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2008年11月21日(金)

医療分野とオステオパシーの連携

テーマ:美容と健康

セイフティーネット(安全網)としての病院のあり方?

セイフティーネットとしてのオステオパシー  のつづきです。


代替医療Alternative Medicine(オルタナティブ・メディスン)と既存医学とを融合させた「統合医療」の実現が日本でも叫ばれるようになってきています。<ご参照代替医療とは何か?


現在のオステオパシーは「筋肉・骨格・中枢神経(脳・脊髄)・末梢神経・内蔵・循環系・心理・生体エネルギーなど」多種多様な分野に関わる総合的な手技医学体系となっています。

代替医療の雄と言われるオステオパシーですが、日本では一般的に「整体のようなもの・・・」と捉えられることが多いようです。

ですから「医療分野との連携」と言えば、まず「整形外科」と思われる方も多いと思います。


もちろんそうなのですが・・・

確かに、一番密接に関わってくるのは整形外科です。

当方に来院された方でも、体性機能障害(骨格、関節、筋・筋膜、それに付随する血管、リンパ、神経の各構成要素を包含する身体システムの“機能”が障害を受けたり変性された悪化状態)でないものについては、整形外科の受診を勧めますし、レントゲン・MRIなどの検査が必要な場合は整形外科での検査が基本です(脳神経外科などの場合もあります)。

反対に、整形外科で「手技療法的なものが効果があるかも?」と勧められて来院される場合もあります。


整形外科の分野と協調し、役割分担をしていければ良いと考えてはいます。

でも、今一番関心があるのは「ペインクリニック」なのです。


日本の医療機関ではペインクリニックとは標榜は認められていませんので、一般的には「麻酔科」または「麻酔科(ペインクリニック)」と標榜されています。


身体の不調には「痛み・こり・しびれ・倦怠(だるさ)・麻痺」などいろいろありますが、最も多い主訴は「痛み」です。

ところが、日本では痛みに対する治療がおざなりになっていると思えるのです。

<ご参照健康ってなに?②


治療は病変・ケガなどを治癒させることや病後の機能回復を目的とし、痛みに対してのケアが二次的なものとなっているともいえます。

医学界で注目されているのは、心臓の外科手術だったり、人工関節置換手術だったり、その機能を回復させることが第一で、痛みに対する治療が軽視せれているのかも知れません。

(欧米では手術時においては麻酔医が術中をコントロールしますので地位も高い?ですが、日本では軽視しがちでしょうか?)


ところが、激痛を長期間経験すると神経が損傷し、神経系の信号伝達が誤作動を起し、脳が末梢からの知覚信号を痛みと誤解してしまい、肉体の治癒後も痛みを感じ続ける場合があるのです。

  切断されて無い指が痛む「幻視痛」と呼ばれる症状・・・

  肉体的には異常はないのに激痛を感じ続ける「線維筋痛症」・・・

                         <ご参照線維筋痛症線維筋痛症と脳脊髄液

これらも激痛経験が原因になっていることがあります。

したがって、痛みをコントロール(軽減)することが、二次的な症状・三次的な症状を予防することにもなると考えられますし、生活の質を上げることになります。


我々オステオパシーのセラピストが担当する体性機能障害においては、筋肉・筋膜は痛みがある限りはなかなか緊張を解きません。

  器質的病変(組織・細胞の変質)が痛みの原因である場合・・・

  激痛状態が続き歩行等が出来ないので寝たきり(座りっぱなし)になり、使わない筋肉が衰えて

  いく・・・(特に高齢者は衰えと回復の競争です!)

そのような場合は、ペインクリニックで「神経根ブロック・硬膜外ブロック・神経叢ブロック・トリガーポイントブロック」などの麻酔が重要なことも多いように思います。


高齢の来院者方から、

  「ブロックを何度もするのは身体に良くないと聞く・・・」

  「鎮痛剤を服用しない方が良いか?・・・」

などと質問されることが多いのですが、「成長期の子供でなければそんなに気にする必要ないです。痛みで動けないことでの二次的弊害で筋肉が衰えて、衰えた筋肉はどんどん硬い筋肉に変わって行く(退行性筋硬化)ことの方が問題です」とお話します。

痛みを軽減(コントロール)して、早期に動ける身体に戻すことが回復の近道だと考えるのです。


ですから、

  毎回施術直後は痛みが軽減されるが、直ぐに痛みが復活する・・・

  数度施術しても痛みが全く軽減されない・・・

そのような場合は、「ペインクリニック」で痛みを取る(感じなくさせる)治療をすすめることもあるのです。

(他の診療科の受診が望ましい場合は、そちらをすすめます)


痛みを感じなくさせることで、身体が動かせるようになり、それが衰えの進行を止めることになることになりますし、その後の手技療法の施術が効果的に行えることも多々あります。


手技療法の範疇外で効果を望めない症状もありますし、いずれにしてもオステオパシーなどの手技療法とペインクリニックが連携して、「痛みを取る」治療を行うことが重要になってくると考えています。


~take care~



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