コミックマーケット91(その14) | 私的PORTRAIT専科

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イベント等でお見掛けした方々の私的記録です。

2016年12月下旬に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット91にて。
浅葉みぼさん=ユザワヤブース。





夏のC90で、コミケの企業エリアに本格的な初出展を果たしたユザワヤさん。

その時にUPしたblogの記述で、同社をいわゆる「無縁企業」としてしまいましたが、

コミケの重要なコンテンツの一つであるコスプレの世界でば超メジャー企業の一つ。

手芸・工芸の素材である毛糸や布地といった服飾素材の格安販売からスタートして、

現在では手作りの趣味に使う様々な素材を広範囲に扱う総合クラフトショップに成長。
以前は関東中心の展開でしたが、現在は北海道から九州まで店舗網を拡げていて、
ネットの普及に伴って通販事業にも力を入れるなど、多角化で成功を収めています。


ユザワヤ


そのユザワヤさんにとって、ここ数年のコスプレ需要の拡がりは願っても無い追い風。

季節行事のハロウィンが、日本ならではの解釈によってコスプレとの親和性を強めて、

アニメ・キャラクターファン達のコアな趣味だったコスプレが広く認知・定着しつつある中、

手作りコスチューム用の様々な素材を豊富に揃えたユザワヤさんの存在感が高まって、

コミケ(の企業エリア)への出展は、そんな時流の中で必然と言えるのかもしれません。




初出展のC90では若干様子見という感じでしたが、今回は出展規模を3倍に拡大して、
ユザワヤさんの制作班が自ら手掛けた様々なキャラのコスチューム展示が壮観でした。
更に、来場者達が気軽に参加して制作の手ほどきを受けられるワークショップも実施。
簡単な衣装の作り方やウィッグのセット方法等を、プロの実演を交えて学べる内容で、
ユザワヤさんの各店舗で実際に行われているのと同様の手法を持ち込んでいたのかも。



ブース自体は、既製のシステムパネルで仕切ったシンプルな構造になっていますが、
カラフルなコスチュームを着たマネキンが通路沿いにずらりと並ぶと華やかな雰囲気。
終日大混雑するコミケでは、グラフィックを中心にした平面的な展示装飾が大多数で、
ユザワヤさんのように立体的な装飾を施したブースは、相対的に目立つ可能性が高く、
来場者の多くが関心を持っているコスプレを本格的に扱っている強みもあるようです。
物販メインのブースの慌ただしさとは無縁の、何となくのんびりした雰囲気も含めて、
今回初めて同社のブースを目にした来場者達の目には新鮮な出展風景に映ったかも。




同社が手掛けたコスチュームを着たコスプレイヤーさん達も前回に引き続いて登場。
今回の3名の方々は、C90の時と全く同じメンバーで、何となく既視感を感じる光景。
会期中、日替わりで衣装替えしていて、自分がまとめて撮らせて頂いたのは2日目。
その日は揃って「SHOW BY ROCK!」のメインキャラ達に扮していたようです。


 


「SHOW BY ROCK!!」は、2013年からスタートしたスマホ向けのリズムアクションゲーム。
(それに先立ち、2012年にプロジェクト&主要キャラ達の発表が行われていたようです)
当初からメディアミックスを意図していた筈で、2015年に深夜枠でテレビアニメを放送。
同社が毎年開催している「サンリオキャラクター大賞」でも上位に進出している様子で、
今回のコミケでは、製作元であるサンリオさんブースでも大々的に採り上げていました。



浅葉さんが扮していた「阿(あ)」は「徒然なる操り霧幻庵」というバンドのメンバー。
極東の国の武家に生まれ育った「阿」は、バンドでヴォーカル・ギターを担当していて、
バンドの独特な和風サウンドを広めるべく、日々バンド活動に勤しんでいるという設定。
何となく時代劇の股旅モノに出て来そうなコスチューム(というより衣装という感じ)、
紫色と黄色のコントラストが鮮やかな、舞台衣装のようなカッチリとした仕上がりです。
C90でお見掛けしたファンタジー系コスプレ姿(→こちら )と大きく趣きが異なっていて、
同じ被写体さんで見比べると、コスチュームのバラエティ感が増して感じられる筈です。