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2007年08月04日(土)

代替医療とは何か?

テーマ:エビデンス(科学的根拠)

【Evidence based Osteopathic Therapies(根拠に基づいたオステオパシー療法)・・・①】


Evidence based Osteopathic Therapie(根拠に基づいたオステオパシー療法)の話に入る前に、書いておかなければならないことが、「代替医療」という言葉についてです。


「代替医療」という言葉は、外科医である廣瀬輝夫教授が論文の中で「Alternative Medicine(オルタナティブ・メディスン」をこのように訳したことにはじまります。


「正統医療(西洋医学=アロパシー)」に対して、それに替わるその他の医学を総称した言葉として使われています。

「Complementary & Alternative Medicine=CAM:相補・代替医療」という言葉が使われる事もあります。

(個人的には日本ではオステパシーも医師が用いるわけではありませんので、現状では「補完療法」と言った方が良いと思うのですが・・・)


廣瀬教授によれば、代替医療は3つに分けられるとされ・・・

①伝統医学(古代インド医学:アーユルヴェーダ、アラブ伝統医学:ユナニ、中国伝統医学:漢方、など)

②民族医学(ギリシャ、アイヌ、インドネシア、チベットなど様々な民族に特有の医学。タラソテラピー:海洋療法、アロマテラピー:香料療法、オーラソーマ:色覚療法、などがあります)

③新興医学(ホメオパシー:同種療法、カイロプラクティック:脊椎矯正、ナチュロパシー:自然療法、オステオパシー:整骨療法、バイオフィードバック:暗示療法、など)


アメリカのハーバード大学アイゼンバーグ教授は1993年に代替医療を・・・

「アメリカの伝統的な医学校で教えられない療法」

「病院によって供給されている基準の医学的治療の一部ではない療法」

「アメリカの多くの生命保険会社によって償還されていない療法」

と定義付けています。


代替医療という言葉のイメージはわかって頂けましたか?

従来の西洋医学の枠を超えたところにあるモノですが、この中にオステオパシーも含まれます。


さて、オステオパシーはアメリカでは、オステオパシー医科大学で正規の医師教育に付加して手技医学を学ぶものであり、現在では医療として認知されたものです。

しかしながら、全州にオステオパシー医科大学があるわけではなく、未だに一部の医師からは異端視されています。

アメリカでは、ナチュロパシー・オステオパシー・カイロプラクティックを「三大異端医学」と呼ぶこともあるようです。

残念ながら従来の西洋医学を「正統」と捉える医師からは、「異端の医学」にしか映らないのでしょう。

(何が正統で、何が異端なのか?・・・、キリスト教を正統とする欧米の国からするとイスラム教も仏教も儒教も異端です!)


患者本位の医療を目指すならば、従来の枠を超え正統医療と代替医療が一体となった「統合医療」が求められています。(患者には正統も代替も関係ありません、治れば良いのです!)

しかし、古い考えの持ち主がいます。個人個人は先進的考えでも組織となると硬直していることもあります。

未だに日本の大病院は「白い巨塔」そのものであったり、医学会の古い体質は変わり難いのでしょう。


先日東洋オステオパシー協会の幹部会において、医科大学の脳神経外科医師の方から「統合医療実現に向けて」というレクチャーをいただきましたが、その中で・・・

「統合医療実現の為には、正統医療(医師)の側からは手技療法などを軽視する考え方を改めなければならない・・・、代替医療の側からは効果の科学的根拠を示していかなければならない。

統合医療の中でオステオパシー手技を使う為には、日本のより多くの医師に認知してもらう為に『オステオパシーの手技は副作用が無く、効果があるという科学的根拠(エビデンス)を示していかなければならない』」

ということを伺いました。


医学で言うエビデンスとは、EBM: Evidence-based Medicineのことであり、「根拠に基づいた医療 」を言います。

昨今医学界では医療に科学的手法を取り入れようとする運動が始まっています。

医療を経験や勘による職人の世界から、検証可能な科学の世界へ移行させようという試みともいえます。


我々オステオパシーを民間療法の範疇で行なうセラピストからすると、「別に頭の固い医学界に認知されなくても、わかってくれているドクターやクライアントは一杯いる・・・」とも思いますし、早瀬先生も常々「治してなんぼ・・・」とおっしゃいます。

科学的根拠(エビデンス)が無いもの(あるいは現在証明されていないもの)が全く無効だとは言えませんが、現実に困っている患者の事を考えても、50年先・100年先の医学界と手技療法界のことを考えても、オステオパシーの科学的根拠を示しておく事は非常に有意義だと思うのです。


どのように科学的根拠を示していくのか?

そして、後進のために何ができるのか?

現実的な内容が示せればと考えています。


~take care~

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