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2006年09月29日(金)

筋膜リリースとマッサージ

テーマ:美容と健康

我々オステオパシーのセラピストが最も多用するテクニックの一つが『筋膜リリース』(Myofasciarl release:マイオファッシャル・リリース)と呼ばれるものです。

(ここでいう筋膜は「筋肉と筋膜」と考えてください。詳細は筋膜リリース  をご参照ください。)

 
少し手技療法の知識がある方から、「筋膜リリースって、マッサージでしょう」と言われることがあります。

「コレッて半分正解で、半分不正解です。」

 
基本的に筋膜リリースとは、

プレッシャー系筋膜リリース:筋膜組織の一部にプレッシャーをかけると筋膜組織全体が反応し、持続圧保つと自発的開放(リリース)が始まり、神経や血管組織への負荷や筋拘縮(きんこうしゅく)が起こした骨格の変位を正しいアライメント(位置)に戻す」

ストレッチ系筋膜リリース:筋膜を可動制限のある方向(収縮の反対、つまり伸展)に緩やかにストレッチしそれを持続させることにより、筋膜組織に反応を起こさせ自発的開放(リリース)を促す」

という手技テクニックです。

(筋膜リリースの定義は曖昧な為、上記は個人的な定義の仕方です)

 
一般的なマッサージの手法である、比較的強い力で「もむ・こねる・強く押す・たたく・さする・揺さぶる」といった強制的に筋肉や筋膜を緩めるといったものとは根本的に違います。

それに対して筋膜リリースは、「神経伝達組織に働きかけて自発的開放を促すテクニック」であるからです。

 
この手技は微妙かつ繊細なタッチで行われます。

「強い圧をかけないのか?」「力を使わないのか?」というと、そうではなく「持続圧はリニアに圧力を増し施術者の体重分をかける」場合もあります。

ストレッチにしても「触っているかどうか?」というレベルから、比較的強いストレッチにリニアに移行する場合もあります。

要はリニア(段階をかけないように直線的に)に・・・、緩やかに加圧力やストレッチ力を増して行くようにし、筋膜組織が自立開放するように仕向けるのです。(この微調整が出来るのがセラピストの手 です)

(プレッシャーはプレス=加圧するであって、プッシュ=押し込むではありません。)

「コレが不正解の理由です。」ニコニコ
 


反面・・・、

広義では「身体の筋肉や軟部組織を動かすために行われるさまざまな手技を総称して」マッサージと言っている場合もあります。

マッサージの語源は「アラビア語のMassaマッサ」から来ているといわれ、これは「なでる」という意味です。

マッサージの歴史は、西洋東洋を問わず自然発生的に生まれ発展してきたのだと思います。

現代のマッサージは、ストレスの緩和や筋肉のリラクゼーションだけではなく、補助療法としても用いられています。

現在アメリカで一般的に用いられているものは、スウェーデン・マッサージと呼ばれる19世紀にスウェーデン医師パー・ヘンリック・リングが開発したものです。しかし、基盤にあるものは体操や生理学、中国、エジプト、ギリシャ、ローマから取り入れたものと言われています。

 
東洋式マッサージは身体のエネルギーの回復を強調し、西洋式マッサージは筋肉や組織をリラックスさせることの重要性を強調します。

アメリカで生まれたオステオパシーの筋膜リリーステクニックもやはり西洋式マッサージの中に組み入れられるとも考えられます。

(ただし、筋膜リリースの独自性は「筋肉・筋膜(軟部組織)の自発的開放(リリース)をうながす」という事です。)
「コレが半分正解の理由です。」ニコニコ

 
【まとめ】オステオパシー的考察をすると・・・

   筋膜リリース = 自発的開放をうながす手技

   マッサージ  = 強制的開放をさせる手技

となります。
 


ところで当院でマッサージ的手法を全く使わないかというと、そうではありません。

筋肉・筋膜が拘縮(硬く縮こまった状態)や収縮を起こしているのではなく、組織自体が硬く変質している場合などには、ある程度力をかけて強制的開放や揉み解す操作をしなければならない事もあります。


「いくら辛くても休みが取れない。今度はいつこれるかわからない。」「いま辛くて辛くてどうしようもない。」というクライアントに、

「オステオパシーの正式なやり方では今日はココまで!。これ以上は組織が傷んでしまう可能性がありますから・・・」とは言えないでしょう!。

「これは組織の硬化(変質)だからどうにもならない!」とは言えないでしょう!。

ですから組織が傷まない範囲でマッサージ的手法(強制的に揉み解す)を施す場合もあります。

あるいは症状・状態によれば(あくまでもケースバイケースです)多少組織が傷むこと(モミ返しがきたり)も覚悟のうえで揉み解す場合も考えられます。

この判断が出来ることもセラピストに要求される能力だと思います。ニコニコ


<ご参照
オステオパシー・テクニック  

~take care~

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コメント

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5 ■勉強になります

一応、鍼灸の専門学生です
仕事(接骨院)で、指圧を仕込まれてから
リラク系でも仕事はじめましてかなり仕込まれた指圧とは
かけ離れてきまして、
指圧のエッセンスは多分にあるんですが~~~自分はいったい何を目指してるか???
という疑問が
知り合いに聞いたら、オステオパシーのカウンターストレインに近いかも???とはいわれましたが、どちらかというと
筋膜の考え方に近いかもと思いました
マタマタ、勉強させて下さい

4 ■teruさん

「はじめまして!」ご訪問ありがとうございます。

ご参考になれば何よりですが、自分で理解しているつもりでも文章にするのは難しいですね・・・。
医学知識がある方には専門用語バリバリで書けますが、一般の方にはわかりやすく書かなければなりませんからね。

「ごちゃごちゃ言わずに、腕みがけ!」と言われないようにがんばらねば・・・。

3 ■パクり、OK!

ひろさん、了解ッス!。
コチラもパクりまくりますから~!

2 ■わぁ~~すっごいです

はじめまして^^)ひろさんに聞いてとんできました。 「ココでおしえてもらえます」と・・・(笑)

はい。オステオパシーについて理解できたと思います。ありがとうございましたm(__)m

1 ■m(_ _)m

スンマセン。。パクります(笑

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