鏡の法則で有名な野口さんのブログで紹介されたいたお勧めの一冊
「3つの原理~セックス、年齢、階級制度~」というタイトルと
神田昌典さんが監訳で、読後に気持ちよい未来への希望が湧くと
書いてあったことに興味を持ち読んでみた。
感想としては、
『未来に興味を持っている人は確実に抑えておくべき一冊』と断言できる。
なぜなら、この本の未来予測では、現在の社会が抱える戦争、貧困、環境問題、
経済格差、宗教問題、経済問題などあげればきりの無いお先が真っ暗になる
ような問題の数々が彼の論理で社会を歴史的に紐解いて行くと綺麗に
収束していくというのだ。
彼の使っている未来予測の道具はこの3つだ。
・カーストモデル
・年齢モデル
・性モデル
その中でもとくにカーストモデルという考え方にとても共感を覚えたので紹介します。
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●カーストモデル
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これは、ヒンズー教のカースト制度(階級制度)から採用した
社会を紐解く観点だ。
彼は歴史をカースト制度で表されている4つの階級の順番に歴史が
変遷していると述べている。
カースト制度の4階級とは
●宗教・精神の階級(バラモン)
●戦士の階級(クシャトリア)
●商人の階級(ヴァイシャ)
●労働者の階級(シュードラ)
実際に彼の説明どおり社会はこの4つの階級の順番に変遷しているのが分かる。
以下簡単に説明しよう。
紀元前300万年~紀元前4000/2000年までが「精神・宗教カースト」の時代(1)
とトーブ(著者)は定義つけている。
この時代は、世界中でアミニズムと表現されるような全ての物に神が宿り、
精霊を信じ、頭と体と心を別々に考えず、物質面だけでなく、内面的なものを
大切にしていた時代であった。
現在もインディアンやアフリカの先住民やオーストラリアのアボリジニーなど
の世界ではこのような世界観で生きている人も居る。
このような宗教や精神的なものを大切にしていた時代がかなりの間続いた。
この時代の支配エリートは、呪術師、巫女、高僧、法王である。
そして、この時代の世界観は「神と悟り」である。
これが第一の時代。
次に、始まったのが第二の階級 「戦士カースト」の時代。
この時代が紀元前4000/2000年~17世紀初頭。
長く続いた精神と宗教の時代から徐々に世界は『戦士』が最も高い地位を
占める社会へ変わっていった。
日本で説明すると卑弥呼や天皇などが社会を支配していた精神と宗教の時代
から徐々に天皇をトップにおきながら、征夷大将軍などの名前で実際は、
天皇に政治をまとめる権力はなく、戦いに勝った将軍が政治を行う時代に
変わっていった歴史がこの戦士の時代の始まりである。
日本だけでなく、世界でもキリスト教や仏教やイスラム教などの宗教が、
精神と宗教の時代の最後に現れ、その宗教を広げるという名目の元
戦いが行われ、その戦いによってもっとも力を得た戦士のトップが
この時代の覇者になっていった。
この時代の支配エリートは、最高クラスの王、皇帝、将軍、貴族である。
そして、この時代の世界観は、「戦闘と競争」である。
この時代の世界的最終的な覇者は、『スペインとポルトガル』であった。
これが第二の時代。
そして、次に現れたのが第三の階級である「商人カースト」の時代。
1650年~1975年くらいがこの時代である。
日本で説明すると、戦士である武士が世の中のトップだった時代から
明治維新が起こり「戦うという力」から「商売という力」に権力が移動し、
武士から商人へ世の中の権力が移動していった時代。
世界では、イギリスから脱出した移民がアメリカに渡り、独立戦争により
アメリカという国を作り、商人の世界を作り上げた。
そして、最終的には商売という力で世界の覇者にまで上り詰めた。
この時代の支配エリートは、大資本家、貿易商、産業資本家、金融業、地主
であり、この時代の世界観は、金、物質的所有物であり、
この時代の世界的最終的な覇者は、アメリカであった。
そして、次に現れたのが第四の階級である「労働者カースト」の時代。
1917年~2030年くらいがこの時代である。
まさに今真っ只中の時代である。
この時代への流れを説明すると、商人の時代は、世の中の流れがシンプルで
供給側のニーズと需要側のニーズが双方とも単純に売りたいと
物が無いから単純に買いたいという時代であったので、
複雑性がなくただ大きな資本を持ち、土地を持っているというだけで
世の中の覇者となれた。
しかし、商人の時代で飽和した社会では、物が溢れ、
ただ売りたいと思っても消費者は買わない。
より安く、より品質が高く、販売動機を高めてくれるものでないと
消費者が動かなくなった。
そのため、より複雑化した組織、高度化した技術、知識が必要になる。
そこで必要とされたのが高度な能力、知識、技術を持つ労働者達である。
ここから、商人である資本家達よりも、
働き手である労働者達が力を持ち始める。
実際世界でもボイコットやストライキなど労働者達が権利を主張しはじめ、
資本家達だけの意向で世の中が回らなくなってきた。
さらに時代の価値観も変わり始めた。
ただ物を持てばよい。働くのはお金のため。という価値観から、
労働そのものに価値がある。
仕事の知識、科学技術知識を高めることに価値がある時代になった。
この変化により、商人が持つ力が労働者へ移行していき
時代の覇者が変わっていった。
この時代の支配エリートは、民間トップ企業、公共トップ企業、政府、
団体、組合の事務系・技術系管理職であり、
この時代の世界観は、労働、技術、仕事、科学技術の知識、
会社との一体感である。
そして、世界の覇者はこの労働をするということに価値を最も置いている
儒教国である中国、韓国、日本が最終的な覇者になっていくと
予想されている。
どうして儒教国の中国、韓国、日本が覇者になっていくかというと、
商人の時代の覇者になったアメリカに代表される商人カーストの価値観は
徹底した個人主義である。
自由奔放で、自立心が強く、競争心旺盛で、やや傲慢、独断的で、
危険をとまなう生き方を好む。
しかし、労働者カーストの価値観は、これとは逆の価値観を好ましいと
考えている。
他者とのつながり、団結、協力、チームワーク、他者への配慮を重視する。
この違いにより、現在の時代が求めている感覚に労働者カーストの価値観が
一致しやすいのだ。
具体的には商売の世界でこんな事例がある。
あるアメリカの自動車メーカーが日本を真似、同じような価格で、
同じような車を作り、同じようなサービスをして、勝負を賭けて来た。
しかし、結局は日本の勝利に終わった。
なぜなら、消費者には、どうしても商人カースト的な傲慢さ、独断的な
イメージが払拭できず、細かなところで出てしまい敬遠されたのだ。
逆に、日本的な他者を配慮したり、チームワークで物事をこなし、
献身的な姿勢、細かなサービスと製品の質が消費者に伝わり
売れていったのだ。
このような事例からこの労働者の時代には、儒教国的な精神が向いている
ため世界の覇者となっていくことが予想される。
次に、予想される時代が 宗教・精神の時代 パート2である。
そしてこの時代は、1979年から2100年以降ずっと続くと予想されている。
この時代への流れは、すでに日本でも起こり始めているが
スピリチュアルブームに代表される『自己探求』『内的な声』
『魂の声』など精神性を大切にする流れがこの時代の特徴である。
この時代へ変遷していく理由としては、物が溢れ、仕事も充実し、
ある程度の生活環境が整ってくると自然と人は、
『なぜ生まれてきたのか?』などのより本質的な問いを持ち始める。
これが世界的にも物質が豊かになった国から起こり始めている。
日本でも働くときの動機が、お金を稼ぎたいという動機から
社会の役に立ちたい、人のためになりたい、などの貢献心がどれだけ
満たされるか?を動機にして働こうとする就職活動生が増えてきている。
こういう流れでこの4つの階級を使って世の中の変化を説明するのが
カーストモデルである。
ほかにも性モデルと年齢モデルというものがあるが、簡単に説明すると
性モデルというのは、時代を女性の時代、男性の時代、両性の時代と区分して説明をしていて
宗教・精神の時代パート1が陰である女性の時代であり、戦い、商人、労働者の時代が
陽つまり男性の時代と区分している。
そして、これからの新しい時代は男性と女性の両方の特質をあわせた両性の時代に変化してきている。
だからこそ今は女性を支援し、男性性と女性性をあわせもった世界観のある時代にしていく必要があると
ローレンスは語っている。
年齢モデルというのは、時代を年齢で分析したもの。
実際の人間の年齢と同じように子どもの時代は、社会全体が子どものように生きている時代で
本能に近い状態で社会が動いている時代。
次に青年の時代になり、本能から少し理性が現れてくる。
最後に成熟期になり、より大人的な調和した社会が作られてくる。という分析の仕方。
この性モデル、年齢モデル、カーストモデル 3つを使って時代を分析し、次に来る未来を予測したのが
この本のすごいところです。
著者が言う労働者の時代である現在に来る次の時代である「宗教と精神の時代 パート2」では、
より精神性を高めることに全体の意識が向くようになり、両性的で、成熟した時代になり、
争いであったり、自己利益しか考えない発想であったり、他者を思いやらない行動であったり、
環境をまったく考えない行動であったりは、どんどん社会全体が良しとしなくなり、
個人もより自己探求を始め、全体が調和した社会になっていくと予想している。
私が目指したい社会も同じく、全員が自分の生まれてきた魂の役割を意識し、
外的なものに捉われるのではなく、内的な充足感を感じながら、
日々幸せで豊かさを味わい、悩みより望みを持ち、
お互いの幸せに自然とお互いが助け合っていく社会です。
ローレンス・トンプ氏が予想する未来の社会の形はまさにこの夢のような理想が
自然と形になっていくと予想されているのが本当に嬉しく、多くの人に読んでもらいたいと
心から思いました。
ここ最近でもっとも衝撃をうけた一冊です。