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2005年10月13日(木)

頭蓋仙骨療法

テーマ:美容と健康

頭蓋仙骨療法 =クレニオ・セイクラル・セラピー①


【脳脊髄液の循環リズム】


「脳脊髄液の循環不良は『硬膜の歪み』によって生じる」と前回記しましたが、もう一度脳・脊髄・髄膜の構造を簡単に説明します。

脳と脊髄(中枢神経と呼ばれます。一般に神経と呼んでいるのは末梢神経のことです)は、楕円形の脳におたまじゃくしの尻尾のように脊髄が付いた形をしています。(これでも分かりにくいですか・・・)


頭部は「ゆで卵」に形容できます。

衝撃を吸収する為にはじめから殻にはヒビが入っていると考えてください。

黄身と白身の部分が・・・殻が頭蓋骨・・・殻の内側の薄皮が髄膜・・・

この薄皮(髄膜)が脳だけでなく、おたまじゃくしの尻尾(脊髄)まで全体を覆っているのです。


この髄膜は「三層の膜」となっていて、外側から硬膜、くも膜、軟膜となり、くも膜と軟膜の間(くも膜下腔:クモマクカクウ)を循環するのが脳脊髄液です。

(よく耳にする「くも膜下出血」というのは、このくも膜下腔に脳出血を起こした状態です。)


髄膜(卵の薄皮)は頭蓋骨のすぐ内側に位置します。

頭蓋骨は一つの骨で出来ているのではなく23枚の骨が組み合わさって出来ています。その継ぎ目を縫合(ほうごう)と言いますが、わずかに動く(遊びがある)ようになっています。

この縫合での頭蓋骨の歪みや可動性の悪さが、硬膜の歪みを生じさせ、脳脊髄液の循環を悪くさせてしまうのです。

(硬膜は頭蓋骨に接し、軟膜は脳に直接接しています。)

 
脳脊髄液はくも膜下腔を循環していますが、血液のように心臓がポンプの働きをするものはありません。生成と吸収の速度差が半ば密閉されたくも膜下腔内での循環を発生させるとされています。

この、脳脊髄液の循環リズムは健康な人で1分間に6回~12回と言われており、日本人では6~8回が多いようです。

体力が極端に減退した時や病気の時には回数が減少したり、リズムが弱くなる場合がありますが、基本的に個人の固有回数だと考えればよいので、回数が多ければ良いと言うものではありません。

この循環リズムは誕生から死ぬまでたゆまなく続きますので、オステオパシーでは「第1呼吸メカニズム」と呼び、一般に呼吸と呼んでいる肺呼吸(第2呼吸メカニズム)とは区別しています。


さて、頭蓋仙骨療法は、この脳脊髄液の循環リズムのチェック(回数と強度とスムーズさ)から始まるのですが、これが一筋縄ではいきません。

脳脊髄液の循環リズムは身体の全ての部位に伝わりますので、あらゆる部位でチェックできますが、機械などの計測器で測れるものではないので、全て手技によりチェックしていきます。


残念ながら、脈(血流)や肺呼吸のように誰にでも計れるものではありません。

セラピストは指先や手に掛かる3g、5gの圧の差異を感知できなければなりません。

新聞紙の下の髪の毛1本を察知できる繊細さが要求されます。

通常はクライアントを仰向けに寝させてリラックスした状態で、セラピストが後頭骨(頭蓋骨の後ろ側の骨)を手で支えてチェックします。あるいは足部でチェックする場合もあり、この2箇所が一番分かりやすい部位となります。


回数は基本的に固有の回数ですので(極端に少ない・減少している場合は要注意)よりも「強度とスムーズさ」を重要視しています。

施術(セラピー)の前後に、この「リズムの質」をチェックし検証していくのです。

                                                    (つづく)


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~take care~

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コメント

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2 ■脳脊髄液のお話を・・・

出来るだけ分かりやすく書いていこうと思います。
ペースは遅いですが・・・(謝)

1 ■脳脊髄液といえば

blogでも紹介していますが「賢者の石」というSF小説で、事故により脳脊髄液を無くした男が特殊な能力を持つという話がありました。
だけどこちらの話を読むと、そんな甘いもんじゃないみたいですネ。
続きが読みたいですー。

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