2009年11月09日(月)

埋没法 挙筋法と瞼板法はどっちが安全?

テーマ:医学の話
埋没法に関して、時々同じような質問を頂きますので、少し解説してみます

挙筋法瞼板法の二つの方法を比較してお互いにけなし合っている感があります

いずれの方法であっても、きちんと理屈がわかってしっかりとした基礎技術に基づいてなされればそれぞれ優劣付けがたいと言えるでしょう

挙筋法のメリットは、比較的はっきりとしたふたえを作ることができることで、デメリットは腫れがやや長引くことと時に目の開きに悪影響を及ぼすことがある点でしょう

瞼板法は腫れが少ないのですが霞粒腫というモノモライ(関西方面ではメバチコと言います;)ができやすいことがあげられます

「あれ?糸が目に当たる話は?」と疑問に思った方も多いでしょう

多くのHPでは「瞼板法は裏側に糸が出るので目に悪い」とか「眼球に傷がつく」、「挙筋法では裏に糸が出ない」という説明が書かれています

これは事実でもあり嘘でもあるのです

まず「裏に糸が出る」という点ですが、これはどちらの方法であっても裏に糸が出るのが事実です、もっと言えば瞼板法で瞼板に小切開を加える方法であれば糸が出ませんが、挙筋法はほぼすべてで糸が出ます

嘘じゃありませんよ、糸が出ることと眼球に影響することは別問題です

挙筋法の場合は糸が出ていても柔らかい筋肉に食い込むので眼球には影響が出にくいのです

一方、瞼板法では固い瞼板の上に糸が乗る形となりますし、瞼板部分の方が眼球に近いので当たり易いと言えます

瞼板法でも適切な手術が行われていれば問題ありませんし、挙筋法でもいい加減な手術では眼球に傷がつきます

もう1点、都市伝説と言われるのがドライアイです

埋没法をするとドライアイになるという意見がありますが、これには何の根拠もありません

ドライアイになるのではなくドライアイ症状が出るのが正解です

ですからドライアイの治療である涙点プラグ(涙点という目から涙が出て行く穴にはめる栓)では解決しないと眼科の先生から言われています

マイボーム腺という皮脂腺のような脂を出す腺のダメージと糸や粘膜の凹凸による眼球の圧迫が影響しています

正しい知識を持って、確かな技術を持った医師の手術を受けてください

一般論のご質問があれば コメント を付けてください!

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コメント

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1 ■質問です☆

長持ちの面の比較はどうでしょうか?
肉厚で挙筋法3針6点止めでは、だいたいどのくらい二重の寿命が持続するものなのでしょうか?

2 ■う~ん

結局先生のクリニックではどちらの方法で施術なさっているのですか?
またその方法を取り入れたのはなぜですか?

3 ■Re:う~ん

>ちゃなさん
ご希望のデザインや形などで使い分けをしています。本文にも書きましたように、きちんとした手術をすれば、どちらの方法でも合併症の発生に大きな差はありません。
腫れが少なく自然な感じを作るには瞼板法をクッキリした広めの二重は挙筋法がベターです。

4 ■何度もすみません

私もまぁひめさんと同じことをお伺いしたいです。
ご回答よろしくお願いいたします。

5 ■Re:質問です☆

>まぁひめさん
>ちゃなさん
コメントへの回答が抜けていました
挙筋法が瞼板法よりも持ちが良いと言われることが多いと思います。はっきりした比較検討がされていない(両方を同じように行う医師が居ない、どちらか片方をする場合が多い)ので、結論は出ていません。
2点でも3点でも挙筋法でも瞼板法でも、どのぐらい持つかというのは、全く予想できません。すぐ取れることもあれば、長持ちすることもあります。

6 ■お返事ありがとうございます

そうなんですか。
ありがとうございます。
また質問で申し訳ないのですが、糸が切れたり、たるんだりしてきた場合、糸は抜糸するのでしょうか?
それとも目に残したままにしておくのでしょうか?
健康診断の頭のCTなどで埋没していることはばれるのでしょうか?
また、すぐに取れてしまう可能性があるとおっしゃられていましたが、こういうことに対して、先生のクリニックではどういった保証をされているのでしょうか?
本気で埋没を考えているので、きちんとリスクが知りたいです。
リスクについて、隠さず教えて下さい。
どうかよろしくお願いいたします。

7 ■Re:お返事ありがとうございます

>ちゃなさん
糸は残しても問題ない場合がほとんどです。ただ、裏側に出ようとしている場合は、早めに抜いた方が良いものです。
CTに写ることはあり得ません。髪の毛程度ですから。
保障と言われる制度は、検診にきちんと来られている場合は1年以内無料で再手術、1−2年の間は一部負担で、検診に来られていない場合は、1年以内は一部負担での再手術となります。
埋没法はビーズ法を簡略化したものですから合併症が少ない代わりに取れる率は高くなります。
ドクターこまち

8 ■ありがとうございました。

何度も質問に答えて下さって本当にありがとうございました。

いろいろなクリニックの先生方に問い合わせてみたのですが、それぞれ意見が様々でした。

そんな中で先生の回答はとてもわかりやすかったです。

ありがとうございました。

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