NEVERMOREの一刀両断

政治・経済についてつたないことを書いております。H・Nの「NEVERMORE」は松室麻衣さんの楽曲から拝借したものです。


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刑事ドラマの名作、「特捜最前線」について書く。同作の中で最も評価が高いものとして、昭和59年に放送された「哀•弾丸•愛、7人の刑事たち!」(脚本:塙五郎、監督:辻理)の2部作が挙げられる。今回はその2部作を文章形式で書いて行こうと思います。

昭和59年卯月、都内にある大手都銀東都銀行が、強盗に襲撃を受ける。犯人は行員、取引先の関係者ら10数人を人質に籠城、強盗は、同銀行を襲撃した後、抵抗した警備員(加藤武)を銃撃、同警備員に重傷を負わせた末、実に半日以上もの間抵抗を続けている。負傷した警備員、人質共々、肉体的、精神的な疲労は限界に来ており、捜査を統括する警視庁•特命捜査課にも次第に焦燥感が広がり始める。そうした中、武闘派の吉野巡査長(誠直也)は、神代警視正(二谷英明)に強行突入を進言、捜査員、人質、犯人、それぞれが時間との戦いを迫られる中、神代も次第に強硬策に傾く。 犯人の氏素性は早い段階で判明している。強盗の名は花田精治(中西良太)、窃盗の前科があるケチなチンピラで年齢は20代後半から30代前半と見られる。籠城事件は、花田単独の犯行と考えられるが、襲撃の手際の良さや半日以上も籠城を続けながら、眉一つ動かさない精神力は、単純に社会の不適合者の凶行とは侮れない怖さを感じる。

そうした中、花田は何故か、渋谷のある喫茶店のブルーマウンテンが飲みたいと要求をし始める••• 立て篭もりを続ける花田に、次第に睡魔が襲い始めた兆候なのか、あるいは人質を手中にしていることからくる“挑発“なのかはわからないが、強行突入するとすれば、コーヒーを受け渡す、このタイミングしかない❗️

そうした中、紅林警部補(横光克彦、元民主党•衆議院議員)が、喫茶店のマスター•広川さん(北村総一郎、後の湾岸署署長でもある)を連れ現場に舞い戻る。広川さんは、花田が要求したブルーマウンテンを所持している。 コーヒーの到着を受け、現場のやや正面に陣取っていた船村警部補(大滝秀治)は、コーヒーが到着したことを犯人につげようとするが、拡声器を構えた次の瞬間、船村の左胸部に強烈な痛みが走る。持病の心臓発作が再発したのだ。船村は、発作を抑制するための常備薬に手を伸ばしたが、常備薬のケースの中は空で、その間に船村の痛みは次第に大きくなって行く。 傍に寄り添っていた桜井警部補(藤岡弘、)は、船村の異変を察し、常備薬は自宅に出向いて取りに行くと申し出るが、船村は、発作の再発を伏せるよう、桜井に懇願する。幸い、発作は短時間で収まり大事には至らなかった為、桜井はこの事実を伏せたが、船村が発作の再発を隠したことが、後にとんでもない事態を引き起こすことになる❗️

船村が心臓発作の再発を告げなかったのは理由がある、船村は警視庁きっての豪腕である傍、心臓発作の持病を抱え、齢は既に50代後半に差し掛かっていた。昭和50年代における50代というのなは、年齢的には晩年 と言った趣がある。 そうした、肉体的な衰えを背景に、船村は数カ月前から、警察庁の大江刑事局長(御木本伸介)から、現場を退くよう、陰に陽に促されていた、仮に発作の再発が公になれば、それは刑事としての限界を迎えたと見なされる。

陣頭指揮を執る神代は、花田が指定したコーヒーと同時に、花田と人質への食料を同時に配布する考えを捜査員に告げる。強行突入は、花田が警戒心を緩めるその間隙を付く形で決行、決行時間は午前7時30分Just、各捜査員には、決行に向け配置に着くよう指示した。

神代の指示を受け、各捜査員が配置につく。船村は、裏口からの狙撃を命じられ、ここで相方が桜井から叶警部補(故人、夏夕介)に交代となる。一方、花田が要求したコーヒーは、看護師の姿を装った高杉婦警(関谷ますみ)が届けることになった。高杉婦警の役回りは囮になることと同義語で、女性ならば警戒心は薄くなると考えた判断ではあるが、捜査員の中では最も危険な役回りだ❗️ 一方、裏口からの狙撃を命じられた船村と叶は、非常階段からの潜入を試みるが、非常階段を軽妙に駆け上がって行く叶を尻目に、船村の息はあっと言う間に切れて行く。刑事という仕事がわかってきたことと反比例するかのように、身体は次第についていかなくなる。発作の再発以上に、叶の若さは、船村の置かれた現実を見せつける。

船村と叶が配置についたことを確認すると、神代はコーヒーと同時に、花田と人質全員の食料を差し入れる旨を拡声器で告げる。花田は食料の差し入れに不服だったが、軟化し、それを受け入れる。看護師を装う高杉婦警は、負傷した警備員の治療をさせて欲しいと花田に申し出る、花田はこれにも不服だったが、高杉婦警が



「このまま放置しておけば死ぬ❗️ あなた人殺しになりたいんですか?❗️」



そう訴えると、心なしか躊躇したかのような表情を見せ軟化した。花田にしても、人を殺めることについては、良心がやはり咎めるのか•••?!

正面のシャッターが僅かながら開かれたことで、強行突入に向けての舞台設定は少しずつ整いついあった。高杉婦警が負傷した警備員の応急処置に入ると、花田は、余程コーヒーが飲みたかったのか、傍らにいた女性行員に、コーヒーを淹れるよう命じる。花田の視線は、既にコーヒーに移っており、後は捜査員らが手筈通り動ければ確保は時間の問題だ。一方、裏口に控えていた叶は、狙撃は自分がやるから、仮にしくじったら親父さんにサポートして欲しいと申し出るが、船村は、狙撃は年長の自分がやると退け、




「これはっ、訓練とは違うっ❗️」




と叶を一喝する。

そして、高杉婦警の潜入からやや間をおいて、中華料理店の店員を装った吉野が食料の配布に現れる。吉野は、配布を終えると手元の時計に目をやり、正面に控えていた神代と目配せを交わす。次の瞬間、吉野の手元の時計は、決行時間である7時30分を指した。その瞬間、吉野は所持していた台車型の岡持ちをシャッターの下に差し込み、正面シャッターの降下を防いだ。吉野の早業に、同じく正面に控えていた神代や桜井らが後に続き、捜査員らの弾かれたような早業を前に、花田の狼狽は明らかだった。だが、 追い詰められた花田は悪いことに、間隙を縫う形で逃亡を試みた女性行員と高杉婦警に銃口を突きつけ、最後の抵抗を試みる。ただ、花田が人質に危害を加える可能性については、神代も想定済みであり、その為に裏口に船村と叶を配置したのだ。花田の視線が正面突破に釘付けとなっていることを尻目に、裏口から潜入した船村は、背後から銃口の先に花田を捉える。これだけの至近距離なら、万に一つも討ち漏らすことはない。だが、花田を射程圏内に捉えた船村は、何故か銃口を下ろしてしまう。この船村の不可解な躊躇いは「高い代償」を伴うことになる。船村が狙撃を躊躇ったことで、女性の行員が逃亡を図ったことに逆上した花田は、行員と高杉婦警に向け銃弾を発砲。船村の躊躇いが、花田に時間的な猶予を与えてしまったのだ。 花田は、少し間をおいて潜入した吉野に取り押さえられたが、銃撃を受けた女性行員は即死、既に心臓が停止している。同じく銃撃を受けた高杉婦警の重傷をも招いた。

花田は既に確保され、身柄は渋谷にある特命室に移されようとしていたが、死傷者を出した以上、突入作戦は成功だったとは言えない。警察全体にとっても、この事件は痛恨の出来事だ。同時に、狙撃を躊躇った船村と叶の失態は明白だった。

呆然と立ち尽くす叶に対し、吉野は強く激昂。




「何故撃たなかったっ?! 何のために拳銃持ってんだっ?!」






吉野は、放心状態となっていた叶を激しく殴りつけた。代償を伴ったとは言え、花田の確保により、捜査は一応の解決を見た。花田の犯行動機、共犯の可能性の有無が残されたままだが、皆目わからないのが、花田を射程圏内に捉えながら土壇場で狙撃を躊躇った船村の真意だ。心臓発作の余波?! 発作が直接的な原因とは考えられない、突入の段階で発作は既に収まっていたからだ。

To be continued


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レトロゲームの最高傑作。「ファミコン探偵倶楽部・うしろに立つ少女(総監督:横井軍平、脚本:坂本賀勇、音楽:山本健誌)」について書く。同作に関するエントリーですが、今回が最終話ということになります。何分、30代半ばになりますと仕事上も責任が大きくなってしまい、中々アメブロの方で筆を執る時間が少なくなります。中々更新ができず申し訳なく思っておりましたが、今回が最後で、時間が許せば「消えた後継者」の方も書いて行きたいと考えております🙇


生物の葉山先生の証言により、昭和46年11月10日、校内には見慣れた黒塗りの乗用車が行く手を遮るように停められており、更に浦部校長の出張は“カラ出張“だったことがわかる。更に、あの日、同じように校内に忍び込んでいた田崎さんも、自身の道具には何者かが使用した形跡があると、しげるの推理を補強した。だが、五郎が浦部を恐喝した事実や、黒塗りの乗用車の持ち主が浦部だったとしても、全て「状況証拠」
だ。決定的な物的証拠、それも金田を殺害した凶器と、しのぶの遺体、この2つを発見できれば真実の解明は間近だが、それは、一介の少年探偵に過ぎないしげるの一存では不可能だ。一度、事務所に引き上げ、空木の支持を仰ぐ必要がある。

しげるが事務所に引き上げると、空木が久しぶりに事務所に戻っており、空木は、これまでの捜査の結果、事件の核心に迫る重大な事実が判明したと語気を強める。空木は、あのイニシャルの秘密がわかったのだと言い、現状に残されていた万年筆は、10年以上前に浦部が買い求め、その際、自身のイニシャルである「T・U」の二文字を記すよう申し添えたのだと言う。それを受け、警察は正式に浦部の手配に踏み切ったと続ける。万年筆の所有者が浦部だと特定された今、浦部はもはや被疑者ではなく九分九厘本ボシだ。警察も空木も既に浦部一人に視線が集中している。しげるは、修繕された旧校舎の壁を崩すよう空木に進言したが、空木は捜査が大詰めに差し掛かった為、これから署に行かなければならないと言い、足早に事務所を後にしてしまう。

事務所に一人残されたしげるは、決定打とも言うべき万年筆の事実を目の当たりにしても、浦部主犯説に確信が持てないでいた。洋子の無念や田崎さんの覚悟について滔々と語る浦部の姿は、少なくともしげるにはウソは感じられなかった。その一方で、浦部は妙なことも口にしている。しげるが、失踪したしのぶについて尋ねた際、浦部は、




「大切なものを失った」





とはっきりと断定していることだ。状況から言っても、しのぶの生存は9分9厘絶望だろうが、浦部が巷間言われるような、人一倍生徒を思いやる教育者であるならば、遺体が発見される、その瞬間までは、「生存を信じる!」、こう応えるのが自然ではないか! にも関わらず「失った!」と無意識に口にしまったのは、その“死の原因“について、浦部自身が最も強く知り得る立場にあったからではないのか?!

更に、田崎さんの為に嘘の証言をしたことは結果的にしろ、田崎さん個人に恩を売ったばかりか自身のアリバイをも補強させたことは間違いなく、それどころか捜査はこの15年間まんまと撹乱されたわけだ・・・

それから、一連の事件の真犯人が浦部だと断定するとして、動機ははっきりしている。15年前の金田事件の口封じで、洋子にしろ五郎にしろ、真実に辿り着いた瞬間、凶行に直面している。それでも一つだけわからないことがある。それは、全ての発端となった金田殺害の動機だ!・・・ しげるが思案していると、事務所の電話のベルが突然鳴り響く。しげるが受話器をとると、50代~60代ぐらいと見られる男性が謎めいた言葉を口にする。





「水木さんかい、あんたに誰も知らない話を教えてやろう! 丑美津高校の浦部はな、昔、金田のサギに手を貸していたんだぜ!」






その言葉にしげるは驚きを隠せなかったが、サギに加担と言っても話は漠然としていて、これだけでは何とも判断のしようがない。しげるは電話の主に姓名を尋ねたが、男は




「あの善人面した浦部を心から憎んでる者」




だと応え、浦部は今校内にいると申し添える。しげるは、この瞬間、重大な事実を見逃していたことに気づいた。しげるが学校を後にする直前、生物の葉山先生は、何者かが通路に見慣れた乗用車を放置させていると話していたことを思い出したからだ。その乗用車というのは、浦部校長の黒塗りの乗用車と見て間違いない。浦部はいつの間にか校内に舞い戻っていたのだ‼️ となると、あゆみちゃんの身が危ないっ‼️ 私は、以前のエントリーで、新たな登場人物はさや姉が最後だと申し上げました。となると、この謎めいた電話の主はと言うと・・・

しげるが、大急ぎで学校に向かうと、校門の前にはあゆみと日比野の姿があった。ついさっき、追試が終わった模様だ。しげるは、あゆみに浦部校長の姿を見なかったかと尋ねたが、追試を受けていた為、全くわからないという。しげるは、傍らにいた日比野にも尋ねたが、日比野は校長はまだ出張先から戻られていないと返す。日比野は完全に浦部の嘘を信じ切っているが、しげるは、浦部の出張が“カラ出張“で、アリバイは完全に崩れていることを告げ、自分が学校に来たのは浦部が学校にいるという匿名のタレコミがあった為だと続ける。しげるは、浦部の居所が校長室ではないかと察し、あゆみと日比野に一緒に来るように促した。

同作が「神作品」だと声望を集めている理由は、これ以降の衝撃的な展開で、先入観なくプレイした人ほど、その衝撃は大きい。しかも、上記の動画で実況プレイをされたファミ女子部のお二人などは、リアクションのお一つお一つが感情豊かな為、より視聴者には感情移入しやすい。



しげるらが校長室の前まで来ると、内側から鍵がかけられていることがわかる。浦部の居所がここしかないと確信しているしげるは、校長室の扉を激しく蹴破り中に入った。しげるは、空手3段の腕前の為、扉一つをブチ破るくらいは造作もない。だが、校長室の中でしげるたちが目の当たりにしたのは衝撃的な光景で、何と浦部が血にまみれた状態で既に事切れていたからだ。真犯人は浦部、誰もがそう確信する中、目の当たりにしたのは突然の浦部の死。これが、自殺なのか他殺なのかは即断できないが、部屋には内側から鍵がかけられていた上、窓は完全に締め切られている。3人の中で、最も衝撃を受けていたのは、浦部を神様の如く慕う日比野で、日比野は蘇ることのない“神様“の無念に拳を握りしめワナワナと身体を震わせている。

事切れている浦部の死体はまだ温かく、浦部が絶命したのは、ほんの数分、数十分前だと思われる。そして、その死が他殺ではなく「自己完結」であることが、浦部の“遺書“によって裏付けられる。浦部が命を絶ったテーブルには、封筒が置かれており、その封筒の中には、文字通り浦部の最後の言葉が綴られた数枚の便箋が認められていたからだ。









「皆さん、私は教育者として、いや、人間として許されぬ罪を幾つも犯しました。 私は金田のサギに手を貸しておりました。やがて、金田が邪魔になった私は、15年前の11月10日、彼をナイフで刺し殺したのです! その時金田の家には浅川しのぶがおりました。一部始終を見てしまった彼女を、私は車で追いかけ刎ねた上、動かなくなった彼女を連れ、現場から逃げました! 15年たった今、私の犯罪に気づいた2人の人間が現れました。一人は小島洋子です。彼女は何かのきっかけで事件を調べ始め、全てを知ってしまいました。もう一人は金田五郎です。事件の夜、現場から逃げる私を見た金田五郎は、今になって私をゆすり始めました。事実が明らかになることを恐れるあまり私は、この2人までも手にかけました。 そして、愚かにもその後で気づいたのです。自分の運命がここまでだと・・・ 隠し通せるわけがない、こんな簡単なことに、何故早く気づかなかったのか悔やまれます。 こんな私を信じ、そして・・・慕って下さった皆様にお詫びするためにはこうするより仕方がなかったのです。 -浦部忠志- 」







(生き仏の正体は殺人者!)








浦部の遺書にはこのように綴られていた。一連の連続殺人の真犯人は自分自身であり、自己完結に至ったのは前非を悔いての結論。だからこそ、最後は衝動に素直(笑)になってしまったのか・・・一見すれば筋が通っているようにも思えるが、疑問点は少なくない。まず、金田のサギに加担したと言っても、どのような形でサギに加担したのかの言及はなく、それが「地位利用」なのか、金銭的な授受を含むものなのかはこれだけではわからない。それから、書面の中では失踪したしのぶについても言及がなされてはいるが、しのぶの死体をどう、何処に遺棄したかの言及は一切ない。更に、洋子についての言及は、まるで他人事のようにも思え、具体的なことは五郎に対する箇所のみだ。 そして、しげるは全てを悟った。あの謎めいたタレコミをしてきた男性が浦部自身で、故意に自らの犯行を告げた後、覚悟の自殺を遂げた事を・・・

実際、“ファミ女子部の杉下警部“・ともしびさんも、これが真実とは見ていない。まだ最後に“一波乱“あるのではと言い、遺書にしても手を加えることは可能なのではという。事実、その直感は正しく、その数秒後にはゲーム史上最も衝撃的な光景を目の当たりにすることになるからだ(笑)




「こっ、校長は犯人なんかじゃないっ!!」





他方、日比野は浦部の自己完結へのショック😱から、依然、身体を震わせ立ち上がることができないでいる。しげるは、日比野が泣き崩れているため、警察への通報は自分がすると言い部屋を出て行こうとした。だが、その瞬間、一筋の雷鳴が轟き、その稲光に導かれるように日比野は悪鬼羅刹へと豹変してしまう。







「なぜならっ! 本当は全て俺が殺したからだっ!!」







日比野の豹変と犯行の告白に、しげるとあゆみは驚きを隠せず、ただ呆然と立ち尽くすしかなかった。温厚な人間、引っ込み思案な人ほど、一旦タガが外れれば制御不能になるというが、日比野はまさしくその典型で、今の日比野は目の前の人間を殺すことしか頭に無い。日比野の左手には、浦部を自己完結させたナイフが握られており、刃物を前にしては、空手3段の腕前を持つしげると言えども軽々に動くことはできず、ここは日比野を下手に刺激しないことが得策だ。 ちなみに、日比野の豹変は最上段の動画の9分55秒目ぐらいです。心臓の弱い方は御覧にならない方がいいかもしれません。現実に「たった2人の特命係」のお2人も、日比野の豹変には絶句しており、ほうすけさんのナレーションは心なしか、パンチ力が弱まって行くことがわかります。 同作におけるハイライトは改めてこの一幕であると痛感させられます。






自らの犯行を告白した日比野は、うわ言のように





「お前らさえいなければっ! お前らさえっ!」





「金田源次郎、あいつさえあらわれなければっ! 親父もしのぶもっ・・・」





そうつぶやくと、15年前の「あの日」、について滔々と口を開き始める。15年前の11月10日、姿をくらませていた父の内田は、生活苦と捜査の手が迫った絶望から自死への強固な意志を固めていた。内田は自己完結への決意を息子の日比野に電話で告げた後、自ら命を絶った。その父の「最後の言葉」が日比野の凶行を決意させることになり、日比野は金田を殺害し自分も父の後を追う決意を、父の親友だった浦部に告げると金田の自宅を襲撃、多くの人間の人生を狂わせてきた金田だったが、まさか16歳の少年に命を狙われているなどとは夢想だにしてはおらず、滅多突きの末殺害された。札付きの悪党も最後は呆気ないものだ・・・。だが、本当の悲劇はここからで、その日比野の凶行の一部始終を、五郎の帰宅を待っていたしのぶが目撃していたと言うのだ! 恐怖のあまり身体を震わせていたしのぶは、








「ひ、と、ご、ろ、し」









そうつぶやくと、しのぶは家の外に飛び出して言ったと言う。日比野は、金田を殺害したあと放心状態となっていたが、その直後の急ブレーキの激しい音が現実の世界に自分を引き戻したと続ける。家の外に出ると、見慣れた乗用車の下にしのぶが倒れていた。その乗用車は無論、浦部のもので、浦部は日比野から犯行への決意を聞かされていた為、日比野を制止するために現場に現れたわけだが、その思いとは裏腹に、事態は既に殺人へと発展していた。これがまず「第一の悲劇」。そして「第二の悲劇」が、過失致死とは言え、浦部がしのぶを刎ね、死に至らしめたことだ。浦部は、日比野の将来を考え、日比野とモノ言わぬ姿となったしのぶを連れ現場から一旦離れ学校へと向かう。浦部はある教室で、金田を殺害した凶器と返り血を浴びた学生服を預かり、日比野を着替えさせ一旦部屋を後にしたという。日比野は金田を殺害する前後から、心ここにあらずと言った精神状態で殺害したことに後悔も恐怖も感じていない口ぶりだったが、その日比野が何より恐怖を感じたのは、浦部が部屋を後にした瞬間、しのぶが突然息を吹き返したことだと言う。日比野は、傍らに横たわるしのぶに目をやったが、しのぶの姿はなく、そのしのぶは窓越しに何かを訴えかけていたと続ける。日比野が窓の下に目をやると1人の女子生徒の姿があった。この女子生徒こそが、若き日の葉山先生である。犯行が露見することを恐れた日比野は、傍らにあった花瓶で、しのぶを夢中で殴打したと言う。それ以降は、しのぶは二度と息を吹き返すことはなかったと言う。しのぶを殺害した後、日比野は夢中で学校を後にした。となると、しのぶの死体遺棄は浦部の犯行で、しげるを含め捜査関係者にとって盲点だったのが、手を下した者と、死体を遺棄した者が別人だと言う「第4のカテゴリー」だ。 日比野は恐怖のあまり、とても寝付ける状態ではなかったが、翌日、日比野は登校するや否や、即座に浦部に会った。浦部に1分でも1秒でも寄り添ってもらわなければ、とても正気を保つことなど出来なかったからだ。すると浦部は、日比野をこう言って“励ました“というのだ。







「忘れなさい! 全て!」







だが、犯行現場から走り去る様子を、あの五郎が覚えており、しげるが察したように、それをネタに浦部を揺すり始める。日比野は浦部の窮状を察し、五郎も自分がやったと語気を強めて言う❗️





「あんな奴、もっと早く殺しておけばっ•••>_<」






その瞬間、日比野が僅かにしげるらから視線を逸らす。日比野への刺激を避けてきたしげるは、この機に乗じ、あゆみの手を取り部屋を脱出した。だが、弾かれたような、しげるの早業は見事だったが、良くなかったのがしげるが逃げた方角だ。しげるは生徒ではない為、校内の構造には疎い。







「しげるくんダメっ! そっちへ逃げちゃ!!」






あゆみが声を上げたのは、その方角が校門とは真逆の方向だったからだ。しげるらが駆け出した先は、生前、洋子が謎めいた言葉を口にしていた、あの大鏡の前で、逃げ道は閉ざされた格好だ。そして、最早二人を殺すことしか頭にない日比野が一歩一歩着実に間合いを詰めてくる。黒いシルエットの日比野が大鏡の階段を一歩一歩駆け下りて来る様は、豹変時以上に恐怖を誘うもので、この一幕は最上段の動画の14分25秒目あたりからです。しかも、日比野が一歩一歩間合いを詰めてくる一幕で、何より恐怖を誘うのは、間合いを詰めてくる際の日比野の靴音や狂気を補強するかのような雷鳴などの演出。その意味では、脚本以上に神がかっているのがこうしたきめ細かな演出。視聴者の潜在意識に訴えかけるような演出だ。

逃げ道が閉ざされる形となった、しげるとあゆみはすっかり蒼白になっている。空手3段のしげるでさえ、刃物だけはどうにもならない。だが、あゆみだけでも救わなければならない! 万事休すかっ•••。 一方、日比野は、洋子を手にかけたあの日についても、薄ら笑いを浮かべながら滔々と語り始める。あの夜、洋子は、この大鏡の前に日比野を呼び出し、こう質したと言う









「先生、先生は昔、人を殺したわね!!」





日比野を質した洋子の口調は、殺害されたしのぶそのもので、その言葉がしのぶの“祟り“のように映った日比野は、







「そうだっ!! 15年前にお前を殺したのはこの俺だっ!!!」







日比野は洋子を殺害する際、そう語気を強め、夢中で絞め殺したと笑みを浮かべる。洋子の殺害を笑みを浮かべながら告白した日比野だったが、何故死体が遠く離れた河原で発見されたのかがわからないと続ける。しげるは、死体を遺棄したのは、日比野の犯行だと察した浦部の仕業だと察したが、日比野の足音はもう水際まで迫ってきている。また、しげる同様、死の恐怖に直面していたあゆみだったが、日比野が薄ら笑いを浮かべながら洋子の殺害を口走った際には、怒りを露わにした。歩みをしげるらの水際まで狭めた日比野は、自らの心の弱さを棚に上げるかのようにこう言い放つ!







「くっくっく、でももうどうだっていい! お前らさえ余計なことをしなければ校長は死なずに済んだんだ!」







これなどは、「おまゆう」(~_~;)としか言いようがない妄言で、ともしびさんなども呆れ顔だが、2人を射程圏内に収めた日比野は、









「おっお前ら、
お前らもっ、••••• 殺してやるっ!!!」










そう語気を強めナイフを振り下ろしたが、しげるは首の皮一枚でその凶刃をかわした。日比野が振り下ろした凶刃は大鏡を直撃した。だが、渾身の力が込められていたため大鏡は鮮やかに吹き飛び、その大鏡の中からミイラ化した少女の死体が姿を現した。







•日比野「しっ、しのぶっ!!!」








鏡の中から飛び出した死体は日比野に覆いかぶさるように倒れ、殺意を漲らせていた日比野だったが、しのぶの死体を前にし足が竦んで動けないでいる。同作における最終盤が衝撃的な点は少なくとも4点に集約されるかと思う。まず一つが、誰もが真犯人だと考えていた浦部が犯人ではなく、しも最後は自ら命を絶ったということ。二つ目が、手を下した人物と死体を遺棄した人物が別人だというケースが皆想定外だったこと。プレイヤーの大半は少年、少女であるため、その発想はなかなかない。3つ目が言うまでもなく日比野の豹変と犯行の告白だ。だが、これもよく見てみると意外感はなく、日比野はしげると対面した際にも自らの殺意を何ら否定してはおらず、更に日比野は「最初にお会いした時、あなたはこうおっしゃいました!」をやっている。













「なっ何故こんなことになったんだっ?! しっ、しかもこんな場所でっ•••?!」








これは文字通りし「秘密の暴露(真犯人しか知り得ない情報の吐露)」で、日比野を真犯人だと見立てる状況証拠はもう一つある。それは、葉山先生の生徒の一人が転落する際目撃した背後霊だ。しげるは当初、然程気に留めてはいなかったが、今にして思えば、あの背後霊はまさしくしのぶで、腹せぬ恨みを抱え未だ成仏できないしのぶの怨念がそうさせたのではないのか?! そして、4つ目の衝撃が、しのぶの死体が旧校舎の修繕された壁の中ではなく、鏡の中に隠されていたこと•••。その意味では、試されたのはプレイヤーの「頭脳」だったと言えよう。そして、しげるとあゆみも悟った。あの日、洋子が口にしていた謎めいた言葉の意味を••• 「うしろに立つ少女」の真の意味は、鏡に映った自分の後ろという意味だったのだ。その時、空木と丸山警部が捜査員らを引き連れ現場に現れ、日比野達也は現行犯逮捕された。これにより、15年前の金田事件に端を発する連続殺人は終結した。日比野の逮捕により、張り詰めていた糸が切れたあゆみは倒れこんでしまった。しげるは、あゆみを抱きかかえ、血生臭い現場を後にする。



事件解決から数日が経ち、空木としげるは、事件について語り合っていた。空木は、その後の捜査の結果、大鏡の内側から金田を殺害した凶器と、返り血を浴びた日比野の学生服が発見されたと話す。しげるは、しのぶの死体が旧校舎ではなく大鏡の内側に隠されていたことに驚きを隠せなかったが、田崎さんは旧校舎の壁には何ら手が加えられた形跡はないとも証言していた。これには、しげるだけではなく恐らく全てのプレイヤーが引きずられた筈だ。空木の話では、日比野の現行犯逮捕で幕を閉じた同事件は、“幾つかの疑問“をまだ残しながら送検への動きが進んでいるという。ここで言う幾つかの疑問というのは、しのぶの殺害に関してで、日比野は、しのぶの直接的死因は自分が花瓶で殴打した結果だと供述したが、検死の結果、しのぶの遺体にはそうした外傷は全く見られなかったという。しのぶは浦部が車で刎ねた際、既に死亡していたというのが警察の結論で、そうなると、同件の基礎案件は殺人容疑3件、殺人未遂の現行犯が1件(日比野)で送検•起訴、業務上過失致死(しのぶ)1件、死体遺棄2件(浦部)、但し、後者は被疑者死亡の為、書類送検•不起訴の運びになる。日比野の死刑はこれだけでも免れない状況だが、だからこそ、自身に更に不利になる供述を行った日比野の言葉はタワゴトとは思えない。それに、日比野の供述をタワゴトだと片付けてしまえば、犯行同夜の葉山先生の目撃も説明がつかなくなる。

もう一つの疑問が、例の万年筆に刻まれたイニシャルだ。しげるをはじめ捜査当局が皆、浦部に釘付けとなったのは、あの万年筆を特注したのが浦部だった為だ。その疑問には、日比野が供述の中で回答している。何でも、日比野の大学入学祝いに合わせ、浦部が特注させたものだというのだ。だが、日比野は転校を機に内田から日比野に改正した後だ。日比野の為に殺人の揉み消しまで行った浦部が忘れるものだろうか•••?!

3つ目の疑問が、危険を冒してまで日比野を庇い続けた理由だ。空木は一にも二にも「世間体」ではないかという。意図せざる過失とはいえ、しのぶを刎ねてしまったことは事実。社会的地位を守りたい防衛本能がそうさせたとの見立てだが、世間体第一の人間が命を経ってまで護ろうとするだろうか•••?! 事実、警察の捜査の結果、浦部が詐欺事件とは無関係であることが判明する。。となると•••

しげるとの雑談の途中で空木は、今日は君に紹介したい人がいると切り出す。しげるがドアにめをやると、あゆみの姿があり、空木は、本日只今から彼女を助手として加えたと話す。あゆみは2人に挨拶を済ませると、自分が引っかかっていたのは、洋子が金田事件について知り過ぎていたことだと言い、一度は自分に刃を向けた日比野に関しても気遣う様子を見せる。

空木によると、逮捕後の日比野は取り調べにも素直に応じているだけでなく、何か呪縛から開放されたかの雰囲気だという。3人もの人間を手にかけた日比野の死刑は不可避だと思うが、言い方を変えれば、死に直面した状況が却って日比野を精神的に楽にしたとも言える。日比野の時間は、16歳のあの時から、止まっていたのだから•••。

空木はそう語ると、助手としての加入祝いにあゆみにご馳走したいと言い、2人で食事へと出かけてしまった。しげる一人が事務所に残された格好だが、しげるには何より達成感があった。事件を解決した達成感と、何より日比野自身が最後は人の心を取り戻しはじめたことに対してだ•••。

残された疑問の一つが、何故既に事切れていたしのぶが突然息を吹き返し葉山先生に何かを訴えかけたのか、そして殺害される直前の洋子がまるでしのぶに憑依されたかのように不気味な雰囲気を醸し出していたのかだが、私なりの答えはこうだ。我々がこうして生きている以上、肉体だけではなく霊魂もまた存在するのだろう、そう考える方が余程合理的だからです。亡くなられた方も、今を生きている方も、これからお生まれになる方も等しく票を有していると考えるのがバーキアンの精神ですが、この考えはそれ以上に日本の死生観に沿うもので、ましてやしのぶはその1票を行使できないまま無念の死を強いられた以上、現世への執着がそうさせたと考えるのが自然というものです!! また、それ以外の中後者に対する疑問。何故浦部校長が自らの命を絶ってまで護ろうとしたのかだが、以前、駒田先生が浦部が奥様に先立たれた経緯を話していたことを覚えているだろうか?! しげるは、その子供は亡くなったとばかり考えていたが生存していたのだ。浦部校長は、子供がいないことに悩んでいた親友夫妻に我が子を託していたのだ。それが日比野その人で、善意から出た養子縁組が日比野自身を殺人者にまで追い込んだことに浦部は悔やんでいた。金田を殺害した際も、洋子を殺害した際も、浦部が日比野の将来を考え揉み消しを謀り、最後はその罪まで被ったのは、自分の選択に対する悔恨の念からだ。「聖人」が1人の弱い人間に戻る時、それは父親に戻る時以外にない! 同時に、私などは一連の連続殺人を振り返るにあたり、犯人は一体誰なのか?!と考えてしまう。無論、最も糾弾されるべきは実行に移さない分別を持たなかった日比野だ。次に、多くの人たちを自らの欲望の為に犠牲にした金田親子、加えて犯行の揉み消しを謀った浦部校長だ。だが、私などは彼らと肩を並べる程罪が大きいのは、日比野の育ての母だという気がしてならない。金田を殺害したあの日、(金田を殺害した凶器と返り血を浴びた制服は浦部が既に隠している)ただならぬ様子で帰宅した我が子を見て何も感じなかったのだろうか?! 彼女自身、まさか日比野が手を下したことなど想像できないにせよ、もし一言問い質していれば、日比野は精神的にそれで解放されただろう。そうすれば、第二、第三の凶行は起こらなかった筈だ。日比野が二人の父親を誇らしげに語る傍、育ての母に対しては言葉少なだ。ただ一言「とかく世間体ばかりを気にする人」 だったと••• この言葉には、お互いの愛情の薄さが示されている。浦部が、我が子を内田夫妻にあえて託したのは、内田に対する友情以上に、日比野に自分には担えない母親の温もりを与えたかったからに違いない。だが、その善意こそがボタンの掛け違えだったのだ••••


そして、あの万年筆のイニシャルには、決して表に出すことができない父親としての思いが込められていた。日比野達也でもなく、内田達也でもなく、




「浦部達也! そう、彼の本当の息子へ」






完!!






それから2年後の昭和63年春、事務所の電話のベルが鳴り響く。電話の主は日本を代表する名家の一つである綾城家の関係者からで、その人物は田辺善蔵だと名乗り。同家の執事を長年務めていると話す。同家の当主•綾城キクが遺言公開を控える中急死したが、その死に不信な点が見られるため相談に乗って欲しいというのだ。しげるは、相棒のあゆみに調査に行くと言い残し、単身明神村へと向かった。

-ファミコン探偵倶楽部•消えた後継者へ続く-

同シリーズはDQのロト伝説や、宇宙刑事と同様に全3部作から成り、時系列的には、「うしろに立つ少女」(昭和61年)→「雪に消えた過去(もう、お子ちゃまやね、の柿沢議員のことではありませんので、予めご了承下さい(笑))」(昭和62年)→「消えた後継者」(昭和63年)



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レトロゲームの最高傑作、「ファミコン探偵倶楽部•うしろに立つ少女(総監督:横井軍平、脚本:坂本賀夫)」について再度書く。物語もいよいよ佳境だ。失踪したしのぶの友人•石橋さんの証言によると、同じように交友関係があった内田という人物は「金田事件」で疑惑を抱えたまま自ら命を絶った内田輝彦の息子なのだと言う。更に、その友人の内田は、当時“たっちゃん“と呼ばれており、イニシャルはそうなると「T•U」になる。


「第10章:幼なじみ」


しげるが石橋さんから、友人の内田についての質問を続けていると、傍らにいた桂木さんが「荷物を片付けてきたらどうか?!」と声をかけ、2人は一旦席を外す。だが、2人は席を立ったまま、中々居間に戻る気配がない。そうこうしていると、次第に大きな話し声が聞こえてくる。しげるはテレビの音かと思い、居間のテレビに目をやったがテレビのスイッチは切られている。となると2人が話に夢中になっているということか•••

しげるが別室にいた桂木さんに声を掛けると、桂木さんは中学時代の卒業アルバムを石橋さんに見せてもらっていたのだと言う。中学時代の卒業アルバムとなると、当然、当時の内田やしのぶの姿もそこにあるはず。友人の内田にも犯行の動機が浮上した以上、今後は浦部だけでなく内田の足取りを辿ることが調査の焦点になるが、その内田の面影だけでも掴んでおく必要がある。

ちなみに、佳境を迎えてからの難関はここからで、「たった2人の特命係」はここで足踏み状態に陥ってしまう。ここで画面は卒業アルバムを確認する画面に切り替わるわけだが、特徴のないドット絵を一つ一つ潰して行く作業を強いられるため9分程度を費やしてしまう。ただ、その際の雑談の中でも若本(規夫)さんの話が飛び出すなど調査の進展状況に関わらず、こうしたやり取りは面白い^_^ 実況動画の醍醐味はこうした他愛の無いやり取りとも言えるね。

事態が動いたのは動画の9分10秒目あたりで、杉下役のともしびさんが上から2番目の男子生徒を指差した時だ。そこには、坂上忍さんによく似た、引っ込み思案の見慣れた男性の姿があったからだ。




(これは、日比野先生では•••?!)>




しげるが驚きを隠さないでいると、石橋さんは補足をするかのように、お察しのように今指差した男子生徒が、たっちゃん、本名は内田達也だと続ける。しのぶの友人•内田はしげるのごく間近にいたことになる。しげるは驚愕すると同時に、事の全てを察した。愛する人、親しい人全てを失った悲劇、その悲劇が日比野の口を開かせなかったことを••• ともしびさん、ほうすけさんは、日比野は浦部校長の息子だとばかり思っていたと驚きを口にするが、二人の見立ては当たらずとも遠からずで、決して間違ってはいない^_^

翌日、しげるは主不在の校長室で内田こと日比野に疑問の全てをぶつけることにした。しげるは早速、日比野自身について尋ねてみた。日比野は、君ならきっと自分の氏素性を有無を言わさず調べ上げるだろうなと、半ば諦め顔で話に応じた。 日比野は、君が察したように自分は自殺した内田輝彦の息子で、日比野という姓は母の旧姓で、父の自殺で、とかく世間的を気にした母が事件を機に復姓したのだと話す。そして、その母も鬼籍に入って随分になると続ける。しげるは、古傷に触れることは本意ではなかったが、金田事件で疑惑を抱えたまま自ら命を絶った父についても尋ねてみた。日比野は、父に向けられていた一連の疑惑については半ば怒りを込めて事実無根だと否定し、日比野にとり何より堪え難いことは父の汚名が依然雪がれないことへの無念さだ。 日比野の話からも、亡くなった内田が温厚で謹厳実直な性格だったことが窺える。その父を陥れた金田については語気を強め、



「あの男のせいでっ! あいつさえ、現れなければ!」



この一言だけでも、日比野の金田への憎悪は相当なものだと痛感させられるが、しげるは不必要に古傷に触るのは得策ではないと考え、話題を一旦移すことにした。

同校の教員は皆、浦部校長を“生き仏“のように慕っているが、その中でも日比野の尊敬の念は別格だと、以前“田山先生“が口にしていたことを思い出した為だ。 日比野は、金田事件で父を失い、途方に暮れていた時、親身になって支えてくれたのが浦部校長なのだという。それというのも、内田と浦部校長は学生時代からの親友で、それ故に、残された日比野の窮状に心を痛め力になってくれたのだという。更に、日比野を同校の教員として採用したのも浦部で、察するに丑美津高校は私立高校であると思われる。

しげるは、先に殺害された五郎についても質問をぶつけた。それに対する日比野の答えは、金田以上に殺意を滲ませるもので、五郎はしかも、(恐らくは思いを抱いていた)しのぶを非行に走らせた張本人でもあるのだ。愛する人を2人も奪った以上、日比野が手を下した可能性も否定出来ない。更に、しげるがあの日目撃した、犯行現場から立ち去った謎の人物は恐ろしく俊敏だった。これまで一連の事件の下手人は、浦部にばかり目が行っていたが、少なくとも五郎殺害に関しては日比野による「義憤殺人」の可能性も否定出来ないのだ。

しげるは、日比野の犯行当夜のアリバイについても疑問をぶつけてみた。すると日比野は、自身の犯行の可能性について否定せずこうも言い切る。





「確かに僕には十分な動機がある! おまけにアリバイなんてないさ! しかしっ、あんな奴らがどうなろうが構わないじゃないかっ!!」




日比野の発言は、犯行をまるで肯定したとも受け止められるが、現時点では日比野の犯行を立証するだけの材料をこちら側も持ち合わせていない。しかも、五郎殺害は人通りの少ない夜間の犯行であるため、目撃者はいないのである。あの万年筆から指紋でも検出できれば的は絞られてくるわけだが•••

しげるは、殺害された五郎には、奇妙な動きがあったと続ける。洋子殺害を契機とした丑美津高校への来訪、浦部校長との謎めいた交友、そして、15年前の金田事件の際、目撃した黒塗りの乗用車の持ち主を脅迫していた事実を告げ、その乗用車は浦部校長の愛車だと自分は見ていると続けた。

たが、浦部に対する疑惑の念をぶつけたことで、浦部を“生き仏”のように慕う日比野を激昂させてしまう。




「一つ言っておく! 何故そんなバカなことを思いついたのかはわからないし、僕を疑うならそれでいい! だがっ、校長を疑うことは僕が許さないっ!! 絶対にっ!! 」





日比野は、浦部に疑いの目を向けたしげるに、怒りを露わにし校長室を後にした。感情を露わにした日比野の姿は、しげるが知らなかった日比野の“もう一つの顔“とも言える。それに、15年前の金田事件に端を発する一連の連続殺人を巡っては、状況や死体遺棄の手際の良さ(現に浅川しのぶの死体は未だに発見されていないのだ)を考えても浦部主犯説は排除できないにせよ、「日比野主犯説」という第二のカテゴリー、実際、日比野自身、自らの犯行の可能性について否定してはいないのだ。更に、可能性として想定しなければいけないのは、金田、しのぶ、洋子の3件は浦部で、4件目の五郎に関しては、浦部を慕う日比野が手を下した「義憤殺人」という第三のカテゴリーも排除できない。何れにせよ、浦部が出張先から一歩も動いていなければアリバイは成立するわけだが・・・






「最終章:狂気」

しげるが、やや間を置いて校長室を後にすると、次第に雲行きが怪しくなってくる。辺りは次第に黒雲に包まれ、この様子だと早晩、この辺りは嵐になる。 しげるは、ひとみの捜査状況の進展について聞くべく旧校舎に足を伸ばしたが、ひとみの姿はなかった。五郎に関しては、基本的にひとみのマターなのだが、学校来訪後の五郎の即席は事件の核心に迫るもので、ひとみにはもう一働きしてもらいたいのだが・・・


ひとみの姿が旧校舎にないため、しげるは再び美術室に足を伸ばす。美術室に足を運ぶと、先にしげるの“貞操“(笑)を奪おうとした駒田先生の姿があった。しげるは開口一番、自分は既に浦部主犯説に傾いていることを告げる。五郎と浦部の不自然な交友に加え、五郎の来訪を機にした突然の自宅の売却、更に駒田が以前、口にしようとしなかった黒塗りの乗用車の存在が疑うべき理由の一つだと続ける。しげるの疑問に、駒田は表情を曇らせ、席を立ってしまう。駒田と浦部は友人関係であり、その友人に疑いの目を持ち始めたことに穏やかではない様子だ。当初は捜査に協力的だった駒田も、今ではすっかり態度を硬化させており、今後の協力を得ることは恐らく困難であろう・・・。

駒田の協力がもはや望めないことを悟ったしげるは、職員室に足を伸ばした。職員室には、“田山先生“一人が事務的な仕事の為、部屋に控えていた。浦部校長は出張中だというが、その浦部の所在が確認できれば、何れにしてもアリバイは成立するわけだが・・・ それに、葉山先生にももう一度事件当夜の状況について確認をしておきたい。殺される少し前に、洋子は桂木家を訪問し、しのぶの死体が学校の何処かに遺棄されていることを示唆している。とすると
あの日について、しげるが何か聞き逃していることはなかっただろうか?! 田山先生によると、先日怪我をした生徒の経過報告等が残っているため、まだ学校に残っているとのことで、話を聴くには状況的にも何かと具合がいい。

しげるが職員室を後にすると、あゆみちゃんの姿がグラウンドにあった。雲行きは次第に悪くなり、既に生徒の多くは帰宅しているが、あゆみ一人だけが残っていることに違和感を感じたしげるがあゆみに声をかけると、あゆみは、自分一人だけが残っているのは英語の追試のためだと話す。というのも、田崎さんの実家を訪ねたあの日は英語のテスト日だったのだが、無断欠席をした為、あゆみ一人だけが追試をうけることになったのだという。あゆみは、追試が終われば、事務所に顔を出すと言い、一旦しげると別れたが、別れ際に、以前、洋子が大鏡の前で謎めいた言葉を口にした時も、今と同じように暗雲が立ち込めていたと言い残す・・・。






(しのぶさんは、今でもきっと、丑美津高校のある場所にいます!)






殺害された洋子が生前口にしていた言葉は、まるでしのぶ本人が憑依していたかのような口ぶりだが、しのぶの死体が校内に遺棄されていることは9分9厘間違いあるまい。そして、最も考えられるのは、当時も今も、静寂に支配された、あの建物だが・・・


あゆみと別れたしげるの足は、自然と旧校舎の方角に向かっていた。あの毒々しい色彩を放つ修繕された壁は、ある意味で言えば、真実を見続けてきた“生き証人“とも言える。しげるの視線は修繕された壁に向いている、ほうすけさんも、遺棄されたのは壁の中ではないかと続ける。また、ともしびさんは、壁を修繕したのは浦部自身で、田崎さんが帰宅した後、後のことは任せなさいとでも言って恩を売り、悠々と完全犯罪を成し遂げたのではないかと自説を披露する。何れにせよ、全てのベクトルが浦部と修繕された壁を指している。

その時、しげるの脳裏にある疑問が浮かぶ、この旧校舎は当時も今も使用されてはおらず、むしろ遠回りになる。ならば、何故葉山先生は、あえてこの場所を通り帰宅したのだろう?! 葉山先生は気が動転していたと話していたが・・・


そうこうしていると、葉山先生が何故か旧校舎に姿を見せる。浦部のアリバイが気になっていたしげるは、浦部校長に経過報告はできたかと尋ねる。すると、葉山先生は全く連絡がつかず、それどころか先方からは、出張の事実自体がないと否定されてしまったと言う。浦部の出張は「カラ出張」であることになり、アリバイは完全に崩れた。五郎殺害についても、こうなると浦部を主犯と断定して差し支えはなかろう、無論、日比野の線は捨てきれないにせよ・・・。 しげるは、人気のない旧校舎に突然現れたことに違和感を感じ、何故ここを通りかかったのかと尋ねると、葉山先生は何者かが通路に車を強引に停めた為、大回りをしなければ出られないのだと言い、そう言えば“あの日“旧校舎を通りかかったのも、何者かが強引に車を停めていたため、恐怖を感じ、あえて遠回りを選んだのだと続ける。無論、葉山先生のこの証言は事件の核心に迫る重要証言で、それを裏付けるかのようにBGMと効果音が切り替わる。 葉山先生は更に、その車は見慣れた黒塗りの乗用車だったと続け、来校時にはなかったとも付け加える。 しげるは、先生がその日目撃した血染めの少女が浅川しのぶで、やや間を置き校内に遺棄された可能性があると、自身の推理を披露する。すると葉山先生は、しげるの意を察し、自分も遺棄されたしのぶの死体は修繕された壁の中だと考えていると返す。二人の視線はその瞬間、修繕された壁だけにむいていた。葉山先生は、壁を修繕した人物こそ、一連の事件の真犯人だと続ける・・・。だが、壁を修繕したのは田崎さんだ。事件のことを滔々と語る田崎さんの言葉に嘘は感じれなかったが、問題は田崎さんが帰宅した後、何があったかだ・・・ もう一度、事の全てを“日本で最初のAV男優“(笑)に確かめる必要がある。











しげるは再び、田崎さんのアパートを訪ねることにした。しげるの再訪を田崎さんは訝ったが、しげるは田崎さん本人ではなく、お尋ねしたいのはあくまで壁のことだと真意を説明する。田崎さんは、間違いなく自分だと強調し、例の黒塗りの乗用車についても記憶にないと回答する。しげるは、自分は修繕された壁の中に金田を殺害した凶器としのぶの死体が遺棄されていると見ていること告げる。しげるの口調からは、既に真犯人の目星をつけていることが窺える。事件が核心に迫りつつあることを感じ取った田崎さんは、少し驚いた表情を見せ、重要な証言をする。 田崎さんは、修繕をしたのは確かに自分だが、壁に凝固作用が働くには時間差が伴い、しかも翌朝、修繕道具に目をやると、何者かが使用した形跡があったというのだ。田崎さんは以前、壁を修繕していた際、何者かの視線を感じたと話している。この点からも、田崎さんの証言には一貫性がある。 ただ、その一方で田崎さんは、道具には使用された形跡があったものの、修繕された壁には何ら違和感がなかったとも補足をする。 となると、どういうことだろう、しのぶが遺棄されたのは、それ以外の何処か別の場所だというのだろうか・・・?! 遺棄された場所は状況的に、校内の何処かとしか考えられないと思うが・・・?!

ただ、あの壁を崩すことは自分の一存では無理で、一度、空木に事後報告し、指示を仰ぐ必要がある。しげるは、重要な証言をしてくれた田崎さんに一礼し、事務所に引き上げようとしたが、田崎さんはしげるを呼び止め





「わしからも頼む、早く犯人を捕まえてくれ! わしはまた疑われる! いや、それ以上に、わしを庇って下さった浦部校長の名誉の為にも、頼む!」




田崎さんの訴えは半ば懇願に近いもので、田崎さんにとり、何に増しても堪え難いのは、生き仏のように慕う浦部校長に傷がつくこと。しげるは、田崎さんと接していた時、田崎さんの目を終始、正視できなかったことに気付いていた。しげるが今やろうとしているのは、その恩人を殺人犯として告発すること。実際、しげるは、壁については田崎さんに質問したが、浦部の名に関しては一度も持ち出すことはできなかった。 真実を暴くということは、決して杉下などが言うように「無条件に素晴らしいもの」ではなく、被疑者だけでなく、それに関わった人の人生までも上から目線で断罪して行くことの裏返しでもある。考えてみれば、探偵と言う職業も因果な職業である・・・。

次回、最終回へと続く!

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レトロゲームの名作「ファミコン探偵倶楽部・うしろに立つ少女!」(総監督:横井軍平、脚本:坂本賀夫)について引き続き書く。

桂木家を後にしたしげるは、その足でサンボラへと向かった。桂木家とサンボラとの距離は数キロと離れてはおらず、徒歩で往復できる距離だったが、しげるはサンボラに足を運ぶことを桂木さんには告げずに家を離れたことを軽率に感じていた。この時代はまだ携帯はおろかメールやLINEはない。仮に、石橋さんがこの時点で桂木家に到着していれば、しげるは石橋さんを待たせることになってしまう。イカンイカン、まだまだ探偵として成熟しきれていない>_<

しげるがサンボラに足を運ぶと、加藤マスター以下、五郎殺害の報せに驚きを隠せないでいた。とかく、悪評の絶えない手合いではあったが、まさか殺されるとは••• 当初は“能面”のような対応だった加藤マスターも、しげるがひとみの友人だと知って以降は嘘のように気前がいい…。店の中には数人の客の姿が見られ、客の1人は、


「怖い世の中だねぇー」



と村上弘明さんのような口調で驚きを口にしていた。ただ、加藤マスターも常連客も、五郎と交友関係があったわけではなく、これと言った新情報は得られない。「ファミ女子部」の杉下警部•ともしびさんは、「ボトルに名前が書いてあるのでは?!」というが、それは私も当時調べた。「ボトルキープ」は引っ掛けなんだって( ̄^ ̄) 新たな情報が得られない中、しげるは、桂木家で何か聞き逃している可能性がないかと考え、もう一度桂木家に引き返すことにした。桂木さんが、しげるとのやり取りの中で、高校時代に心に残っていることがあると口にしていたからだ。しげるは、その思い出話が15年前から尊敬を集めていた浦部校長ではないかと察したが、その読みは青山がズバリ(笑)、で桂木さんによると、当時、ある女子生徒が足を挫き、浦部校長の乗用車で病院まで送迎してもらったというのだ。その乗用車は、誰の目にも気品溢れる、立派な黒塗りの乗用車だったと続ける(察するに、メルセデス•ベンツと思われる)。無論、黒塗りの乗用車など世間にありふれており、事件と軽々に結びつけることは危険だ。だが、誰もが目を引く程の気品溢れる乗用車で、かつ殺された金田五郎が、同じく黒塗りの乗用車を当時目撃し、その挙句殺害されたとなると、その持ち主に疑いの目が向くことは当然だ。しげるは、次第に心の中で「浦部本ボシ説」が強大化していることに気づいていた•••。 “さや姉“が到着するまでには少し間があると察したしげるは、サンボラのマッチを桂木さんに預け、石橋さんが到着したら店に連絡してほしい旨を伝え、もう一度サンボラに足を運ぶことにした。

しげるがサンボラにもう一度足を運ぶと、加藤マスターがあることを思い出す。サンボラは常連客が中心の為、常連客の要望があれば野球のシーズンには野球中継を流すことが恒例となっているのだと言う。五郎の様子が変わったのはその野球中継の一幕で、五郎は突然立ち上がり




「クックック、これでまた、俺にもツキが回ってきたみたいだぜ!」




と口走ったと言うのだ。ハタから見ていれば、「これはねぇー、もう狂てますよ! 顔見てご覧なさい! 目はつり上がってるしね、顔はボワッと浮いてるでしょ!(笑)」としか思えないが、五郎はこの時、15年前の真実に迫る何かを思い出したのだ! だが、それが何なのかはこの時点では皆目わからない!



そうこうしていると、店内に電話のベルが鳴り響く。電話の主は桂木さんで、さや姉を駅まで出迎えに行くので家で控えて欲しいという。しげるが桂木家に戻ると、桂木さんはさや姉を出迎える為、一時的に家を開け、しげるが留守を預かることになった。さや姉が到着するまでには少し間がある為、しげるは居間のテレビを見て時間を潰すことにした。しげるがスイッチを押すと野球中継が丁度終了し、フラッシュNEWSが始まっていた。五郎がサンボラでテレビを見ていたのは丁度今頃だが•••。






しげるがテレビを見ていると、桂木さんが“さや姉“を連れ帰宅する。石橋さんの風貌は、Disk版💽ではご覧のように生活感が滲み出る主婦だが、LOPPI版では上記の動画を見ていただければわかるが、桂木さん同様、「上流夫人」「貴婦人」に変貌を遂げている•••( ̄^ ̄)

石橋さんは、しげるに簡単に自己紹介をすると、高校時代について気さくに話をしてくれた。石橋さんは、失踪した浅川しのぶとは中学時代から親しく、それ故、金田五郎との出会いをきっかけにしのぶが非行に走ったことには心を痛めていたと言う。更に、石橋さんの話で目を引いたのが、しげるがひっかかっていた「内田」という共通の友人についての証言で、その内田という友人は金田事件で疑惑を抱え自ら命を絶った内田輝彦の一人息子でたっちゃんと呼ばれていたと続ける。石橋さんの話からは、諱に関する言及はなかったがイニシャルはそうなると「T•U」になり、現状に残されたあの万年筆と一致する••• 石橋さんは更に、その内田という友人は当時からしのぶに対する強い思いを持っていたと続ける。だとすると、実の父を死に追いやり、更には思い人を奪った金田親子への憎悪はいかばかりか••• 内田の所在は皆目見当がつかないが、これまで浦部一人に疑惑の目が集中していた中、意外な人物が浮上した格好だ。石橋さんはあくまで、校長時代の思い出の一つとして内田に言及したわけだが、友人の内田が亡くなった内田輝彦の長男である証言が得られただけでも大変な収穫だ( ̄^ ̄)

石橋さんはまた、丑美津高校の浦部校長についても昨日のことのように覚えており、石橋さんも又「生き仏」「神様」のように浦部を慕っていたと話す。その浦部について、石橋さんは、しげるの疑惑を確信へと変えさせる重大な証言をしてくれる。その生き仏のように慕われていた浦部が、今から2週間ほど前の21時ごろのニュースで記者団の取材に神妙な面持ちで応じていたと言うのだ。2週間ほど前というと洋子が殺害された時期で、そうなると殺害された五郎が目の当たりにしたのは、この報道ではなかったのか!? 五郎が取材を受けていた浦部校長の姿を目の当たりにし、全てを思い出したとすると、洋子の死を契機とした学校への来訪、浦部校長との謎めいた交友、その日を契機に突然懐具合が改善した状況、時を同じくした浦部校長の自宅売却、全て辻褄が合う。そして、自宅売却の理由は金田事件の口止め料と考えて間違いあるまい( ̄^ ̄) しげるは、捜査がここに来て一連の連続殺人の核心に迫りつつあることをひしひしと感じていた。

To be continued

この物語の少年探偵は、巨匠•水木しげる先生から拝借したものですが、その水木先生が昨年11月末日、鬼籍に入られました。この場をお借りして、水木先生のご冥福をお祈り申し上げると共に生前のご功績に改めて敬意を表する次第であります🙇


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 人気刑事ドラマ「相棒」Season3・第11話「ありふれた殺人・時効成立後に真犯人が自首」(脚本:櫻井武晴、監督:和泉聖治)について再度書く。


時効のため迷宮入りになった20年前の殺人犯・小見山勇司殺害を巡り、捜査は思わぬ方向にシフトし始める。20年前、同事件を手掛けた警視庁・捜査2係の港刑事(清郷流号)に疑惑が浮上したためだ。かつて、坪井聡子の母親(吉村実子)を自殺未遂から救った恩人による"義憤殺人"の浮上。誰もが望まない結末が現実味を帯びる中、警視庁・特命係の亀山巡査部長(寺脇康文)は終始うつむき加減でいたが、相棒の杉下警部は、









「君は逃げる気ですか?!」







と、弱気になっている亀山を叱りつけ、警察官はご遺族のご無念を第一に考え、せめて我々だけはご遺族のお心に最後まで寄り添うべきではないのか、それなのに君が逃げていてどうするのかと亀山を諭す。 杉下は亀山を叱咤激励すると証拠物件である2つの指紋懐から取り出す。一つは身柄が既に捜査一課に移された港刑事のもの、だが、2つ目の指紋の主は依然不明だった・・・ 口ぶりから察するに杉下はすでに真犯人の目星をつけたようだ。となると、真犯人はこの2つ目の指紋の主と言うことに・・・ 杉下の推理を裏付けるように、捜査一課から観察に身柄を移された港刑事は謝罪は要求したが殺人については頑として否定し、監察官の大河内(神保悟志)を手こずらせていた。

杉下に促され特命係の二人は真犯人検挙に向かったが、そうした中、小見山事件の善後策を講じる為、小野田官房長(岸部一徳)が警視庁を訪れていた。杉下と亀山は官房長に一礼し捜査に向かおうとしたが、官房長は二人を引き留め現実重視の官房長は時効の現実の前ではすべては無力、気休めにしかならないのでは、と二人を諭すが、一言居士の杉下は反駁するかのように、







「だとすると、時効という制度にも、限界が来たのかもしれませんね!」






そう一言言い残すと、ある場所へと足を延ばした、二人の行き先は小見山が殺害された例のアパートだった。二人の到着と時を同じくして、例の鈴木(正名僕蔵、最近では「夜明さん、夜明さんはもう現役じゃあないんですよー」に出演している)という三橋系の隣人が帰宅した。4度目の来訪に、鈴木は明らかに不機嫌な様子だ。その鈴木に、杉下は最後に確認したいことがあると切り出し、既に刑事の顔に戻った亀山は「殺害された小見山とは交友がなかったというのは確かか?!」と問い詰め、ならば小見山の部屋に入ったこともないはずだなと語気を強める。鈴木はその何れについても疑惑を否定するがなぜか杉下らと視線を合わせようとはしない、どうやら杉下が目を付けた本ボシはこの鈴木という隣人のようだが、だとすれば殺害の動機とは何なのだろう?!

杉下は、殺害された小見山は大音量で音楽を流し続けていたと言っていたが、その音楽のジャンルは何かと鈴木に問う。鈴木は「クラシック」をレコードでさいせいしたものだと(主としてモーツァルト)だと即答する。だが、このレコードなる証言は、





「秘密の暴露(真犯人しか知りえない証言)」






であり、鈴木にとってはこれが致命傷となる。小見山は確かにクラシック愛好家だが、そのクラシックがレコードで聴かれていたことは部屋に入らなければわからない。鈴木は杉下らが最初に訪問した際に、この「秘密の暴露」をしており、杉下はこの言葉に疑いを持ったのだ。


杉下らの追及に、鈴木の表情からみるみる血の気が失せていく。鈴木はこの時点で"半落ち"だが、レコード云々は単なる言葉のアヤで断定はしていないと抵抗を見せるが、間髪入れず杉下は"二の矢"を即座に繰り出す。杉下が繰り出した二の矢は例の2つ目の謎の指紋で、杉下は疑惑を晴らすためにこの謎の指紋とあなたの指紋を照合してはどうかと持ち掛ける。 すると、やや間をおいて鈴木は完落ちする。 事の顛末はこうだ、あの夜、港刑事が帰宅した直後、鈴木は抗議のために小見山宅を訪れたが小見山は鈴木の抗議を一顧だにしないどころか、意味不明な言葉を口走ったため(小見山の意味不明の言動は20年前の事件からきたノイローゼの為だが、無論鈴木は知る由もない)、思わずカッとなり夢中で絞め殺してしまったのだという。警視庁を揺るがした殺人事件の真実は「復讐殺人」「義憤殺人」でもない、三橋系の隣人による私憤によるものだった。こうした私憤に基づく「時間差殺人」は劇場版の「X-DAY」等でも用いられている櫻井作品の「お約束」とも言えるが、とにもかくにも事件は解決を見た。






殺人を告白した鈴木は負け犬のなんとやらとも言うべき捨て台詞を口走る。









「俺の人生、パーだよぉ-! 弁護士としての将来がプァ一だよぉ-!」






鈴木はもはや「哀れな青年」といった趣だが、その鈴木に杉下はこう畳みかける









「貴方は、最初から弁護士になる資格などなかった、ただそれだけの話ですよっ!」








鈴木の逮捕により、時点は一応の解決を見た。だが、20年前の坪井聡子殺害を遺族と世間に公表すべきか否か、その課題は依然として残されたままだ。

To be continued

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 レトロゲームの名作「ファミコン探偵倶楽部・うしろに立つ少女!」(総監督:横井軍平、脚本:坂本賀夫)について引き続き書く。

 金田五郎の殺害により物語は急展開を見せ始める。しげるの眼前で殺害された五郎は、養父・源次郎の殺害により、人の血をすする形で養父が築き上げてきた莫大な財産を継承するものの、定職にも付かず自堕落な生活を送っていたことからその財産を枯渇させてしまう。だが、最近になり突然金回りが良くなったと言う。悪知恵が働く五郎のこと、新たな資金源の獲得は額に汗した得たものではあるまい。恐らくは恐喝。それも、15年前の養父殺害の真犯人から脅し取ったものだと推察される。そう、自身が目撃した黒塗りの乗用車の主で、その人物こそ一連の真犯人だ。 その五郎は殺害された際、左手に犯人から奪い取ったと見られる万年筆を握り締めていた。 その万年筆には「T・U」というイニシャルが刻み込まれていた。当然五郎のものではない、五郎以外の指紋が検出されれば一気に的が絞られることになるが・・・ その「T・U」のイニシャルを持つ人物だが、事件関係者の中で少なくとも2人いる。一人は、15年前の金田事件で重要参考人だった内田輝彦。だが、その内田は疑惑を残したまま自ら命を絶っている。そして、もう一人のキーパースンが、生き仏の様に声望を集める丑美津高校校長・浦部忠志だ。その浦部には、動機と思われる節がある。浦部と五郎には謎めいた交友関係があった。世間からは「生き仏」の様に慕われる人格者と、「社会のダニ」とも言うべき無頼漢との交友はそれだけでも奇異に映る。 その様子を目撃したしげるの目には、年長者である浦部のほうがむしろ従属的に映っていた。その浦部は最近になって自宅を突然手放したと言う、両者の関係が交友ではなく恐喝に基づく従属的関係で、自宅の売却が五郎への「口止め料」だったとすると、十分殺しの動機になりえる。となると、15年前の金田事件に端を発する一連の連続殺人の下手人は浦部と言うことになるが・・・・・ただ、そうなると何故今になって恐喝に及んだのかと言う疑問が出てくる・・・。 “ファミ女子部の杉下警部”・ともしびさんは財産が底を尽いたからではないかと言うが・・・?!


 翌日、しげるは学校での聞き込みを再開することにした。以前、美術の駒田先生が黒塗りの乗用車の主について口を滑らせたのを思い出したからだ。駒田が、その話題について一転して煙に巻いたのは、その車の所有者が浦部であるためと見られる。聞き込みのため学校へと足を伸ばしたしげるだったが、心なしか人の気配がない。しげるが不審を感じていると、背後から何者かに声を掛けられる。しげるが背後を振り返ると声の主は美術の駒田先生で、しげるは学校に人気がないのはどういうことかと尋ねる。駒田は苦笑し、「今日は祝日」だと返答する。しげるは年収200万以下のニートであるため曜日感覚が麻痺している(笑)・・・。祝日と言うのは察するに「文化の日(明治節)」か・・・?! 運動部の学生まで不在と言うのは少々不可解だがそこは試合で出払っていると言うことだろうか・・・ 駒田は休日には美術室で絵を描くのが日課なのだと言う。 しげるが美術室で控えていると、やや間をおいて駒田が部屋に入ってく<る。五郎殺害の一方は駒田の耳にも入っていたことから、しげるは浦部と五郎、この不自然な交際について疑問をぶつけてみた。駒田は以前、浦部が所持していた車についても口を滑らせている。仮に浦部が、15年前に現場から走り去った黒塗りの乗用車は所持していれば疑惑は更に深まる。だが、駒田はしげるの問いには直接答えようとはせず、しげるが一連の疑惑に対し突っ込んだ質問をすると、態度を“豹変“(笑)させる。駒田の態度は誰の目にも「悪い冗談」だとわかるが、このまま手を拱いていると“しげるの純潔“(笑)が危ない••••( ̄▽ ̄;) 冗談だとわかっていながらも、しげるは脱出を試みるが、美術室の扉は重く空手3段の腕力を以ってしても容易には開かない。だが、それでも力を込めるとやや間を置いて扉は開いた。しげるは、駒田の態度を訝しく感じたが、駒田は校長を容疑者扱いしたことが気に食わなかった為、ちょっとしたイタズラをしたと、しげるを煙に巻いた。その駒田は、浦部の犯行など露ほども疑っていないのか、しげるを煙に巻くとそそくさと帰宅してしまった。ちなみに、駒田の「イタズラ」には2つのバージョンがあり、一つは同動画のように、イタズラを終えるとそそくさと引き上げて行くパターン。もう一つは、イタズラを終えても直ぐには引き上げず、しげるがウソの泣き落としに出るパターンの2種類が存在する。


しげるは美術室を出ると、事務所へと引き上げていた。学校での聞き込みはとんだロスタイムで無駄に時間を食ってしまった。しげるが事務所の電話☎️に目を凝らすと、電話が新しくなっている。新たに留守番電話機能が搭載されている。今や、iPhone📲の時代だから、今から見れば見劣りするが、こう言った古き良き昭和の時代に親しむのも同作品の魅力の一つだと感じる。しげるが、留守電をチェックしてみると複数のメッセージが保存されていた。一つは空木からだったが、もう一つのメッセージは桂木さんからだった。桂木さんによると、石橋さやかという高校時代の友人と久しぶりに会うので自宅まで来て欲しいと言う。石橋さんは、内田やしのぶとは中学時代からの友人とのことで、とかく謎の多い内田についても、石橋さんから話を聞ければそれもはっきりする。石橋さんの出現に、ファミ女子部の杉下警部•ともしびさんは、また新キャラかよーと不満を口にするが、ご安心を、同作品における新キャラは”さや姉”(笑)が最後です。。。

しげるが桂木さんの自宅を訪問すると、さや姉の姿はなく、到着が遅れている模様だ。しげるは、さや姉が到着するまでの間、内田や洋子について再度訪ねて見たが手掛かりになるような情報は聞き出せなかった。ただ、事件とは直接関係がないが、高校時代の思い出で、とても印象に残っていることがある。ちなみに、この思い出は浦部に関することなのだが、ファミ女子部•特命係は何故か浦部について言及することを忘れてしまい、調査を徒に長引かせてしまう。桂木さんのご自宅は隣町にあり、五郎のマンションやスナック•サンボラも直ぐ近くにある。しげるが目を凝らすと、部屋の隅に☎️電話がとりつけられていた。しげるは早速、サンボラに足を運ぶことにした。

 

To be continued


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 人気刑事ドラマ「相棒」Season3・第11話「ありふれた殺人・時効成立後に真犯人が自首」(脚本:櫻井武晴、監督:和泉聖治)について再度書く。


 

「3日以内に身の証を立てろ!」




 監察官の大河内(神保悟志)からこう通告された警視庁・特命係の亀山巡査部長(寺脇康文)と相棒の杉下警部(水谷豊)は、小見山勇司(信太昌之)殺害事件の独自捜査に着手する。2人は早速、小見山が暮らしていたアパートで聞き込みを開始する。現場には制服姿の男性警察官が常駐していた。現場保存のためと見られる。 杉下と亀山は、管理人の女性に、殺害前の小見山に何か変わった様子がなかったか尋ねた。管理人の女性によると、ここ1ヶ月ほどは苦情が相次いでいたと言う。小見山はノイローゼの為だろうか、深夜まで大音量で音楽を聞いていたと言うのだ。安眠を妨害された住民からすればたまったものではなく、他の住民との間で諍いが絶えなかったその矢先に殺されてしまったわけだ。

 亀山が聞き込みを続けていると、伊丹巡査部長(川原和久)ら捜査一課の捜査員らが姿を現し正規の捜査を再開した。殺人は捜査一課の管轄のため、彼らが受け持つことになる。 一方、杉下は殺害された小見山の部屋を訪れ、現場に控えていた鑑識の米沢(六角精児)から殺害状況について説明を受けていた。米沢の話によると、現場から採取された指紋は被害者を含め三名。また、玄関のドアのノブと部屋のスイッチの二箇所に拭き取られた形跡があると言う。真犯人は小見山以外の二人のうちの何れかだと考えられるが、指紋を消し忘れた様子を見ると真犯人は相当狼狽していた様子が窺える。まあ、殺しが行われていること自体がそもそも尋常ならざる自体なのだが・・・・。 杉下が米沢とやり取りを続けていると、一課の三浦巡査部長(大谷亮介)が飛び込んでくる。三浦は、先に聴取した坪井夫妻には犯行当時アリバイがなかったことを杉下に告げる。杉下は、重苦しい現実を改めて突きつけられるが、不幸中の幸いと言うべきか、坪井夫妻犯人説はすぐさま否定されることになる。隣人の一人が、犯人説を否定したからだ。

 坪井夫妻犯人説を否定したのは、鈴木と言う三橋貴明に良く似たオタク系の隣人(正名僕蔵)で、鈴木の証言によると昨晩の11時頃で、小見山と見慣れぬ中年男性が激しく言い争っていたため思わず盗み聞きしてしまったのだと話す。鈴木の言うその中年男性が坪井聡子の父親(上田耕一)ではないかと直感した芹沢巡査(山中崇史)は、聴取の際撮影した写真を差し出すが、鈴木は即座にその男性ではないと否定。鈴木の証言から坪井夫妻の関与が否定されたことに、杉下と亀山はホッと胸を撫で下ろした。 被害者遺族の「復讐殺人」と言う、いわば最悪のシナリオはとにもかくにも否定されたからだ。仮に復讐殺人が事実であったとしたら、亀山は懲戒免職どころではない、職を追われてもその苦しみを一生抱えて生きていかなければならないのだ。


 一方、坪井夫妻の関与が否定されたことで捜査は振り出しに戻ってしまった。現場から採取された指紋に前科はなく、それが事件の構図をわかりにくくしてしまっていた。そうした中、杉下と亀山は手がかりを得るべく、小見山のアパートを再度訪れる。二人は鈴木と言う三橋系の隣人にもう一度話を聞いてみることにした。一度目の聞き込みには快く応じていた鈴木だったが、二度目に聞き込みとなると心なしか煩わしい様子だ。それもそのはずで、聞けば鈴木と言う隣人は弁護士志望だと言う。先日、一次試験に合格し今は二次試験を控えた大事な時期だと話す。その為、近所迷惑を顧みず大音量でレコードを流し続ける小見山には内心迷惑していたと続ける。 亀山は、殺された小見山には親しい友人や近所付き合いがなかったか尋ねたが、鈴木はそんな形跡は全くなかったと答えた。一方杉下は、交流がなかったと言うのは貴方も含めてか、と尋ねる。鈴木は心なしか一瞬戸惑った様子だったが、小見山と言う名前自体事件後初めて知ったと続けた。 隣人との交流も満足になかったとすると、例の謎の指紋は真犯人の指紋だと断定して差し支えない。もう一つの謎の指紋の主は現時点では不明だが、亀山がこのことについて問うと、杉下は心当たりでもあるのか、不敵な笑みで答える。

 二人が警視庁に引き上げると、今日も坪井聡子の両親が手がかりを得るべく、一階のロビーに姿を見せていた。この日も杉下は、守秘義務を理由に申し出を硬く拒否したが、一方の亀山は終始俯き加減で遺族を正視することができない。聡子の母はこの20年の間、後悔の念に苛まれている事があると話す。それは、あの日・あの時間、家を留守にしたこと。自分が家を空けさえしなければあのような悲劇は防げたとする後悔の念だ。無論、遺族には何の責任もないことだが、その言葉が亀山に重くのしかかる。

 一方、20年前の坪井聡子殺人事件を独自取材(社としての取材は大久保キャップに退けられている為)していた新聞記者の奥寺美和子(鈴木砂羽)は、事件後聡子の母親(吉村実子)が自殺未遂を起こした際、とっさの機転で救出した警察官のことが気になっていた。美和子の取材の結果、その警察官は捜査二係の港刑事だとわかる。そう言えば、港刑事は同事件について「刑事としての原点」だと杉下に話していた。小見山に対する怒りは遺族と同等、いやそれ以上とも言えよう・・・

 同時に、港刑事が長年抱いていた「義憤」は、捜査を思わぬ方向へと急展開させた。その港刑事に小見山殺害の疑惑が急浮上したのだ。例の三橋系の隣人が、小見山と激しく言い争っていた中年男性を目撃したと証言していたことを思い出したからだ。 杉下らの三度目の訪問に、鈴木と言う隣人は不快感を隠さなかったが、杉下が、懐からそっと港刑事の写真を差し出すと、鈴木はこの男性に間違いないと断言する。鈴木のこの証言により、同事件は警察機構全体を揺るがしかねない一大スキャンダルへと発展し始める。 つまり、現職警察官による




「義憤殺人」





の浮上だ。


 誰もが望んでいない、遺族の復讐殺人は初動捜査の段階で早々と退けられた。だが、復讐殺人の消滅は、より深刻な「義憤殺人」を浮上させることになった。指紋照合の結果、室内に残されていた謎の指紋の一つが、照合の結果港刑事のものと一致したのだ。港刑事はこれにより重要参考人の立場となり、一課に身柄が移されることになった。一方、義憤殺人の浮上はすぐさま内村刑事部長(片桐竜次)の耳にも入った。刑事部長は仮に義憤殺人が事実であれば自分も含め、上層部一同の首が飛ぶとつぶやく。


To be continued

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 レトロゲームの名作「ファミコン探偵倶楽部・うしろに立つ少女!」(総監督:横井軍平、脚本:坂本賀夫)について引き続き書く。


 浦部校長が行動を共にしていた例の暴力団風の男の正体は金田五郎だった。その五郎が自宅で何者かに殺害されてしまった。 五郎は、15年前に殺害された金田源次郎の一人息子で、父親とは血縁関係はないものの生前の親子関係は頗る良好で、殺害後はその父親が一代で成した莫大な財産を相続。それ以来定職にも就かずブラブラと遊び歩く生活を送っていたが、そのような自堕落な生活がいつまでも続くはずはなく、遂に父親の財産を使い果たしてしまう。だが、財産を使い果たし飲み代にも事欠いていた五郎は、最近になりまた金回りが良くなったと言う。 五郎の行きつけのスナック・サンボラの加藤マスターの証言によると。五郎は、15年前に父親を殺害した真犯人を知っていた模様で、新たな資金源は「恐喝」によるもの見られる。 資金源について口を滑らせた際、五郎には酔いが回っていたため加藤マスターは聞き流していたが、その直後、しげるの眼前で五郎が何者かに殺害されてしまった。 その五郎は、殺害された際に真犯人のものと見られる遺留品を握り締めていた。 「T・U」のイニシャルが記された万年筆で、無論被害者のものとは考えられず、殺害前に揉み合った際、五郎が真犯人から奪ったものだろう。 一連の事件の関係者の中で、「T・U」のイニシャルを持つものは少なくとも2人いる・・・!



 空木から一度事務所に引き上げるよう促された少年探偵・水木しげるは、事務所で思案を重ねていた。校長と行動を共にしていた男は五郎だった。その五郎はしげるの眼前で殺害されてしまったわけだが、五郎を殺害した真犯人は重大なミスを犯した。「T・U」と言う自身のイニシャルと見られる万年筆を現場に残してしまった。仮に万年筆から指紋が検出されれば的は一気に絞られてくる・・・。 事件関係者の中で「T・U」のイニシャルを持つ人物は少なくとも2人いる。一人は15年前の金田事件の際、重要参考人だった内田輝彦だ。だが、その内田は疑惑を抱えたまま自ら命を絶っている。そしてもう一人が、五郎と行動を共にしていた丑美津高校校長・浦部忠志だ。その浦部だが、最近になって突如自身の豪邸を手放したと言う。豪邸の売却については教員らも真意を測りかねていたが、浦部が金銭面で困窮していたとの噂は聞かれず、それ故に売却の理由が不可解でならない。 だが、浦部と五郎の関係が友好的なものではなく、それも社会的な地位を失うほどの重大な弱みを握られるほどの従属的関係にあったとしたら・・・?! しげるの目にも両者の関係は不自然であると共に、ひどく従属的に移った・・・。一方の五郎は、浦部の自宅売却と時を同じくして、突然金回りが良くなり始めている。これは果たして偶然と言えるのか・・・・?! 浦部に直接会い、真偽の程を確かめる必要があるが、その浦部は長期出張中の身だ・・・。しげるの中で浦部への疑惑が次第に膨らみつつあった。人間には二面性があると言うが、あの浦部校長が事件に関与しているとはそれでも俄かには信じがたいが・・・・・。 いや、「T・U」のイニシャルを持つ人物は正確にはもう一人いる。しのぶの友人だったと言う「内田」と言う謎の人物だ。その内田という人物が、仮に自殺した内田の息子だったとすれば、容疑者の一人ということになるが・・・・・


 一方、“ファミ女子部の杉下警部”・ともしびさんは、ここで面白いことを言う。「T・U」のイニシャルを持つものの中には所長の空木も含まれるのではないかと言う。 しげるが思案を重ねていると、突然背後に不気味な視線を感じた。しげるが振り返ると、背後に立っていたのは事務所にいつの間にか引き上げてきた空木だった。その空木だが、いつもとどこか様子が違う・・・。


・しげる:「先生、捜査協力中だったはずじゃあ・・・」

・空木:「うん、だけど心配事があってねぇ、僕はいたって心配性でね。どんな小さな不安を放っては置けない性格なんだよ!」

・しげる:「心配事?!」

・空木:「そう、君は少し知りすぎてしまったからねぇ。好奇心の強い君のことだ。15年前の僕の不名誉についてももう気付いてる頃でしょ?!」

・しげる:「15年前の不名誉って、それじゃあまさか、まさか先生が?!」

・空木:「何だ、まだ気付いてなかったんだ?! まっ、どっちでもいいや。15年前の事件には“真犯人”が必要だから。折を見て君には消えてもらおうと思ってたところだけどね。幸い、今の浦部にはアリバイがない。五郎殺しも、君の殺しも彼に引っかぶってもらおうと思っていたこところ」

・しげる:「ご冗談でしょう?! 先生、本気で仰ってますか?!」

・空木:「本気だよー。おっと、その目はなぜ金田殺しに及んだのかを聞きたいって目だねぇ。いいよー、冥土の土産に聞かせてあげるから。 当時大学生だった僕は、貧乏学生でねぇ。仕送りだけだと食べていけないからつい魔が差しちゃったの。 そう、バイクで走り回っていると突然金田の豪邸が目に飛び込んできてねぇ。金目のものがありそうだからつい出来心で忍び込んじゃったの。家を物色してたら、金も金目の物もふんだんにあるのよねーこれがー。山拓さん風に言うと“宝の山”かな。30万ばかりくすねて逃げようとしたら、運悪く金田に見つかっちゃてね、通報されたら厄介だからそれで護身用に用意してたナイフでグサリ。僕は殺す気なかったんだけど、これが急所を刺しちゃってね運悪く致命傷だったの」

・しげる:「それじゃあ、それじゃあ先生が金田事件の真犯人だったんですね」

・空木:「そう、金田の自宅近くは人通りが少ないから幸い顔を見られることはなかったの。警察の目は内田に向いてたし、盗み取った金も中途半端だったからノーマークだったよ。ただね、一つだけ綻びがあったの!」

・しげる:「それが、金田五郎だったんですね!」

・空木:「そう、15年前のあの時、僕が乗ってたバイクのナンバーを覚えてたの。悪知恵が働く男だよねー。金に困ったことにために、わざと僕のこと証言しなかったんだもの。僕が小島事件の後、事務所に顔を見せなくなったこと覚えてるよねー。当然、お察しの通り脅しスカしがあったわけ。あの手の輩は一度弱みを見せると付け上がってくるから、折を見て殺してやろうと思ってたの」


一方その頃。



・亀山巡査部長:「浦部じゃないって、右京さんどう言うことッスかー??」

・杉下警部:「僕としたことが、とんだ思い違いをしていたようです!! 一連の事件の真犯人は我々のごく身近にいたわけです」

・亀山巡査部長:「それじゃあ右京さんっ?!」

トゥルルルル  その時、杉下の携帯が鳴り響く。

・杉下警部:「杉下です。米沢さん、何かわかりましたか??」

・鑑識の米沢:「杉下警部の仰る通りでした。15年前の犯行現場から発見された謎の指紋ですが、これがドエライことになりそうです。いやー、灯台下暗しとはまさにこのことですなー。」

・杉下警部:「そうですか、どうもありがとう!」

・亀山巡査部長:「右京さんっ!!」

・杉下警部:「亀山くんっ、急いでくださいっ!」



 

・空木:「さて、御託はこれくらいにして、ここいらで君には消えてもらおうかな?!」

空木の右手に握られたナイフが不気味な光を放った。


・空木:「くたばれ!!!」

空木のナイフがしげるに向けられたその瞬間、何者かの怒声が空木を躊躇させた。


・亀山:「空木っ、いい加減に観念しろー!!」

・空木:「何をするんだっ、放せっ!!!」


亀山は、悪鬼羅刹と化した空木に摑みかかり、格闘の末空木を取り押さえた。


・亀山:「空木俊介! 殺人未遂の現行犯及び殺人及び死体遺棄の容疑で逮捕する!!」



・杉下:「お怪我はありませんか?!」

・しげる:「ありがとうございました。貴方は?!」

・杉下:「申し遅れました。警視庁・特命係の杉下と申します」

・亀山:「亀山です!」

・杉下:「水木くんというのは君のことですねー!」

・しげる:「なぜ、僕の名前を?!」

・杉下:「君の事は丸山さんから詳しく聞いています。彼とは捜査2課にいたときからの友人でしてねー。とても少年探偵とは思えないほど敏腕だと伺っております」

・しげる:「敏腕だなんて、そんな?!」

しげるにそう言うと、杉下は空木に眼を向ける。


・杉下:「これから貴方は法によって裁かれることになります。空木俊介さん、いえ、空木トシユキさん!」

・しげる:「トシユキ・・・?!」

・杉下:「そう、貴方の本当のお名前はシュンスケではなくトシユキ。そうですね空木さん?!」

・亀山:「無論、イニシャルはT・Uになりますねー!」

・杉下:「昭和46年の12月、貴方は突然トシユキというお名前をシュンスケに改名されています。ご自身のお名前を変えられることは確かに良くあることでしょう、しかし、お名前の読み方だけを変えられるというのはとても尋常ではありません」




・空木:「ああそうです! 理由はどうあれ人殺しをした名前をそのまま引き継ぐことには抵抗があったんですよ!」

・亀山:「名前の問題じゃねーだろ!」

・杉下:「亀山くんっ!!」

杉下は亀山を制止すると、一連の犯行動機について聴取を続けた。

・杉下:「小島洋子さんは、何故?!」

・空木:「あの女が僕のことを脅したからですよ。あの夜、僕は彼女にあの河原に呼び出されました。15年前の事件について、全て話して欲しいって。あの女の口ぶりはまるで現場に現場に居合わせていたかのようでした。まるで、15年前犯行現場にいたあの女の霊が乗り移ったかのようにね・・・」

・杉下:「浅川しのぶさんのことですね?!」

・空木:「ええ、そうですよ。」

・亀山:「そのしのぶさんを手に掛けたのも、アンタなんだなぁー?!」

・空木:「そうですよー、あの女、僕が金田を殺した時、一部始終を見ていてね。ひ・と・ご・ろ・しそう言って外へ飛び出そうとしたんです。もう殺すしかなかった」

・杉下:「そして、その後例の旧校舎に遺体を遺棄した?!」

・空木:「ええ、死体をどう始末するか悩んでいたら偶然あの高校を通りかかってねぇ、目を凝らしたら用務員らしき人が壁を修理していた。思わずツイてるって小躍りしちゃいましたよ。幸い、あの旧校舎は使用されていないようでしたここなら死体を綺麗に始末できるってねぇ!! そして、用務員さんが帰宅したのを見計らって・・・・」

・杉下:「田崎さんは壁を修繕していた際、何者かの視線を感じたと話していました。背後から見ていたのは貴方だったんですね。金田を刺した刃物もその中ですねっ!!」

・空木:「ええ、。」

・亀山:「金田五郎を殺ったのもお前なんだな?!」

・空木:「あの男、悪知恵だけは働く男でね、15年前のあの夜、現場から立ち去る所を見てやがったんだ。無論、黒い車なんか口からデマカセだよ。あの男、万が一の時には俺から搾り取ることまで考えて警察にウソの証言をしやがったんだ!!」

・亀山:「自業自得だろうが! お前が蒔いたタネだろ!!」

・空木:「うるさいぃぅ!! 確かに殺しを見られたのは誤算だった、だけどその後の偽装は完璧だったんだっ! それを何でだよ、何で15年も経って今更穿り返すんだよぉ?? もう時効だろ!!」

・亀山:「時効だと?! 何だその言い草は!!」

・杉下:「いい加減に目を覚ましなさいっ!! この期に及んで、まだ気が付かないんですかっ?! 貴方が15年前、しのぶさんにしたことっ! そして今回、洋子さんにしたことっ、一生かかっても償えるものではありませんよっ! しかしっ、今向き合わなくていつ向き合うんですかっ?!」


 杉下がそう一喝すると、尚も抵抗を試みていた空木は精神的にも陥落、その直後、事務所内はより慌しくなる。警視庁・捜査一課の捜査員らが事務所に現れ、空木の身柄を引き渡すよう要求したからだ。

・伊丹巡査部長:「警視庁捜査一課の伊丹です。例の旧校舎の中から、金田を刺した凶器と浅川しのぶさんの白骨化した遺体が発見されました。空木俊介さん、殺人及び死体遺棄、及び殺人未遂の現行犯で逮捕します! ご同行願います!」

 伊丹は空木の身柄を確保すると、亀山らに目をやり、こう息巻いた。

・伊丹:「悪く思うな! 殺しは俺たちの管轄だ!」

空木は、伊丹に促され警視庁に連行されようとするが、その時、かつての弟子の叫び声が響いた

・しげる:「先生、僕は今でも信じられないです! 先生が金欲しさに人
を殺していたなんて?!」


・空木:「・・・・」

・伊丹:「さっ、行こうか!」
 

 悲痛なまでのしげるの問いに、空木は後ろめたさからか、決して後ろを振り返ろうとはしなかった。だが、しげるにはその間の数秒間の沈黙こそが、これまで犯した殺人事件に対する後悔の念に思えた。だが、空木にとって本当の修羅はこれからだろう。4人もの人間の生命を無残にも奪った空木に待っているのは恐らく極刑であろう、だがそれ以上に修羅といえるのは、己の犯した罪の重さが次第に恐怖として襲ってくることであろう。 驚いたことに、一連の連続殺人の真犯人は空木であった。しげるが命の恩人と慕い、警察が一目置いていた敏腕探偵の正体は人殺しだったのだ。


杉下右京:水谷豊


亀山薫;寺脇康文


伊丹憲一;川原和久


橘あゆみ:石橋杏奈

空木俊介;村上弘明

小島洋子・浅川しのぶ;長谷部優


日比野達也;マサーキ狂本(笑)

浦部忠志;宇津井健

田崎敏夫;田原総一郎

駒田哲治;寺田農

葉山久子;光浦靖子

田崎ふみ;菅井きん

金田五郎;高岡蒼佑

丸山警部;大谷亮介
 
脚本;坂本賀夫

総監督;横井軍平

制作・著作;任天堂、テレビ朝日、東映


 おっとっと、などといっている場合ではない(笑)。当エントリーで記したことは全て私の創作です。本気にしちゃあダメですよ!



To be continued


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 レトロゲームの名作「ファミコン探偵倶楽部・うしろに立つ少女!」(総監督:横井軍平、脚本:坂本賀夫)について引き続き書く。

 世間と言うものは何とも狭いもので、スナック・サンボラの加藤マスターはひとみのかつてのヤンキー仲間だった。 その加藤マスターの話から、15年前に殺害された金田源次郎の息子・金田五郎が店の常連であることがわかった。五郎は加藤マスターが店を任される前からの常連客で、父の莫大な財産を相続し羽振りが良かった五郎は毎日の様に店に顔を出していたと言う。だが、定職にも付かない“殿様生活”がいつまでも続くわけはなく、その莫大な財産もとうとう使い果たしてしまう。だが、その五郎が最近になってまた顔を出すようになったと言う。 悪知恵の働く五郎のこと、何らかの“金づる”を手にしたものと見られるが、その五郎は少し前に泥酔状態で次のような言葉を口走っていたと言う、







「親父を殺した奴を知っている! 酒が飲めるのもそいつのおかげだ!」







その際の五郎は相当酔いが回っていたため、加藤マスターは聞き流していたそうだが、これらの「戯言」「タワゴト」は事件の核心に迫る重要証言で、事実とすれば五郎の資金源は金田事件の真犯人?! 五郎は何らかの形で父を殺害した真犯人を突き止め、その人物を恐喝・・・?! しげるの好奇心を見透かしたかのように、加藤マスターはそこから先は本人から直接聞いてみることだと促す。マスターは更に、五郎の自宅がこの近くにあることも教えてくれる。 加藤マスターはとっつきにくい人物の様に思えたが、一度心を許すと物心両面に渡って面倒を見る性格のようだ。しげるは貴重な話をしてくれたマスターに礼を言い、店を後にした。時計に目をやると、もう22時を回っている。


 その五郎の自宅は、スナックのすぐ近くにあった。住民の多くは既に寝静まっているようで多くの部屋では灯りが消されていた。すると、五郎も既に寝静まっているのだろうか・・・あの手の手合いは安眠を妨害されたら厄介な感じがするが・・・そう言えば、マスターからは住所については聞いているが部屋が何階かについては聞いていない。 そうこうしていると、住民の中年女性がゴミを出しに現れる。しげるはその中年女性に金田さんの部屋は何回か訪ねてみた。女性は、五郎の部屋は2階の明かりのついている部屋だと教えてくれたが、10代の少年が結構な時間にうろついている事が訝しい様で、






「こんな時間まで子供が外をほっつき歩いてるんじゃないの! 全く、近頃の若いもんは・・・」





二言三言、小言を言うと部屋に引き上げていった。 オバハン(笑)は不機嫌だったが、幸い、五郎はまだ就寝前だ、今なら話を聞ける!! だが次の瞬間、しげるは衝撃的な光景を目の当たりにする。








「ぎゃあああああ!!!」








 マンションの一室から、突然男の断末魔の叫びがこだまする。しげるが目をやると、叫び声は2階の五郎の部屋からで、男が何者かにメッタ突きにされている。しげるは急いで五郎の部屋へと駆けつけたが、犯人の姿は既になく事切れた男の姿があった。既に物言わぬ血まみれの遺体にしげるは見覚えがあった。この男は校長と行動を共にしていた例の暴力団風の・・・・すると、あの男が五郎だったのか・・・?! 五郎と見られる男の殺害に衝撃を隠しきれないしげる。そんなしげるを尻目にマンションの下を何者かが大急ぎで立ち去っていった。今のが真犯人なのだろうか?? 殺人事件が起こってしまった以上、ここから先は警察の仕事だ。現状をこの状態で保存しておく必要があるが、しげるは五郎の左手に何かが握られていることに気付く。察するに、五郎は左利きか・・・。


 しげるの報せを受け、所長の空木と“警部殿”(笑)が、鑑識班を伴い現れる。駆けつけた空木の話から、殺害された人物が五郎だと確認される。 鑑識班の現状検証が続く中、警部殿は何か目撃しなかったかしげるに尋ねる。しげるは、自分が部屋に入るのと入れ替わるかのように、何者かがマンションから飛び出していったと答える。すると警部殿は、非常口が使用された形跡があり、犯人はそこから逃亡した可能性が高いと言う。 しげるは、五郎を遺体を目の当たりにした際、気になったことがあると続ける。警部殿は、それはズバリ「万年筆」で、真犯人の所持品である可能性が高いと言い、指紋でも検出されれば重要証拠になると自信を見せる。 しげるは警部殿に万年筆を調べさせて欲しいと願い出る。警部殿は指紋をつけないよう気を付けてくれれば良いと承諾してくれたので、しげるは手袋を装着し万年筆に目をやる。万年筆は相当使い込まれたもので、目を凝らすと傷のようなものが付いている。 しげるがもう一度目をやると、それは傷ではなくイニシャルが刻まれているとわかる。刻まれたイニシャルは「T・U」で、無論五郎のものなどではない。これはまさに、真犯人につながる重要証拠だ! しげるの発見により犯人像の絞込みに自信を滲ませる捜査員一同。彼らを横目に、空木は住民へ聞き込みをするよう促す。住民の中に真犯人を見た可能性があると言う。しげるが犯行現場を出ると、騒動を聞きつけた周辺住民が野次馬と化し、騒然とした雰囲気が漂っていた。しげるは野次馬と化した周辺住民一人一人に、不審な人物を見かけなかったか尋ねたが、何れも決め手に欠けるものだった。しげるは聞き込みを更に続けた、すると中年の女性から“10時過ぎに被害者の自宅を尋ねた少年がいたと証言を得る”・・・・だが、よく見るとその女性はあのがめついオバハンだった・・・。しげるは思わず苦笑しそうになったが、こんな時間に未成年が暴力団風の男を訪ねて行けば普通は誰でも不審を持つ。しげるは警察と懇意であるため、不審を抱かれることはなかったが、仮に警察にツテがなければ参考人の一人にされていた可能性がある。 そうこうしていると空木が現れ、聞き込みの成果について尋ねてくる。しげるが、決め手となる目撃者はいないと伝えると、事後処理は我々が行うから事務所に引き上げるよう促す。しげるが時計に目をやると、既に時刻は日付が変わる直前となっていた。五郎の左手に握られていた遺留品の万年筆。その遺留品の万年筆には「T・U」と言うイニシャルが記されていた。事件関係者の中でこのイニシャルを持つ人物が少なくとも2人いる! 一人は15年前、疑惑を残したまま自ら命を絶った内田輝彦。そしてもう一人が、「生き仏」とも「神様」とも崇められるあの人物だ。

To be continued


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 レトロゲームの名作「ファミコン探偵倶楽部・うしろに立つ少女!」(総監督:横井軍平、脚本:坂本賀夫)について引き続き書く。


 しげるとの雑談の中で、美術の駒田先生は口を滑らせてしまう。人格者として知られる丑美津高校の浦部校長が以前、黒塗りの乗用車を所有していたと洩らしてしまったのだ。駒田は校長が所有と正確に述べたわけではないが、文脈を見れば明らかだ。





「黒塗りの乗用車」





この言葉には聞き覚えがある。15年前の昭和46年11月、金田源次郎殺害時に現場近くで目撃された数少ない手がかりが「黒塗りの乗用車」だった。無論、黒塗りの乗用車などありふれているし、人格者として知られる浦部校長と金田を結びつけるのは考えてみれば途方もない飛躍だ。 だが、その浦部校長には不自然な言動が見られることも事実で。 例えば、例の暴力団風の男との交友だ。無論、これも風貌だけで人格を判断することは早合点だが、例の男と浦部との関係はひどく従属的で、更に浦部は最近、自宅を手放したと言う・・・・。 浦部への疑惑が次第に心の中でどんどん大きくなって行く!! しげるは、浦部について調査を進める必要があると感じ始めていたが、浦部について再度質問すると老獪な駒田に煙に巻かれてしまう。何でも、ある男子生徒がしげるを尋ねてきたと言うのだ。しげるはその男子生徒について皆目見当が付かなかったが、駒田は眼鏡を掛けた生真面目そうな生徒だったと話す。 「ファミ女子部」では同作をプレーするともしびさんの方が“杉下警部役”で直感が鋭いが、“神戸警部補役”のほうすけさんの方も中々鋭い。その男子生徒は更正したひとみちゃんなのではとつぶやく。実際ピンポーンで、そのひとみちゃんが突破口を開くことになる。


 駒田はしげるを煙に巻くとそそくさと帰宅してしまう。職員室も既に閉じられており、この日の学校内での聞き込みはこれで終了となる。 しげるはまっすぐ事務所に引き上げようとしたが、校門前で葉山先生と鉢合わせしてしまう。聞けば生徒の一人が転落事故に遭い、これから病院に見舞いに行くのだと言う。事故の状況が気になったしげるが尋ねると、その生徒は学校の階段を歩いていたと言う。その生徒が階段で後ろを振り返ると、日比野先生が歩いていたのだと言う。問題は日比野ではなく日比野の背後に立っていた不気味な人影だ。その人影こそ「うしろの少女」で、生徒は恐怖のあまり転落。 うしろの少女はこれまで噂としては語られていたが、白昼での目撃は衝撃的で、こうなるともはや只の「風説」「怪談話」では片付けられず、教員らの間で現実味を持って語られだしたのも当然だろう。 それからもう一つ、しげるが引っかかったのは、そのうしろの少女はなぜ日比野先生に寄り添うように立っていたのかという事だ?? うしろの少女が15年前に姿を消した浅川しのぶであることはまず間違いない! だが、そうなると何故日比野に?? その日比野はしのぶや15年前の金田事件に触れられることを極度に嫌がっている。金田事件について何かを知っていることは間違いないだろうが・・・・・ 葉山先生は話を終えると大急ぎで病院へと向かった。

 しげるは、葉山先生と別れると人気のない旧校舎へと足を伸ばしていた。先日、喫煙を叱責して以降、様子がおかしくなったひとみの様子が気になったためだ。ひとみの姿は今日もなかったが、しげるがひとみの名を大声で呼ぶと聞き慣れた男の声がする。






「水木くん、呼んだ?!」





しげるが後ろを振り返ると、眼鏡を掛け鬘を被ったひとみの姿があった(笑)。ほうすけさんの直感は見事に当たった。 一見すると萩生田議員のようで、例の叱責が相当堪えていたようだ・・・・。ただ、自分のことを俺様と呼んだりオイラと呼んだりするなど、急激な更正は一方で著しい情緒不安定をもたらしているようだ・・・(笑)。ひとみは、例の暴力団風の男について調べを進めているため、調査の進展について尋ねてみたが今日は姿を見せていないと言う。しげるはまた、ひとみが投棄したスナックのマッチについても尋ねてみた。するとひとみは、それは自分のマッチではなく例の男が捨てたものを拝借したのだと答える。 しげるは、マッチはひとみのものだと思い込んでいたから、これは思わぬ収穫で上手く行けば例の男に接触できる。 しげるはひとみと別れ、早速サンボラを訪ねてみることにした。


 しげるが訪ねたスナック・サンボラは隣町にあった。時刻は既に日没で、この手の生業はこれからが書き入れ時だ。 カウンターの奥には高級ウィスキーのボトルが誇らしげに並べられている。だが、藤竜也さんのような風貌のマスターの態度は非協力的なものでしげるが何を尋ねても「帰れ!」「子供の来るところじゃない!」の一点張りだ。しげるは、事件関係者の中に常連の客が居るのではないかと考え一通り尋ねてみたが、これも梨の礫、だ。 

 個人的なことだが、私が幼少時にプレイした際、一番難しかったのがここサンボラだ。私は、事件関係者(具体的には浦部と五郎だが)のボトルが店内に保管されていると考え、全てのボトルを調べたが推理は完全に外れた。この手の店ではボトル・キープを行っているものだが・・・

 ただ、「能面」のような態度のマスターも、一つだけヒントをくれる。しげるが尋ねた事件関係者の中に、一人だけ常連の客が居ると言う。しげるは五郎か浦部のことだと察したが、現段階で断定は危険だ。 一方、マスターもそれ以降はまた「能面」に逆戻りだ。これ以上は客のプライバシーに関る為言えないと話す。考えてみればマスターの態度は当然で、この手の飲食業は「接客が第一」。初対面の少年探偵に全てを明かしてしまうことがどうかしているのだ。 埒が明かないと見たしげるは一旦引き上げることにした。サンボラは隣町に建っているため学校とはそれほど離れていない。学校に戻るとひとみがまだいた。しげるはひとみに声をかけ、一緒にサンボラに来てもらうことにした。一緒に行ったところで展望が開けるとも思えないが、2人で説得すれば何とかなるかもしれない・・・・・。


 しげるはひとみを伴いサンボラを再訪したが、マスターの頑なな態度は変わらない。それどころか、ひとみを伴い再訪したことで不快感を更に増幅させた。 マスターの頑なな態度が変わらないため、しげるは“血迷った行動”に出てしまう(笑)・・・。ひとみのダテ眼鏡とカツラにイタズラをし始めたのだ、軽いイタズラだったがこれでダテ眼鏡とカツラがポロリと落ちてしまい、元々血の気の多いひとみはこれで激昴。しげるとひとみは一触即発となるが、ひとみの素顔を目にしたマスターが意外な反応を見せる。







「お前、もしや河合か??」







ひとみもマスターの顔には見覚えがあった。 マスターはかつてのヤンキー仲間で、それも兄貴分と慕った男だった。







「加藤さん! 加藤さんじゃないっスかー?!」







「変なカッコしてるからわかんなかったじゃねーかよ!!」








「加藤さんこそ、昔は頭も眉毛も剃ってたから面影ないっスよー!!」







先程までの険悪なムードが2人のやり取りで雲散霧消してしまった・・・2人の交友関係を知らないしげるに、ひとみはマスターの名は加藤と言い、中学時代のヤンキー仲間だと話す。一方、終始「能面」のような態度だった加藤マスターも、しげるがひとみの友人だとわかるとウソのように軟化。自分にわかることは何でも話すと約束してくれる。ひとみはやり取りを終えると、橋渡しを終えたかのようにそそくさと店を後にした。 


 ひとみが帰宅した後、しげるは事件について再質問した。加藤マスターは、店の常連はズバリ「金田五郎」だと話す。五郎は自分が店を任される前からの常連で、羽振りの良かった頃は毎日顔を出していたほどだと言う。ただ、定職にも付かず豪勢な暮らしが続けられるはずはなく財産を使い果たしてからは顔を見せることはなくなったと続ける。そう言えば、五郎が財産を使い果たしたことは、キャバレーの水野店長も話していた。ただ、その五郎が最近になってまた顔を見せるようになったと言う。それも、滞納していたツケも綺麗に支払うほど金回りが良くなったと続ける。五郎がまた顔を出し始めたのは、浦部校長が自宅を手放した時期とちょうど重なる・・・・。しげるはマスターの話から、五郎=例の暴力団風の男と言う確信を深めたが、金をゆすり取ったと見られる浦部については反応を示さなかった。五郎本人に話を聞ければ全てはっきりするが・・・。マスターは、五郎が金回りが良くなったことにはきっかけがあったと続けたが、そのあたりの記憶はあやふやな様子だ。

 しげるは、客の一人にも五郎について尋ねてみた。客への質問は、一度マスターに制止されたが、気前のいい人物で質問に快く応じてくれる。しげるは同じく五郎について質問をしてみたが、酒癖の悪い男で酔いが回ると意味不明な言葉を口走ることがしばしばだと言う。先日も、五郎はこの席で意味不明な言葉を口走っていたと話す。その様子はマスターも耳にしておりマスターは客の話を引き取ると、







「俺は親父を殺した奴を知ってる! 酒が飲めるのもそいつのおかげだ!」






そう口走っていたと続ける。相当酔いが回っていたためマスターは聞き流していたそうだが、そうなると「資金源」はやはり・・・ マスターは自分が知っているのはこれくらいで、後は本人から直接聞いて見ろと言う。時刻は既に10時近くになっていたが、しげるはマスターから五郎の住所を聞き出すとその足で自宅へと向かった。五郎がせっかく摑んだ“金づる”について話すとは思えないが、それでも例の男が五郎だと確かめるだけでも価値はある。事件の鍵を握る男と、いよいよ直接対決だ!


To be continued


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