東京ゲームショウ2016(その118) | 私的PORTRAIT専科

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イベント等でお見掛けした方々の私的記録です。

9月中旬に幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2016にて。
島村 遥さん=ワーナーミュージック・ジャパンブース。





ワーナーは欧米を代表するエンタテイメントコングロマリットの一つで、
日本法人は大手芸能事務所の渡辺プロダクション等が出資して1970年に設立。
同グループがマネジメントする海外アーティストのヒット作・話題作に加えて、
渡辺プロ在籍歌手を中心に日本のアーティストも同社の売り上げに大きく寄与。
その後、本国の資本が様々な変遷を経た後もワーナーブランドを一貫して掲げ、
(現在は、タイムワーナー社から音楽部門が分離して存続しているようです)
洋楽・邦楽・クラシック、それらから派生するゲーム・アニメ音楽を幅広く手掛けて、
エンタメコンテンツとコラボしたプロモーションの機会も増えているようです。



ゲームショウ開催に先立ち、謎のカウントダンサイトを設けて話題性を高めつつ、
出展ブースでは大手ゲームメーカーの話題作とコラボした各種プロジェクトを紹介。
バンダイナムコさんとコラボした音楽公演「テイルズ オブ オーケストラコンサート」、
コロプラさんの人気ゲーム「白猫プロジェクト」のキャラクターソングプロジェクト等、
同社の事業領域である音楽をゲームを通じて収益化する方法が幾つか提示され、
一般来場者はもちろん、ゲーム関係者にとっても興味深い出展内容が多かった筈。
そして、ゲームショウの直前に、謎のカウントダウンサイトの正体を大々的に公表。
「SHADOW OF LAFFANDOR ラファンドール国物語」というタイトルの完全新作で、
音楽とストーリーが融合する新たな形のエンターテインメントファンタジー作品です。
結果的に、今回の出展ブースはそのお披露目の舞台という趣きになりました。




厳密に言えば異業種ですが、同じエンタメ系のコンテンツを手掛ける一社。
ゲームと他のエンタメコンテンツ(アニメや音楽等)がボーダーレス化する中、
ブースの構成や演出を異なる展示会・イベントで共有できる環境になっていて、
(例えば、ジャンヌフェスタとアニメジャパンで共有するというイメージ)
今回のワーナーミュージックさんのブースもその点で汎用性が高いと言えそう。



ゲームショウでは中規模ですが、一般的な展示会なら充分に目を惹くブース。
(主要ゲームメーカーの超大型ブースから離れていた事も幸いだったかも)
頭上にタイトルを掲げる為、トラス(金属製の支柱)をアーチのように組んで、
「SHADOW OF LAFFANDOR ~」のイラストが独特の雰囲気を生み出していました。
ゲームの試遊は無く、大型映像ディスプレイやキャラ達の等身大POPで構成され、
ゲームというよりも(アニメジャパン等で目にする)アニメのPRブースのような印象。
裏側にも紹介コーナーを設けて、先ずはキャラを浸透させる戦略のようです。




ブース前では、キャラに扮した4名のコスプレイヤーさん達が華を添えました。
「SHADOW OF LAFFANDOR ~」のヒロイン達の筈ですが、厳密な再現ではなく、
来場者達に作品の世界観を喚起させるイメージアイコンという感じでしょうか。



ちなみに同作の概要は、こんな感じ。
光と影という2種族が1つになる事で人が生まれたラファンドール国が舞台。
主人公の少年「リエン」は、さびれた村で妹と母と一緒に暮らしていましたが、
突如、村が何者かに襲われ、逃げ込んだ森の中で妹の「トレスタ」が重い病に。
「リエン」はフォージュと呼ばれるその病から妹を救うべく、冒険の旅に出ます。


 


おそらく、島村さんが扮していたキャラは、その妹の「トレスタ」だと思います。
オリジナルイラストが、或る種の曖昧さを感じさせる独特の筆致で描かれていて、
それをリアル世界のコスプレで表現する際は「中の人」の個性が大きなポイント。
タレントとして活動中の島村さんは、明るい「トレスタ」という感じでしょうか。