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2005年03月02日(水)

便利な病名?「自律神経失調症」と「椎間板ヘルニア」

テーマ:美容と健康
来院されたクライアント(ウチは民間施術院ですので患者とは言えませんのでこう呼びます)が、病院で診断されたとよく口にする病名に『自律神経失調症』と『椎間板ヘルニア』があります。

『自律神経失調症』と言われて、
「自分は心の病なんだ」と落ち込んで来る方もいらっしゃいます。
『自律神経失調症』=心の病気と思ってしっている人もいますが、筋拘縮(慢性的なコリなど、筋肉が硬く縮こまったままの状態)が原因していることも多々あります。
胸鎖乳突筋の筋拘縮、第1頸椎や仙骨の変位(微妙なズレ)などが自律神経に影響する事があります。
これをリリース(緊張を解放=ほぐす)してやれば、改善される事が多いのです。

自律神経とは、内臓などの体内の活動や生命維持に重要な機能を果たす神経で、交感神経副交感神経からなり、一方は促進的に、他方は抑制的に働きます。
心臓の運動を早くしたり、遅くしたり、
汗腺を開いて汗を出したり、閉じたりし体温調節をしたり、・・・など
植物神経とも呼ばれ生命維持に欠かせない神経です。
運動神経のように自分の意思では制御できません。
(運動神経や知覚神経は動物神経とも呼ばれます)

この交感神経と副交感神経のバランスが狂ってしまい制御し難くなっている状態(失調)になってしまっているのが『自律神経失調』、
その病名が『自律神経失調症』です。

でも、ちょっと待ってください!。
そもそもストレス社会で、なおかつ運動不足になりがちな現代人で、全く『自律神経失調』状態で無い人などいません!

何が原因で不調が出ているか分からない時に、『自律神経失調症』と言っておけば、全くの間違いではないのです。
なんて便利な病名でしょう!!


もう一つは、『椎間板ヘルニア』
腰痛で病院に行って、ちょっとレントゲンを撮って、ちょっと足上げて、
「あなたは腰の椎間板が飛び出しています」・・・。
そして、付いた病名が『腰椎椎間板ヘルニア』。
 (椎間板とは、椎骨(背骨)と椎骨の間でクッションの役割をするモノです)
 (ヘルニアとは、飛び出した状態のことです)

でも、ちょっと待ってください!。
成人を過ぎると誰でも多少は椎間板は飛び出し気味になります。
体重を支えるため、加齢とともに扁平します、飛び出し気味になってくるのです。
でも、飛び出していても神経に当らない限りは痛みは出ません。

レントゲンでは椎間板の状態は写りませんので、椎間板がヘルニア状態になり神経に当っているかどうかは、MRIという画像検査をしないと分かりません。
画像で確認できても本当にそれが痛みの原因かどうかは、硬膜外ブロック注射で神経根(背骨の間から出ている神経の根元)の周囲に局所麻酔で痛みを遮断・ステロイド剤で炎症を抑える注射をしたり、
効果がない場合は神経根ブロック注射という、神経根に直接麻酔をしたりして、治療するのと併せて本当にその神経根圧迫が痛みの原因かどうかを確定していきます。

MRIの装置は非常に高価なので、普通の個人医院にはありません。
そこで『椎間板ヘルニア』と言われれも、必要以上に恐れる必要はないと思います。
腰やお尻、モモやふくらはぎなどの筋肉が硬くなっていて、それ自体の痛みやそれが神経を圧迫して、『椎間板ヘルニア』と同じような症状を発生させている場合も多いのです。

ウチのクライアントではこの病名を告げられた人の少なくとも半数以上は筋拘縮による痛みのように思います。
だって、その筋肉の拘縮をリリース(緊張を解放=ほぐす)してやれば痛みがなくなっているのですから。

女性医師のHOORNさんも偽りの椎間板ヘルニアで書いていらっしゃいますが、
腰痛などの原因がわからない時に『椎間板ヘルニア』と言っておけば、まんざら間違いじゃないのです。
なんて便利な病名でしょう!!

~take care~

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コメント

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2 ■そうですよね。

病名って難しいですよね。付けないわけにはいかないので、つけるのでしょうが、原因を考えれば適切でない名称も多いですよね。でもまさか長ったらしい名前をつけるわけにもいかないので便宜上と考えなければならないんでしょうね。僕も「腰痛症」って診断書にかかれた事あります・・・。

1 ■便利な病名もう一つ!?「頚椎症」

便利な病名というよりも、適切な病名がないのが首・肩・肩甲部(要するに僧帽筋)が痛み、時に上肢に痺れが出る状態。筋肉に原因があるのに「頚椎症」という病名がついていることはよくあります。この病名がついていても、細かく考えれば原因は様々かなぁと・・・。
 今回の記事も読み応えがありました。

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