雨間大作戦@三頭山

日曜の朝、午前三時(S&Gのアルバムみたい)、外からは雨音。
まだ準備していないオスプレイの超軽量ザックを隣において、ネット検索。

ピンポイント予想では、9時から3時まで曇り、予想降雨量0㎜。


『あきらめたら試合終了!』

と先輩から叩き込まれた外科医魂がムクムクと沸き起こり、その割にはノロノロと準備に取り掛かる。

友人にメールして「本日、山歩き決行」の知らせを入れ、6時に自宅を出発。
ワイパーの音が、静かな住宅街に響き
「やめた方が良いんじゃないのぉ??」
と言っているみたい。

高速道路は、さすがの雨模様でガラガラ。
国立・府中でいったん降り、仲間の隊員を乗っけて、檜原村都民の森にすべるように車を走らせる。
8時ころには、予想通り雨はぴたりと止み、雨上りの鮮やかな緑が目にまぶしい。

都民の森の駐車場は、誰もいなくて独占状態。
売店に近いベストポジションに停め、職員の人たちが忙しくテントの準備をしている中で、我がチームだけが悠々と準備完了。
いざ、三頭山1,531mに挑戦だ。

今回この山を選んだのは、東京都檜原都民の森という、巨大な山岳公園の中にあり都民税をたくさん払ってるから使わなきゃ損だと思って、きれいに整備されていて、トイレも多く、途中で天候が悪くなってもエスケープルートで安全に戻ってくることができるからである。

何と、5月に熊の目撃情報があったという事で、最初に森林館という管理施設によって、熊よけの鈴も借りた。
隊長が持参した鈴は、新宿西口広場で托鉢をやっているお坊さん(高円寺から電車で通っているのを知っているのだ)が慣らしている、『ち~ん』という高い澄んだ音のするもの。
隊員が借りた鈴はまさにカウベル。
二つ一緒ににぎやかに鳴らして歩くと、まるで「牛に乗った托鉢僧がやってきた」と熊さんには認識されるであろう。

木材チップを敷き詰めたふかふかの道が滝まで続いていた。
観光バスでやってきた人たちが、普通の靴でも難なく登れる配慮がしてある。
途中から、雲間から日差しが注いで、谷から湧き出る雲を下に観るという、晴れの日とはまた違った趣を楽しむことができた。

滝から先は、岩がきれいに並べてある川沿いの道を選んだ。

雨で増水のため川を渡す敷石が水没していて、ようやく防水の登山靴を履いている意味があるのだ。

道は一見、険しそうに見えるが、ここは山の公園。きれいに整備されていて、高尾山級の体力と技術でも安心して登ることができる。

ゆっくり登ると、いろいろ発見する。
岩の間に落ちている細長い葉っぱだと思ったらナメクジの様だ。

頭には(赤丸部分)ちゃんとカワイイ角が生えていて、ゆっくりゆっくり歩んでいる。

雨上りのおかげで、キノコも発見。

図鑑で調べてみるが、食用か毒キノコか、はっきりしない。

『石橋を叩いて、割る』性格の隊長は、八百屋さんで売っている以外のキノコは一生食べないと思うけどね。

小一時間ほどで、三頭山の山頂に到達。


晴れた日だと、高尾山に次ぐくらいごった返しているけど、今日は子供三人を連れたご夫婦の一行だけ。

聞くところによると、子供さんの誕生日のために記念登山だという事。
『ディズニーランドに行きた~~いっ!』
なんてのが普通だけど、素晴らしい教育方針です。
隊員が集合写真を撮ってあげたら
『家族がそろった写真って、ほんとに少ないんですぅ』
と感謝されたぞ。

下山途中でガスが出始めて天気が怪しくなったので、エスケープルートを選択して、あっという間に下山。
出発地点の売店についたころには、ぽつぽつと雨が降っていて、温かい食堂でソフトクリームを食べているうちにザンザン降りになった。
すぐそばに駐車してあったので、最後までラッキーが続いた。

帰り道には、15分ほどで数馬の湯という温泉があって、ここもほとんど貸切状態。
一日の汗を流して、温かいお湯につかるのは、極楽であった。