昨年北京でチベット人女性が焼身自殺していたことが判明。中国当局による違法な土地の押収に抗議
昨年9月、中国の北京でチベット人女性が焼身自殺を行っていたことがわかった。彼女は、中国当局の違法な土地の押収に抗議していたと見られる。土地の押収は、2010年の大地震の後、東チベットのキェグドで行われていた。
インドのダラムサラのチベット亡命政権によると、焼身自殺を行ったのは、キェグド出身のパサン・ラモ(62)である。彼女は、2012年9月13日に自らの体に火を放った。「中国政府に何度も嘆願したが、何の具体的な結果も得られなかった」ためだという。
パサン・ラモは病院に搬送され、「大やけど」の治療を受けているという。
キャグドでは、中国当局が新たな建築のために、パサン・ラモに先祖代々の家から出ていくよう命じた。その後、パサン・ラモは異議を申し立てるべく、北京へ出向いた。
チベット亡命政権によると、キェグドでは、「中国政府による度重なる土地の不当押収で、チベット人数百人が家を追われている」という。
「中国政府は、チベット人の再定住への支援を行っているというプロパガンダを流しています。しかし、政府の約束とはまったく異なることが起きているのが現実です。」
チベット亡命政権のサイトにはこう記されていた。
昨年の中国政府の再建築計画に対する抗議は高まっており、キェグドでは2児の母が焼身自殺を行った。
6月27日、ディキ・チュゾムは、ドンドゥプリン僧院の近くで自らの体に火を放った。中国政府による強制的な土地の押収に抗議してのことだ。その後、彼女はシリンの病院に運ばれたが、その後の彼女の状況は不明だ。
また、チベット人の約70の家族が抗議を行い、「土地所有の権利を」、「財産の権利を」と叫んだ。
キャグドのチベット人は中国政府の再開発計画に抗議している。政府は、2010年4月の大地震の後、政府の建物を建てるために、チベット人を先祖代々の土地から追い出している。
2011年には、約300人のチベット人が街の交差点に繰り出し、政府の土地の押収に抗議した。中国当局はこれに血なまぐさい弾圧を加え、負傷者や拘束者が多数出た。
【亀田浩史訳】
元の英文記事はこちら
中国当局にチベット人に対する移住政策の詳細はこちらをどうぞ。
『故郷を追われるチベット人遊牧民~定住化政策の光と影~』
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