あわせて読みたい なかのひと
2007年01月23日(火)

優しい手(セラピストの手②)

テーマ:美容と健康

あるクライアントにこう言われました・・・

20歳過ぎから60歳前の現在まで肩や背中などの上半身の痛み・不調や頭痛・嘔吐感などでありとあらゆるところに治療(施術)に行ったが、先生の手は何処とも違う・・・、“肌に優しい!

この優しさ・心地良さが一番近いと思うのは、“エステティシャン”の手の感触だと・・・


反対に、硬い岩のようになった背中の奥底まで指がグイ~と入ってきて“何処より力強さを感じる”。

そして、いつの間にか何処へ行っても手に負えないと言われた奥の固まったものをスゥ~とほぐしてくれている・・・

以前行ってたところでは筋肉がカチカチだからと“ひじ”でガンガン押されたり、木づちでコンコンされたり、次の日には内出血や筋肉痛が余計に出たりしていたのに・・・。


30年以上身体に溜まっていたオリや塊がどんどん取れていくのがわかる・・・

その手はいったい何なのか?と・・・


セラピストの手 でも書いたとおり、我々がクライアントの身体に触れるのには“指・手掌(手のひら)”しか使いません。(ストレイン&カウンターストレインテクニックなどで身体を支えるために脚などが触れる場合がありますが、あくまで支えるためです)

如何なる時も肌に触れるタッチは優しく、皮膚や筋膜・筋肉をよじらないように筋肉に垂直に穏やかにタッチします。

タッチで掛かる圧はほんの5g~10g程度・・・、そこから筋膜・筋肉組織の緊張が開放(リリース)され緩んで行けば、穏やかに圧力(持続圧)を増していきます。

この段階で“心地良さ”を感じるはずですから、「優しいエステティシャンの様だ」と言われるのでしょう。

 

でも、深層筋が硬い場合は筋膜・筋肉が緩んでくれば徐々に圧を増していきます。

拇指(親指)で圧を掛ける場合、最高で20~25kgは掛けることもあります。

手掌(手のひら)で圧を掛ける場合は、最高で自分の体重分くらいまで掛ける事もあります。

それだけの圧を掛けてもクライアントが痛みを感じず、皮膚や筋膜・筋肉、血管やリンパ管などの組織を傷めない技術をセラピストは習得しているのです。

(気持ち良くうたた寝をしている間にでも終わってしまうこともあります。身体が拒否するような無理強いをしなければ相当触られていても寝てしまったり出来ます)

 

組織を傷めてしまえば、修復する段階でもっともっと硬い組織に変化していってしまいます。

組織を傷めないように、状態を整えて行かなければならないのです。


オステオパシーのN.M.T(ノイラー・マッスル・テクニック=神経・筋テクニック)では、オイルマッサージのようにオイルを指につけ体表の皮膚や筋膜を滑らせるようにして、心地よく神経や筋肉の状態を整えるテクニックがありますが(適度に強い圧で表面を滑らせるようにしていけば深層の筋肉も無理なく緩みます)、コレを経験したクライアントは一様に「エステのようだ!」と感激します。


エステティックで行なっているようなリンパ・血管・筋筋膜系のことは、オステオパシーの上級セラピストなら誰でも難なくこなしてしまいます。

(ハード手技も勉強はしています。エステ的なことも、ハード手技もあえて行なわないだけです)


我々が身体を触る場合は、ほんの5g程の圧から自分の体重分位を使い分ける技術を身につけなければなりません。

筋膜リリースでも頭蓋仙骨療法でも内臓マニピュレーションでも、当然組織を傷めずクライアントに不快感を与えないようにそれを使い分け出来なければならないのです。

万人に同じ圧を掛けるのではなく、身体の状態を察知して使い分けをするのです。

それが出来るのが、『セラピストの手』です。ニコニコ


※ストレイン・カウンターストレイン(安楽な姿勢を90秒間保持することで筋肉を緩める技法)などでは、患部にさえ触らないテクニックもあります。


~take care~


いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

dreamさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

2 ■人の手・・・

ぐたさん・・・
一人として同じ“手”の人はいないですから、同じテクニックを使っても自ずと違いがでてしまうんですよね。
だから、最後のところは「クライアントの身体」と「施術者の手」の相性が重要なんですよね。

1 ■わかります!

美容師さんやエステティシャン、ヨガやカイロの先生などなど、考えてみると意外に多くの方々の手に施術されているものですけど、確かに、人によって感じ方が違いますねえ。それがオーラとか気とかいうものなのでしょうね。

コメント投稿