スル日清交渉関係一件 第二巻/1 甲午〔明治27年〕5月初9日から明治27年7月9日(レファレンスコード:B03030206100)』を見ていくことに。
18画像目右側。
小村から陸奥への、1894年(明治27年)7月8日発『電受第385号』より。

Mutsu
Tokio

I am acting in communication with British Minister, he thinks Chinese government will make proposals.
The rumor of the departure of 李鴻章 for 北京 is not true.

Komura
私は、イギリス公使と連絡をとって動いており、彼は、清国政府が提案をすると思っている。
李鴻章が北京に向けて出発したという噂は、事実ではない。

前回の1894年(明治27年)7月7日発『電送第304号』に対する返事なんかな?
それとも、1894年(明治27年)7月8日発『電送第306号』に対する返事なのかな?
これまた端折りすぎて良く分からん。
勘弁してくれ。(笑)

続いて、同じく19→18画像目。
西から陸奥への、1894年(明治27年)7月8日発『電受第386号』より。

Mutsu
Tokio

Your last telegram regarding reply to 在日本露公使 received 七月五日.
I had an interview with chief of the Asiatic Department 七月六日 who said to me that no telegram of it has been received yet from 在日本露公使.
I explained him contents of your reply, He found it not very satisfactory stating that nothing has been made against a dangerous collision, then pointing out disinterestedness of our object.
I evidenced inconsistencies of Russian Government's doubt and that in case they repeat similar advice to Japan the consequence will be very serious as at present it is impossible for us to withdraw troops.
He said that he will consult with Minister for Foreign Affairs who lives in the country being very ill and promised to inform me in all case of their decision before instructions be sent to 在日本露公使.
I am doing my utmost to keep them from further intervention.
I want to have here somebody will acquainted with English on account of Corean question.
Please send immediately for a tissue one of the members of Legation in Europe.

Nissi
んで、何故か飛んで22→23画像目に訳文があるので、そちらもテキストにしておきます。

在日本露国公使への回答に係る貴大臣の最近電報は、7月5日接受せり。
7月6日本官は、亜細亜局長に面晤せり。
同氏曰く、右に関する電報は未だ在日本露国公使より接受せずと。
依て本官は、貴答の要領を同氏に説明せしに、同氏は右にては衝突の危険を予防するものなきを以て、甚だ不満足なる旨申聞けたり。
故に本官は、我目的の全く私を計る意に出でたるに非ざる旨を表示し、且つ露国政府の疑念と事実相違の旨を証明し、若し露国政府にして日本へ対し同様の忠告を再びするに於ては、事体甚だ軽からざることとなるべし。
如何となれば、今我兵を撤回することは、到底出来得べからざることなればなりとの旨を答へたるに、同氏曰く、外務大臣は目下重病にて田舎に保養致し居れども、同大臣と協議を遂ぐべしと。
且つ、兎に角在日本露公使へ訓令を発する前に、露国政府の決議を必ず本官へ告知すべき旨約束せり。
本官は、露国政府をして此上の干渉をなさしめざる様、全力を尽し居れり。
ロシア公使への回答に係る陸奥の電報ってのは、8月25日のエントリーの1894年(明治27年)7月2日発『電送第277号』かな?
それを7月5日に受け取り、翌6日にロシアのアジア局長に面会。

アジア局長は、その回答に関する電報はまだヒトロヴォから受け取ってないよ、と。
そこで西が、回答の要領をアジア局長に説明すると、衝突の危険に対して何もしていない状況について非常に不満。
ってことで、日本の目的は私欲では無いことを指摘し、ロシア政府の疑念の矛盾を証明し、もしロシア政府が日本に対して同様の忠告を再び行えば、事態は非常に深刻化するだろう。
なぜなら、現在日本にとって撤兵は不可能だからだ、と。

アジア局長は、外務大臣は現在重病で田舎で保養中だけど、彼と協議すると言うわけです。
そして、とにかくヒトロヴォに訓令を出す前に、彼らの決定を必ず西に告知すると約束した、と。
で、私はロシアのさらなる介入を妨げるため、最善を尽くしている。

次の2行が、和訳から抜けてますね。
朝鮮問題のために英語に精通した者が必要だ。
早急に欧州の公使館の職員を一人送って欲しい、と。

んー、これまでの英文電報見るに、英語に精通した人物って、あちこちで必要そうな印象なんですが・・・。(笑)


今日はここまで。



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