MADEFOR COSMETICS(メイファーコスメティックス)(http://www.madefor.co.jp/ )プレゼンツ、「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きます、Dr.MADEFOR(ドクターメイファー)です
最近、すっかり暑くなってきてもう初夏といってもいい天気になってきました
この前、ふとテレビの天気予報を見ておりますと、紫外線情報がやっておりました
そういえば、自分たちが子供の頃を考えますと、天気予報で紫外線のことを放送することなど、全くと行っていいほどありませんでした
これは、紫外線に関する注目度が高くなっていること、近年、紫外線が大変強まっていることが背景にあると考えられます
このように、皮膚に影響する環境要因の注目が高まっているということは、ますます科学的に、スキンケアを行なっていく必要があることを示していると考えられますね
『本日のトピックス』
~皮膚の血管の構造~
本日は、皮膚の血管構造のお話
皮膚に存在する血管構造の分布は、主に2段階に分岐しています
まず、皮下組織から入ってきた血管は、真皮の下の部分あたりで、無数に細かく分岐し、「皮下血管叢」を形成します
さらに、そこから、分岐が上行し、真皮乳頭下層あたりで、第2の血管叢である「乳頭下血管叢」を形成します
そこから、「係蹄(けいてい)」という構造がさらに上に伸びて、真皮乳頭まで進行しますそして、この係蹄から、細脈に移行し、真皮、表皮に血液供給や回収を行なっています
このような構造が、動脈、静脈それぞれで形成されており、皮膚の血液循環は保たれています
(以下、図参照 赤:動脈 青:静脈 *Modern Dermatology抜粋)
ちなみに、紫外線にあたると、コラーゲンなどが分解されることは有名ですが、実は、真皮乳頭付近の細脈も破壊されます
つまり、コラーゲンなどの減少が起きるのみならず、血管の減少も同時に進行します
そのため、栄養や老廃物の循環が停滞し、皮膚にとって非常な悪影響を及ぼします
皮膚への悪影響を考えていくと、抗酸化理論にたったスキンケアがいかに現実的であるかが実感できますね。。。