10月10日(水)にDAL第2回の勉強会を行いました。少し日が経ってしまい申し訳ないのですが、勉強会の内容を報告させていただきます。
今回は、福島第一原発20キロ圏内にのこされた動物たちについての勉強会を行いました。
DALは11月に学祭で被災動物の写真展を行います。(また告知させていただきますね!)
それにあたりDALメンバーにはどういう状況で動物たちが被災したのかを知っていてほしいと思い、このテーマで勉強会をしました。また、勉強会の後半では「動物たちの置かれている悲惨な現実をどのように伝えるべきか」ということについて話しました。
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なぜ動物たちはとりのこされたのか?
▼動物を連れて避難することが不可能だった
未曾有の震災と原発事故により、詳しい状況も分からないまま住民の多くは「数日で帰れる」と非難指示を告げられたそうです。この時、ペットや家畜は置いていくように指示され、動物を連れて避難することはできませんでした。
▼阻まれる救助活動
いくつもの動物愛護団体が早くから原発近くの動物救出に取り組み、多くの犬や猫を保護しました。
しかし、動物救出を目的とする立ち入りは許可されず、20キロ圏内が法的な立ち入り制限のある警戒区域に指定されて以降、動物救出に携わる多くの人が違法活動を行わざるを得ませんでした。
震災から約9か月が経った12月に、条件を満たす動物愛護団体に一定期間の立ち入りが許可されました。
▼一時帰宅しても、自分のペットすら連れ帰れなかった
2012年1月の時点では、警戒区域内に入る合法的な方法は、住民の一時帰宅もしくは公益立ち入りのみ。自分のペットを捕獲するために決められた時間以上滞在したり、捜索のために自宅から離れた場所へ移動することは許されませんでした。
1月29日、3巡目の一時帰宅に伴い、飼い主によるペットの持ち出しが初めて認められました。
▼閉じ込められる「家畜」たち
警戒区域内の家畜は国が移動制限をかけ、畜主の同意を得た上で、全頭処分をする方針を打ち出しました。警戒区域内は立ち入りが禁止されており飼養状況が把握できないことなどから、放射性物質の拡散防止を目的として講じられた措置です。
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被災動物、動物実験、悪質ブリーダー、保健所での殺処分・・・ショッキングな現実の多くは隠されています。知ろうとしなければ知らなくて済む。でも、知ってしまったら・・・
おそらく人は悪意なく動物を犠牲にしてしまっていると思うんです。だから、必要以上にショックを受けて傷ついてしまう人がいるかもしれない、でも、知ってほしい。そんなことをずっとひとりで考えていたので、今回みんなに意見を聞いてみました。
さまざまな意見が出てきましたが、中でも多かったのは「ある程度のショックは必要」という意見でした。人間は忘れる生き物、ショックがないとすぐに忘れてしまうから。
みんなの意見を聞きながら、きっと正解はないんだろうなって思いました。伝え方も受け取り方も人それぞれ。わたしとは全く違う考え方の人もいます。まだまだ悩みそうですが、それでも、少しでも人や動物が幸せに生きていけるような社会を目指してできることをやっていきます!(なんか自分の感想みたいになってしまった。。)
<参考文献>
『のこされた動物たち』
- のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録/飛鳥新社
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
『待ちつづける動物たち』
- 待ちつづける動物たち 福島第一原発20キロ圏内のそれから/飛鳥新社
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