ダライ・ラマへの南アフリカビザ発給を、ノーベル平和賞受賞者14人が、ズマ大統領に求める | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

ダライ・ラマへの南アフリカビザ発給を、ノーベル平和賞受賞者14人が、ズマ大統領に求める



ノーベル平和賞受賞者14人が、ダライ・ラマの南アフリカビザ発給を、ジェイコブ・ズマ南アフリカ大統領に求めた。来月、ケープタウンでは、ノーベル平和賞受賞者のサミットが行われる。

先月、南アフリカ政府はダライ・ラマへのビザ発給を拒否した。中国政府に配慮したものと思われる。中国政府は、ダライ・ラマを、「分裂主義者」、「狼の毛皮を来た僧侶」と非難している。

「ダライ・ラマのビザを再び拒否することは、南アフリカの国際的イメージを損なうことになると懸念しています。」
ズマ大統領にあてた書簡で、14人のノーベル平和賞受賞者はこう綴った。

14人の中には、ポーランドのレフ・ワレサ、南アフリカのデズモンド・ツツ、バングラデシュのムハマド・ユヌス、イランのシリン・エバディ、リベリアのレイマ・ボウィ、アイルランドのデヴィッド・トリンブル、ジョン・ヒュームらも含まれる。

ダライ・ラマに対し南アフリカがビザを拒否するのはこの5年間で3度目だ。これは20年前にアパルトヘイトが終焉してから保証されている人権に対する裏切りだという声も民衆からあがっている。

2年前のダライ・ラマへのビザ発給拒否に対し、最高裁判所は違憲の判決を下した。

中国は南アフリカにとって最大の貿易相手国である。2012年の貿易額は210億ドルにのぼっている。

ノーベル平和賞受賞者14人は次のように述べている。
「デリケートな問題があることはわかっています。しかし、ダライ・ラマ法王が政治的な役割を現在は担っていないことを指摘しておきたいと思います。ダライ・ラマ法王は、世界的な精神の指導者としてサミットに参加するのです。」

今回のサミットは、10月13~15日に行われることになっている。このサミットは、デズモンド・ツツ、ネルソン・マンデラ、フレデリック・ウィレム・デクラーク、アルバート・ルツーリの代表財団の支援を受けている。ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領を含む13の個人と8の組織がサミットに参加予定だという。

2011年に南アフリカ政府がダライ・ラマへのビザ発給を拒否した際、ツツは、南アフリカ政府をアパルトヘイト時よりも悪いと評した。

【亀田浩史訳】

元の英語記事はこちら



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