JOAスコアとオステオパシースコア
テーマ:エビデンス(科学的根拠)【Evidence based Osteopathic Therapies(根拠に基づいたオステオパシー療法)・・・⑦】
整形外科的な身体機能の判定基準としてJOAスコアがあります。
これは日本整形外科学会が制定した機能判定基準で、身体状態を数値的に評価しようとするものです。
腰・肩・股関節・膝など部位毎のJOAスコアがあります。ご参考JOAスコア・股関節機能判定基準
数値(100点満点)を施術前・施術後で比較すれば、改善状況(治療効果)を数値的に評価することが出来ます。
例:1回目の施術前40点が、施術後60点
2回目の施術前50点が、施術後70点
数値評価が必要な理由は、その治療法が有効であることを証明するには100症例とか200症例とかの治療データを客観的に表せる数値として治験し、、統計学的に処理する必要があるからです。
その統計処理により、治療法が効果があったのかを判断するのです。
さて、オステオパシーの評価方法は独自のものがあり、
静止位での目視検査
椎骨可動性検査
頭蓋骨の歪みや可動制限
仙骨の歪みや可動制限
頭蓋仙骨リズムの質
などがありますが、その改善状況を数値化し統計処理しても、その検査法自体を医学界が認知していないのであれば、徒労に終わってしまいます。
したがって、オステオパシー手技療法の効果を広く医学界にも知らしめるためには、整形外科で多用されるこの『JOAスコア』にリンクした評価方法を採用する必要があると思います。
現在オステオパシースコアと呼ばれるものがあるわけではありませんが、統一した評価基準として『オステオパシー的なスコア=OSTスコア(仮称)』を制定する必要があると考えています。
OSTスコアの中にJOAスコアを含ませるのか?
OSTスコアとJOAスコアをダブルチェックするのか?
VAS(ビジュアル・アナログ・スケール)などの評価をどのように含めるのか?
それは、今後の検討事案となります。
ところで、このようなエビデンス(科学的根拠)の検証をして行かねばならないという考えが、日本のオステオパシー界でコンセンサス(合意)がとられているわけでもありませんし、もちろんオステオパシーの団体からオーソライズ(権限委譲)されているわけでもありません。
しかし、そういう考え方をしていかねばならないということを広めていくと共に、独自のOSTスコアになっても基準を定め、当方の卒業生(フェローと呼んでいます)や仲間内からでもデータを取り貯め、将来のために検証を進めて行きたいと考えています。
今回で長らくかかってしまった、このシリーズの最終回です。
まだまだ日本では周知されていないオステオパシーは、一般的には「手技療法であり日本で言うところの広義の整体に類似するもの」ということすらご存じない方が多いのが現状です。
普及できない要因として、業界の閉鎖性があるのかもしれませんし、比較的わかり難いオステオパシー用語(オステオパシーという名称すらカイロプラクティックより日本人には発音しにくいのかも?)にもあるのかもしれません。
現在、用語(テクニックの名称など)を感覚的にイメージしやすいものにしていきたいと考えています。
そして、安全なテクニックをより習得しやすい形式でオープンすることでオステオパシーの普及を図り、健康福祉で社会貢献出来ればと願っています。
【このテーマの主な参考・引用書籍】
アメリカ医師会がガイドする「代替療法の医学的根拠」
米国医師会編 山梨医科大学教授 田村康二 訳
対談「代替医療のすすめ」
廣瀬輝夫 秀明大学医療経営学科主任教授
渥美和彦 日本代替・相補・伝統医療連合会議理事長・東大名誉教授
真の癒しを求めて
加藤豊広 (現)新潟リハビリテーション大学院大学准教授
~take care~![]()








