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2007年02月09日(金)

線維筋痛症と脳脊髄液

テーマ:美容と健康

「脳脊髄液」というのは、脳と脊髄を覆っている髄膜の間を循環している液体のことで、中枢神経(脳と脊髄)に栄養を運んだり、老廃物を取り去るなどの新陳代謝をつかさどる重要な役割を果たしているものです。<脳脊髄液減少症 ご参照>


線維筋痛症患者は、前記した脳内セロトニンの減少と同時に脳脊髄液のサブスタンスP濃度が非常に高いという発見がなされているのです。(サブスタンスPは疼痛を増幅させる化学物質で(PはPain)、甲状腺ホルモンが低下すると増加するようです)


すなわち・・・

延髄縫線核(セロトニン神経の起始核)セロトニン減少→→知覚過敏

主に感覚神経が入る脊髄後角の脳脊髄液でサブスタンスP増加→→疼痛増幅

が起こっている可能性があるということです。


サブスタンスPの増加は「脳脊髄液の組成(質)の問題」ですので手技療法家としては門外漢ですが、線維筋痛症患者は脳脊髄液の波動循環リズムが弱くなり、循環不良を起こしている場合が多いようです。

脳脊髄液の循環不良は「硬膜」の歪みによって生じるとされています。

硬膜とは、髄膜を構成する三層の膜の一番外側にあり、この硬膜は頭蓋骨や椎骨のほんのわずかなズレによっても歪みが生じてしまいます。

その結果、脳脊髄液の通りが悪くなり神経障害(不定愁訴など)を引き起こしてしまうのです。

脳脊髄液の循環が良いならば、自然治癒力が発揮された本来の「恒常性の維持(ホメオスターシス)」ができている状態にあるということです。


ここで注目したいことは、循環リズムが弱くなっている人のほとんどは「頭蓋底と仙骨底の可動制限」が起こっているということです。

頭蓋底は関節で言うと「環椎後頭関節(後頭骨と第1頚椎との関節)と環軸関節(第1頸椎と第2頸椎との関節)」です。

仙骨底は「腰仙関節(第5腰椎と仙骨との関節)」です。(背骨の一番上と一番下だと考えればよいです)

ここが動かない(遊びがない)状態になることで、脳脊髄液の循環制限が起こります。


脳脊髄液の循環は「脳脊髄液の生成と吸収のバランス」により起こります。

(主に第3脳室脈絡叢で生成された脳脊髄液は、側脳室、第3脳室、第4脳室、くも膜下腔へと流れ、くも膜顆粒で吸収される。この生成が吸収の2倍の速度で行われることで圧力闘値の差が生じ、水力学的な液圧の差がリズミカルな循環を発生させる)

頭蓋底と仙骨底の可動制限がこの循環を阻害(ブロック)してしまうのです。

また、ここの可動性(柔軟性)が脳脊髄液循環の補助をしているように思えてならないのです。

(これ以上詳細に書くと難しくなるので・・・。来年の研究レポートにでも書きましょうかね!)


人間の体は生きている限りは、必ず動いています。その時脊柱が柔軟に“ゆらぎ”の動作ができるならば、その動きが脳脊髄液循環の手助けをしているようです。

頭蓋底と仙骨底(もう一つ足すなら仙腸関節)が柔軟な人は身体の芯がぶれないで安定もしています。


さて、セロトニンを増やすためには「リズム運動をすることが良い」のですが、リズム運動をするということは脳を揺らして「脳に質の良い刺激を与えている」ことなのだと思います。

反対に頭蓋底・仙骨底が硬いと体外からの衝撃がダイレクトに脳に伝わり「質の悪い刺激を与えている」のだと思います。

頭蓋底・仙骨底が柔軟な人は普通に生活しているだけでも良い意味で脳を揺らし刺激を与えることができているのではないでしょうか。

手技療法家は「仙骨矯正をすると“うつ”が治りやすい」と言います。

これは、仙骨底(腰仙関節)が柔軟になって、間接的に脳内セロトニンを増やすことができた結果なのかも知れません。


頭蓋底・仙骨底を開放(リリース)=柔軟にすることによって・・・

  「脳脊髄液の循環を整え、自然治癒力を増大させる。」

  「リズム運動行うことを容易にし、脳内セロトニンを増やす。」

(もちろん、頭蓋や脊柱の可動制限リリースおよび末梢部の体性機能障害の緩和も行います)

これが線維筋痛症に対処する、オステオパシーの手技療法的アプローチだと考えます。


<関連記事>

脳脊髄液減少症

頭蓋仙骨療法

頭蓋仙骨リズムのセルフチェック

生命の息吹


~take care~

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コメント

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2 ■390Xさん・・・

基本的に同じ思いです・・・。

僕も30年近く腰痛を抱えてきて、一時は身動きも取れない状態を経験し、人生に悲観したこともありました。
頭痛・耳鳴り・嘔吐もそれに近いくらい長期間、ひどい時には日常生活も出来ないくらいに悩まされました。

他の人と同じようには生活出来ないかもしれない。
同じように生きようとがんばる必要もないかも知れない。
でも、「あきらめてはほしくない」と思うのです。

1 ■こんにちは

線維筋痛症についてよく知らず、ただ感情に任せたまんま記事にしてしまいました・・・

それでも、必ずよくなると信じて治療に専念してほしかったと思います。

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