Dr.Oz 自然療法専門医のひとりごと。

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セレンの働き:
セレンはあまり耳にすること無い栄養素だと思いますが、体内でフリーラジカルや活性酸素を無害化する抗酸化物質として働き、また新陳代謝に必要不可欠なミネラです。

セレンの一番重要な働きは、非常に強力な抗酸化作用のあるグルタチオンペルオキシターゼの一部として働くことです。セレンを必要とするグルタチオンペルオキシターゼは体中に幅広く分布して、様々な病気の原因、ガン、老化に繋がる活性酸素やフリーラジカルのダメージから細胞を守っています。

セレンは新陳代謝を担う甲状腺ホルモンを活性化させるのにも必要です。甲状腺ホルモンの一つT4はホルモンとして活性がありませんが、代謝されT3に変化することでホルモンとしての働きをもちます。このT4からT3に変化するのにセレンが使用されます。ですからセレンの働きは新陳代謝にとって極めて重要です。

その他にもセレンは免疫力を高める、精子の運動量を高める、気分を向上させる、炎症を低下させる、心臓病や循環器系の病気を予防するなどの働きが報告されています。

セレンを多く含む食品:ブラジルナッツ
セレンを最も多く含む食品はブラジルナッツです。日本の方にはあまり馴染みのないナッツですが、かなり大きめのナッツで一粒あたり約100マイクログラムのセレンを含んでいます。またブラジルナッツはスーパーフードとも呼ばれセレン以外にも銅、マグネシウム、マンガン、リン、カルシウム、鉄、カリウム、亜鉛など多くのミネラルを含んでいます。名前の通りブラジルをはじめとする南米で取れますが、他の地方で栽培されたブラジルナッツは土壌にセレンが多く含まれない場合が多く、セレンの補給はあまり期待できません。

この他にもエビ、カニ、魚などの魚介類、豚、牛、鶏などにも多く含まれています。アメリカでは玄米、小麦(全粒)にもセレンは含まれています。

セレンのサプリメント:
セレンはミネラルですが、食品内ではアミノ酸と結合した有機セレン状態にありますが、殆どのサプリメントでは有機物と結合した状態ではなく、ミネラル塩の無機セレン(セレネート、セレナイト)の状態です。

この有機、無機で何が違うかと言いますと、ズバリ吸収力と体内での代謝に違いがあります。

無機セレンも有機セレンも単体の吸収率だけを見れば、むしろ無機セレンの方が優れているのですが、他のミネラルや食事と一緒に無機セレンを摂ると、ミネラル同士が競争になり吸収率が格段に落ちます。そして一度体内に吸収されても大半が体内で代謝されることなく尿へ排出されてしまいます。

セレンの欠乏症:
セレンが不足するとグルタチオンペルオキシターゼの活動が減少することから、活性酸素やフリーラジカルの駆除能力が低減することから、動脈硬化、心臓病、脳梗塞やガン、アルツハイマーまたは老化の促進につながります。

甲状腺ホルモンの代謝が低下することで甲状腺機能低下症、もしくは疲労を引き起こす場合があります。また免疫力が低下も引き起こします。

加齢とともに体内のセレンは低下傾向にあり、研究ではセレンを含んだ抗酸化サプリメントは認知能力の向上に効果的でした。

セレンが極度に欠乏することはあまり起こりませんが、クローン病などで大部分の小腸を手術で摘出している方などに起こり筋力の低下、筋肉の萎縮、心筋症を引き起こします。
有害重金属の鉛やヒ素は微量でもあったとしてもセレンの吸収や体内でのセレンの貯蔵を低下させることが知られています。

またビタミンA、C、Eはセレンの吸収を高め、必須ミネラルの鉄や銅の不足はセレン働きを低下させますので、バランスの取れた食事はセレン不足の予防にもつながります。

セレンの過剰摂取:
セレンは一度に高濃度摂取すると急性毒性があり死亡に至ることもありますが、セレンのサプリメントを一瓶丸飲みにしなければ起こりません。また慢性的に過剰摂取を繰り返しますとやはり毒性があります。

最初に脱毛や裂け爪が起こり、それから胃腸障害、皮膚炎、疲労、イライラ、神経障害、ニンニクのような口臭などを引き起こすことから一日の上限摂取量を400マイクログラムに設定されています。通常の食事で400マイクログラムをオーバーすることはありませんので安心してください。

セレンを使用した治療:
フリーラジカルを低下させる、免疫力を高める、発がん性物質の解毒、がんの成長抑制をすることから、がんの予防に効果的だという研究もあります。特に前立腺ガンでは予防が確認されています。
セレンが不足しいなくてもセレンを補給すると免疫反応が高まることから感染症の治療にも有効です。
甲状腺機能低下症では、先述の通りセレンは甲状腺ホルモンの活性化に重要な栄養素ですので、セレン200マイクログラム、ビタミンD2000IU、鉄分15mgを摂取することで症状が改善する場合があります。

喘息では100マイクログラムのセレンを摂取させたところ、症状の緩和が確認されています。
エイズではセレンが不足している患者はセレンが十分な患者と比較して病状の悪化が確認されています。
オスグッド・シュラッター病オスグット・シュラッターこの病気は成長期の活発な男子に起きやすく、膝こぞうの下に痛みと腫れを伴う病気です。セレンを一日あたり200マイクログラムとビタミンEを一日あたり400IU摂取することでオスグッド・シュラッター病の痛みと腫れの軽減が確認されています。

また変わったところでセレンはフルボ酸、フミン酸の毒性を中和する働きというのがあります。フルボ酸やフミン酸は免疫力を高める働きがあると言われサプリメントとしても販売されていますが、河川にフルボ酸を多く含む中国の地方病のカシン・ベック病の原因の一つとされています。カシンベック病
このカシン・ベック病は成長期の子どもの骨端軟骨の変性や関節の腫張が起き、特に手首、肘、膝、足首の関節に変形をきたして、痛みと関節の可動域の制限、身長の伸びが止まることもあります。またフミン酸には甲状腺ホルモンの代謝を低下させることが研究で示唆されています。これらのフルボ酸、フミン酸の副作用はセレンの吸収を阻害するからではないかと推察されており、カシン・ベック病はセレンを摂取することで進行を食い止めることが研究で確認されています。

セレンは非常に有効なミネラルですが、先述したように過剰に摂取すると副作用がありますので、サプリメントでセレンを摂取するときは上限200マイクログラムをまもることで、セレンを有効活用してください。









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