$うさぎ的フランス語

4/1はle Lundi de Pâquesでした。(詳しくはコチラ

同じ建物の上の階に住むおばぁさんからいただきました。
(正確には玄関の扉のドアノブに袋が掛かっていたんだけど。)

ここにはちょっとしたストーリーがあります。
長くなってしまったけど、フランスならではの出会いや出来事なのですべてが新鮮に感じられます。


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最近、上の階で騒音(改装工事の為)がすると思っていたら、おばぁさんが入居してきました。金曜の深夜22時半過ぎ、突然家のインターホンが鳴って、こんな時間に大家?(でも確かヴァカンス中)と思ってのぞき穴見たら、小柄な白髪の品のいいおばぁさんが扉の向こうに一人で立っている…。私はこの日、自分でまつげエクステをしたのでノーメイクで珍しく一日中家に居たのです。でも服装は外出できる恰好だったので、とりあえず玄関に出てみることに。おばぁさんは何やら困った様子で、そして何かお願いがあるらしくゆっくりハッキリ話してくれるけど私はまだ全文は理解できず…orz。でもma valiseというキーワードが聞き取れたので状況が一気に理解できた。おばぁさんが指を指し、階段の下を見ると黒いスーツケースが。
「上の階に引っ越してきたのだけど、年寄りなのでスーツケースを持ち上げる事ができないから、自分のアパルトマンまで運んで欲しい。」という事だろう。とにかく、スーツケースを日本式の3階まで運ぶことに。その間にムッシューはいるかと聞かれたけど、私は私のアパルトマンに居るかと聞かれたと思い、Nonと答えた。けど“この建物に”だったら向かいの半3階にムッシューが居たと後々気づく。面識ないけど…。(私のアパルトマンは3階建で、階段が縦の列ごとにそれぞれ分かれていて、私のエリア?は1階がブティック、2階が私、階段の半3階がムッシュー、3階がおばぁさんとなっている。)スーツケースは約15キロ前後だったかな。確かにおばぁさんひとりではとうてい持ち運べない重さだった。私でも重かったから。運んでる最中に「まぁ、なんて親切なんでしょう!助かったわ。」という感じにおばぁさんはとても感動している様子。でも意思疎通は完全にはできてなかったかもしれない…。日本語だったらきっと、「また何か困ったことがあったら言って下さい。」と言えるのに、私の頭にはそのフレーズが微塵もない。また最後の夜の挨拶に、Bonne soiréeと言おうと思ったけど、深夜11時近くに相応しくないなと思い、言いなれたau revoirと言って部屋に戻ったんだけど、この時間ならBonne nuitでも良かったのかなと思う…。
(今後、このおあばぁんが私の拙いフランス語のコミュニケーション相手になるとも露知らず…。)

そして、Lundi Pâquesの日、外はヴァカンスの観光客でごった返してるから外出するのが億劫になって、よぅやく15時半過ぎに重い腰を上げて玄関の扉を開けて外に出ようとしたら、何やら反対側のドアノブに袋が掛かっていることに気づいた…。私は真っ先に、誰かが嫌がらせでゴミを置いてったのかと思ってしまった。おそるおそる袋の中身を探ってみたら、綺麗な花柄の紙に何かが包まれて紐で結んであった。紐を解いてる時も、花かな?鳥の死がいだったらどぅしよう…と思っていたくらい。(不信感が強いので)そして中身を見てみたら、Lundi Pâquesの卵や魚の形をしたチョコレートが入っている贈り物ではないですか!サプライズ。笑。しかも、メッセージまでつけてくれて。もぅ、おばぁさんしか考えられないでしょう。きっと孫たちにあげる分を私にもお裾分けしてくれたんだと思う。
この日は、私にもLundi Pâquesのイベントの一員になれた気がしたのでした。



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