キーワードで知るイマドキの教育

グローバル化、IT化で激変しつつある教育現場の今を、キーワードで解説します。


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【算数障害】英語ではdyscalculia あるいは math deficit 学習障害の一種で,計算の理解や学習に著しい障害がある事

いきなり質問ですが、下の図に点はいくつあるでしょうか?(出展はこちら

$キーワードで知るイマドキの教育-点数え

答えは9つですね。

上のように点を数える際、多くの方は4つくらいの点ををひとまとめにして数えられるとおもいます。しかし、子供たちの中には、「1、2、3、、」という風にひとつひとつ数え上げなければ,点を数えられない例があります。

これは、最近問題になっている「算数障害」の症状の一つです。今までのブログで「9歳の壁」、つまり小学校3->4年生にかけて勉強についていけなくなる子が増える、という話をしましたが、「算数障害」についてもこの年代で見つかる例が多いです(参考資料)。海外でも計算力に欠陥を示す子供は多く見られ、google trendsでも関連キーワードの検索数は増加傾向にあります。

図1: "math deficit" のグーグル検索数の時系列図
キーワードで知るイマドキの教育-数学困難

算数障害を持っている子は、物の大きさの違い(下の図の左のような場合)はよくわかる一方、数の大きさの違い(下の図の右のような場合)を言い当てるのが困難です。

$キーワードで知るイマドキの教育-数字比べ

算数障害は識字障害ほどを有名ではなく,研究もあまり進んでいません。しかし、全人口の7%程度が算数障害を持っていると考えられており、これが事実なら小学校の教室に2,3人は障害を持っている可能性があります。

原因については全くと言っていいほど分かっていないので、治療法についても確立した物はありません。ただ、最近では数や数字を認識するのを訓練する為のソフトも利用されるようになり、努力によって算数障害がどこまで克服できるかが調べられつつあります。こういうソフトがもっと広く普及し発展すれば、小学校で算数に悩む子が一部でも救われるのではないかと期待しています。
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