東京オートサロン2017(その71) | 私的PORTRAIT専科

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イベント等でお見掛けした方々の私的記録です。

1月上旬に幕張メッセで開催された東京オートサロン2017にて。
上原りさ子さん=パイオニア・カロッツェリアブース。





1937年に初の純国産ダイナミックスピーカーを開発して事業をスタート以来、
国内のオーディオブームに乗って音響機器事業を拡大して来たパイオニアさん。
原点であるオーディオ事業に加えて各種映像機器事業も手掛けて業績を拡大し、
最盛期には映像ソフト事業にも携わる等、多角的に事業を展開して来ましたが、
その後の経営不振に伴い、事業を整理してホームエレクトロニクス事業に特化。
クルマの電子化が進む中、カーオーディオに加えてカーナビにも参入した事で、
現在は最も成長が見込めるカーエレクトロニクス事業を柱にした経営へと移行。
カーナビ専用機のライバルと目されているモバイル端末との連携も図りつつ、
高い技術力やブランドの信頼性を活かして次世代戦略を進めているようです。



同社は東京モーターショーでお馴染みですが、オートサロンへの出展は久々。
今回は自動運転レベル3を想定したコンセプト・コックピットの参考出品を柱に、
カーナビブランド「サイバーナビ」の最新モデルを搭載した「アウディ R8」や、
車種専用V10型サイバーナビとシステム製品搭載の「トヨタ ヴェルファイア等、
同社が展開している最新カーナビラインナップをリアルに体感できる出展内容。
「トヨタ ハイエース」を使った移動式のサウンドエクルペリエンスカーも展示して、
「カロッツェリア」ブランドのスピーカーが奏でる上質な音を楽しむ事ができました。
モータージャーナリスト達のトークショーやモデルさん達によるプレゼンも行われ、
賑やかなステージイベントを交えたオートサロンらしい出展風景になりました。




オートサロンでは一貫して「カロッツェリア」というブランドを打ち出していて、
(少なくとも、自分が足を運び始めてからは、ずっと「カロッツェリア」の筈)
「パイオニア」がメインである東京モーターショーとの違いを最も感じる点かも。
アクティブなカーオーナー達が多いオートサロンならではの選択肢とも言えそう。



出展ブースも「カロッツェリア」ブランドのクールなイメージを強調した構成。
壁面や支柱等、ブースの基礎的な構成部分を黒でまとめてブルーをアクセントに。
この構成は「カロッツェリア」の広告ビジュアルともイメージ連動しているようです。
デモステージと車両展示に特化したモーター系ブースに共通するシンプルな空間。
その結果、2台の展示車両が際立って感じられてブランドイメージを強めています。
デモステージはちょっと変わった構造で、少し離れて置いたコックピットと連動。
モデルさんがステージとコックピットを行き来しながら流れるようなデモを展開。
諸要素を上手く連動させて、ブース全体を広く使った構成・演出が印象的でした。




上原さんを含めたコンパニオンさん達は、展示車両の傍らに立つモデルでもあり、
そんな役割に相応しい、素材を複層に重ねた装飾的なデザインのユニフォーム姿。
黒とシルバーを基調にしたクールな配色に、アクセントの明るいブルーが効果的。
このデザインは過去の出展からほぼ一貫している筈で、既視感を覚える光景かも。
上原さん達はデモの際にステージに立つ時間もあって撮らせて頂ける機会も多く、
何度か足を運べば、ステージとフロアそれぞれで雰囲気のある写真を残せた筈。