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2012-02-13 21:37:24

インフルエンザと漢方

テーマ:漢方について

今回はインフルエンザに使用する漢方薬についてのお話です。当院でもまだまだインフルエンザははやっており最近はA型のインフルエンザのみならずB型にインフルエンザもでてきております。当院ではタミフルとイナビルを治療に使用しておりますがインフルエンザかはっきりしないときや体がしんどくてしかたないときは麻黄湯という漢方薬を使用しております。麻黄湯は汗を出して熱を下げる作用があります。インフルエンザでもすでに汗をかいている場合は麻黄湯を飲んではいけません。その場合は桂枝湯という漢方薬を飲むべきです。インフルエンザに感染し高熱がでても汗がでない人は麻黄湯の適応となります。この場合麻黄湯を2-3時間毎に汗がでるまで服用してください。飲んで5分ぐらいで体が温まってきて汗がじわっとでてきて解熱していきます。汗がでれば脱水にならないように必ず水分をとってください。また汗がでても麻黄湯を飲み続けるとかえって脱水気味になり調子が悪くなるので汗がでれば麻黄湯を飲むのをやめてください。麻黄湯の副作用としては、発汗過多や精神興奮などがあります。また心臓の鼓動を早める作用もあるため心臓の悪い人も要注意です。男性で前立せんの肥大している人や尿の出が悪い人は麻黄湯の服用で尿がまったくでなくなる可能性もありますので他剤に変えたほうがよろしいかと考えます。いずれにしてもインフルエンザだから麻黄湯というわけではありませんので気をつけてください。

2012-01-30 14:02:33

インフルエンザの薬について

テーマ:その他

インフルエンザが猛威をふるっていますがみなさん大丈夫でしょうか。ちなみに私の妻と子供はインフルエンザA型にかかりました。妻はワクチンをうっているにもかかわらず子どもからインフルエンザウィルスをもらいました。ワクチンを打っている割には関節痛などもひどく寝込んでいましたがイナビルと麻黄湯で改善しました。特に麻黄湯を飲んだ直後より汗が出始め関節痛などの症状が軽減しました。やはり漢方は効果があるなあと改めて実感しました。ちなみに厚生労働省が東洋医学会にもっと麻黄湯の宣伝をするように言っているとのことです。我が家はインフルエンザウィルスで充満していたものと思われましたが私は感染しませんでした。やはり日頃からインフルエンザに接しているせいなのか抵抗力が備わっているようです。インフルエンザワクチンの問い合わせがときどきまだありますが当院に置いてあるワクチンの在庫がなくなり現在終了しています。申し訳ありませんがまだ在庫のおいてある医院もあるかと思います。私も心当たりがありますのでもしよかったら紹介いたします。今年のインフルエンザは吐き気がでる人がいるようで吐き気の点滴をした方が何人かいます。私の子どもも熱が下がったとたん嘔吐し再度39℃まで上昇し解熱しました。消化器症状には十分注意が必要かと考えます。インフルエンザに現在使われている薬はタミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタがあります。タミフルは飲み薬ですが10歳以上の未成年の患者には異常行動をおこすとの報告があり原則使用しません。10歳未満の子どもか成人に使用します。リレンザは吸入薬で5日間の吸入が必要です。ただし5歳以下の子どもはうまく吸うことができないと考えますので5歳以上の方が適応でしょうか。最近はイナビルという1回吸入すれば済む薬がでましたのでこちらのほうがリレンザよりも楽です。ラピアクタは点滴薬で入院が必要な思いインフルエンザの患者に使用いたします。当院ではタミフルとイナビルを使用しています。次回は麻黄湯についてお話します。

2012-01-15 20:00:57

脳梗塞 勝負の分かれ目

テーマ:神経疾患

みなさんあけましておめでとうございます。ブログの更新が遅れてしまいました。今年の第1回目は脳梗塞についてお話さしていただきます。人間ドッグでたまたま頭部MRIの検査をすると小さな脳梗塞のあとが見つかることがあります。自分ではまったく問題ないのに小さな脳梗塞が起きていたなんていうことは特にめずらしいことではありません。特に高血圧や糖尿病にかかっている人は要注意です。脳梗塞にはラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞の3つの種類がありラクナとアテロームは動脈硬化が原因で起こり心原性は心房細動という不整脈が原因で起こります。では脳梗塞になるとどういう症状がでるのでしょうか。顔、腕、ことばの3つの症状が大事です。1つは突然の顔面神経麻痺によう顔のゆがみです。患者さんにイーと発言してもらうと口角の高さに左右差がみられます。2つ目は片方の腕や足の麻痺です。右の脳に梗塞があれば左の手足、左の脳に梗塞があれば右の手足に麻痺がきます。3つ目はろれつがまわらなくなり言葉が出にくくなることです。らりるれろと言ってもらい舌がもつれたりしたら要注意です。この3つの症状の1つでも当てはまればすぐに救急車を呼んでください。脳梗塞は時間との戦いです。発症して3時間以内であればt-PAという薬を注射すれば症状が改善する可能性があります。t-PAは血栓を溶かす効果のある薬です。脳梗塞を起こし時間がたてば脳細胞が死んでしまい一度死ぬともとには戻りません。早い時期にt-PAを使用すると血栓が溶け脳の血流が再開し脳細胞の破壊をくいとめることができ後遺症を少なくできます。脳梗塞発症後3時間を超えると血栓より先の細胞がもろくなり血栓がとけ血流が再開したとき脳出血がおこりやすくなります。とにかく発症後様子を見ずにすぐに病院に行きましょう。

2011-12-25 21:13:17

認知症は直る?

テーマ:老人疾患

今年もいよいよあと数日で終わりになります。今年は糖尿病や漢方、経鼻内視鏡に力を入れてきました。来年は認知症や緩和医療などにも力を入れていきたいと考えておりますのでなにとぞよろしくお願いいたします。ということで本日は認知症についてのお話です。現在日本には約250万人の認知症の患者がおり、20年後には400万人まで増加すると言われております。ところがほとんどの医者は認知症は直らないからということで無関心で不勉強ではないかと思われます。最近は名古屋で開業されている河野和彦先生が認知症は直せるという題の本を出版され私も本日読ませていただきました。河野和彦先生は認知症の専門家で「コウノメソッド」という独自の治療法を確立し多くの認知症の治療を実践しております。私も河野先生の講演会を3回拝聴させていただき認知症の勉強をおこなってきました。認知症でよく処方される薬にアリセプトという薬があります。グループホームなどに診療にいきますとほとんど全員にアリセプトが処方されております。認知症といったらアリセプトというぐらい気軽に処方されているように感じますがアリセプトを飲んで逆に認知症が悪化することもあり実はかなり注意が必要なのです。河野先生もアリセプトに関してはかなりしつこく注意を呼びかけています。アリセプトはどちらかというと興奮系の薬なので

服用することで逆におこりっぽくなったりすることもあります。そいいう場合は逆にアリセプトを減らすべきなのに認知症が悪化したと考えアリセプトを増量してしまうことがあるのです。また認知症の中でもレビー小体型認知症は薬剤に過敏になっているためアリセプトを常用量で使用すると悪化するのでごく少量からスタートすべきなのです.。コウノメソッドではフェルガードという米ぬかエキスのサプリメントを認知症に使用しています。このサプリメントは認知症に有用で海外の論文にも有用性が報告されているぐらいです。米ぬかに含まれるフェルラ酸は抗酸化作用のあるポルフェノールに一種です。アルツハイマー型認知症は脳の神経細胞の表面にアミロイドタンパクと呼ばれる物質があつまり老人班というシミを形成しそれが神経毒となり脳が委縮していくのですが実験ではフェルラ酸がアミロイドタンパクの凝集を阻止し、神経細胞の死滅を予防することが確認されています。アリセプトが効かない場合は一度使用してみてはいかがでしょうか。ただしサプリメントなので自費購入となります。

河野先生の著書に詳しく書かれていますので認知症の家族の方は一度読まれてみてはいかがでしょうか。


2011-12-15 19:37:24

不眠症について

テーマ:生活習慣病

今回は本邦での有病率が5人に1人と言われている不眠症についてお話します。家政婦のミタのミタさんのような壮絶な人生を歩んでくればうつ病からまちがいなく不眠症となるのではないかと思います。しかし実際はもっとストレスの少ない状態でも不眠症になるようです。不眠症になると高血圧になったり体には悪影響となり仕事などにも悪影響がでてきます。睡眠薬を飲めば寝れるのでしょうが一度睡眠薬で入眠できるようになるとなかなか睡眠薬を中止できなくなります。厚生労働省の睡眠障害のガイドラインに睡眠環境改善のための睡眠衛生指導というのがありますので紹介さしていただきます。①睡眠時間は人それぞれで日中の眠気で困らなければ大丈夫

つまり睡眠時間が3時間でも昼間眠たくなければ大丈夫ということでしょうか。これも若いうちはいいのですが年をとってくると睡眠時間が6時間半から7時間半がもっとも体に負担がかからないそうです。②眠たくなってから床につく、就寝時間にこだわりすぎない ③同じ時間に毎日起床 いくら遅く寝ても必ず同じ時間に起きましょう

④睡眠薬がわりの寝酒は不眠のもと よく眠るために寝酒をする人がいますがいい睡眠がとれませんのでやめましょう などなどです。睡眠薬ですがよく飲まれている薬はマイスリー、ハルシオン、デパス、レンドルミンなどでしょうか。一般に睡眠薬は超短時間作用型、短時間作用型、中間作用型、長時間作用型に分類されています。超短時間作用型は服用直後より効果が出現しますが、代謝も早く翌朝に眠気などは残りません。(ハルシオン、マイスリー、アモバンなどがあります 短時間作用型は超短時間作用型よりは吸収や代謝は遅いですが朝まで残りません。(デパス、レンドルミンなどがあります) いずれも寝つきの悪い人に使用します。ただしこういう作用の短い薬は依存症になりやすいので注意が必要です。中間作用型は途中で眼がさめる人や朝早くに眼が覚めてしまう人に使用します。ただし効きすぎると次の日の朝もボーとしてしまいます。長時間作用型になると代謝がかなり遅いため日中でも効いている可能性があります。最近ロゼレムという薬がでましたがこの薬で依存症になることはなく副作用も少なく安全ですが作用発現には時間がかかり(何日か飲まないと効果があらわれてこない)頑固な不眠にはまったく効果がないようです。ただし初めて睡眠剤を飲むかたには一度ためしてみてもよろしいのではないでしょうか。 いずれにしても睡眠剤を飲む前にまず睡眠環境を整えどうしても眠れず体がしんどいときにのみ睡眠剤をためしてみてはいかがでしょうか。

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