揺らぐ皇統 『女系天皇』

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まずこのメンバーをご覧下さい。

岩男壽美子 武蔵工業大学教授、慶應義塾大学名誉教授
緒方貞子 国際協力機構理事長
奥田碩 日本経済団体連合会会長
久保正彰 東京大学名誉教授
佐々木毅 前東京大学総長
笹山晴生 東京大学名誉教授
佐藤幸治 近畿大学法科大学院長、京都大学名誉教授
園部逸夫 元最高裁判所判事
古川貞二郎 前内閣官房副長官
吉川弘之 産業技術総合研究所理事長、元東京大学総長

はて、これは一体何の集まりなのか?と訝しがる方も多いと思います。
一人一人を見ていくとどこかで聞いたような人もいます。緒方貞子女史などは国連難民高等弁務官として活躍された方としてまだ記憶に新しいのではないのでしょうか?他にも経団連会長や元最高裁判事など、見る限り層々たるメンバーが揃っているのですが、どうも今ひとつ統一性がないというか、何の集まりかはっきりしないという感じがします。

これは、皇室典範に関する有識者会議のメンバーとして名前を連ねる人たちです。
一人として皇室を研究した人もいなければ、歴史を専門に扱う人もおらず、「皇族の意見を聞くつもりはない」(吉川弘之座長、元東大総長、ロボット工学)との方針を表明しており、果たしてこの有識者会議なるものに皇統・皇室の在り方を論じる資格があるのか非常に疑問に思うものであります。

チャンネル桜 テレビ掲示板第20回で扱われたテーマですが、今日は改めてこの「皇統」について考えてみたいと思います。現在、郵政民営化法案も国会を通過し政界も一休みの感がありましたが、先日、上記有識者会議による「女性・女系天皇容認」の方針発表で、俄かに慌しくなってきました。

ここで女性天皇と女系天皇の区別をつけておく必要があります。
まず女性天皇ですが、これは過去十代八人の天皇(女帝)が存在しています。しかし、推古天皇から江戸期の後桜町天皇までの女帝を含めて、百二十五代今上陛下までの歴代天皇は、全て男性天皇の血筋の方が即位されています。これを男系による皇統の継承と言います。つまり、
皇室に連なる方であっても女性(大后、女王、内親王)だけの血筋で、天皇家につながらない夫君との間に生まれた方が天皇となった例は存在しないのです。

現在、この女性天皇と女系天皇がごちゃまぜになってメディアでも報じられているため、女系天皇反対の立場を取る方たちが「女性の天皇」そのものを否定していると勘違いされていますが、女系天皇反対の立場を取られる方であっても、歴史的見地から「女性天皇(女帝)」反対を唱える方はあまりいないようです。

分かりやすく言えば、愛子内親王殿下が第127代天皇として即位した場合、これは
女性天皇(女帝)となりますが、仮に愛子内親王殿下に民間からご夫君が選ばれた場合、その間に生まれたお子様は男子女子どちらであっても女系であり、もし第128代天皇としてそのお子様が即位された場合、これは女系天皇であり、神武天皇からの天皇家始まって以来、初めての女系天皇による即位となります。そのため、女系天皇が即位することになれば、世界最古の皇統を誇る天皇家の断絶とも言え、これは王朝交代ともいえる大事であるとして現在大論争が起きているのです。

確かに、現在天皇家などどうでも良いという若い人たちが増えているのも事実ですが、しかし
天皇家とは言うなれば私たち日本人のルーツそのものであり、日本という国家の始まりから現在までの歴史そのものなのです。これに対して、どうでもいいという態度を取るのは、自らの存在を否定する行為ではないでしょうか?古いもの、伝統を大切にするという日本的価値観が存在するなら、ギネスブックにも載る世界最古の皇室を大切にする気持ちを持つことは自然で有りますし、また誇るべきことではないかと思うのです。

こうした中、個人的見解ではありますが
『女性』天皇の即位自体は問題がないと思います。ただ、『女系』天皇の即位は現時点で男系の継続が可能な状況であるわけですから、男系の皇統を保ってきた伝統を理由無しに捨てる事はできないと思います。

ただ、ここで考えておく必要があるのは、古代と現在の社会情勢や天皇家の在り方は変化しており、全て古代からのまま残すことは出来ないということです。古代(特に8世紀まで)において、皇統での男系女系の問題は殆ど起こらなかったのではないかと私は考えています。それは
古代では現在のような親子間(直系)相続ではなく、兄弟間相続が主流であり、これは天皇家でも同じで親から子への直系による皇統が制度として定められたのは明治以降です。そして、古代において天皇は后を迎えるに、殆どの場合皇室に連なる方を后としており、先の兄弟間相続と併せて必然的に男系が維持されるシステムであり、現在のような男系女系問題が出てくる素地が無かったのです。
また古代では事実上の一夫多妻制がとられており、いわゆる
側室制度が存在していましたので、皇族の幅は大変広かったと言えます。そのため、現在のように皇族の幅が限られており、皇統の継承者(古代では大兄【おおえ】と呼び、現在の皇太子に近い存在ですが必ずしも直系が大兄になるわけではなく、また大兄になった方が必ず皇統を次いで天皇となったというわけでもありません。)、及びその候補者が数えるほどしかいなくなるということは殆どなかったのです。
このような古代の状況と、現在のように民間から皇室に入ることが当然のようになったり、側室制度が廃止されている状況では同列に扱うことは出来ず、確かに今の状況が続けばいずれ天皇家の存続が危ぶまれる事態になる可能性があることは事実です。

その中での解決策は大変限られていますが、例えば
戦後に皇籍離脱をされた十一宮家のうち、現在でも家系が続いている(断絶の恐れがない)四宮家を復活させるという方法もあります。国民の声を無視して皇室は成り立たないと私は思いますので、この場合、旧宮家復活にどれだけ国民の支持が集まるかが問題となるでしょう。どうしても復活が難しいのなら、四宮家は皇族には入れない代わりに、家系の存続に政府が特別の配慮をするなどしてはどうかと思います。また、現在後継者のいない宮家などに養子として四宮家から入ってもらう、或いは、皇太子ご夫妻にこのまま男子が誕生しない場合、愛子内親王殿下のご夫君候補を四宮家から出してはどうかと思うのです。
これであれば、そのまま男系は維持できることになり、仮に愛子内親王殿下が第127代天皇となられても、四宮家からご夫君が選ばれれば、第127代天皇の皇子は男系となります。

チャンネル桜テレビ掲示板でも発言しましたが、究極的に天皇家が男系を維持できなくなり、このままでは天皇家そのものが消滅するという事態に陥れば、たとえ王朝交代であっても女系天皇も止むを得ないと思います。しかし、現在限られているとは言え、男系を維持する方策がまだ残っているにも関わらず、女系天皇容認を全面に出してくる有識者会議の方針にどうしても違和感を感じずにはいられません。
うがった見方をすれば、後々女系天皇の正当性を問題にして天皇家そのものを無くそうとする動きではないのか?という疑問を持つ方もいるようです。

悠久の歴史の中に存在し続けた天皇そのものの意味が、根底から変わりかねない女系天皇容認を安易に決める事は、必ず将来に禍根を残すものではないでしょうか?そもそも、天皇家が今すぐに絶えるという話ではなく、少なくとも今上陛下、皇太子殿下、秋篠宮様と直系の皇室は健在であり、何故このように拙速に決めようとするのか理解に苦しみます。しかし、今回の問題が多くの日本人にとって、天皇とは何か?日本の歴史とは何か?を考えるきっかけになるのであれば、少しは意味のある騒動ではないかと考えます。

私たちの存在を象徴するのが天皇であり、その天皇について考えることは、何よりも私たち自身が何者であるか?ということを考えることに他ならないと思うのです。


今回この記事を書いている最中に(本当に偶然ですが)、同じ「皇統」を考える集会のお知らせが届きました。
お時間が許しますなら、是非皆様もこちらの集会に参加され、改めて今回の皇統問題で何が問題なのか?を考えるきっかけにしては如何でしょうか?


■■皇室典範改悪阻止!!「草莽崛起」国民大会■■

チャンネル桜主催

【日時】

平成17年11月18日(金)
開場18時30分 開演19時(21時終演予定)
※入場無料

【場所】
なかのZERO 大ホール ※JRまたは東京メトロ東西線中野駅南口から徒歩8分
(東京都中野区中野2-9-7 ℡03-5340-5000)

【登壇者】

井尻千男氏、伊藤哲夫氏、伊藤玲子氏、遠藤浩一氏、小田村四郎氏、
加瀬英明氏、河内屋蒼湖堂氏、小堀桂一郎氏、名越二荒之助氏、
西尾幹ニ氏、西村幸祐氏、平田文昭氏、宮崎正弘氏、三輪和雄氏、
百地章氏、他 (50音順)

【共催】

全国地方議員1000名日本大勉強会実行委員会、神奈川草莽議員の会、
日本政策研究センター、日本世論の会、建て直そう日本・女性塾、新日本協議会、
英霊にこたえる会、皇位の正統な継承の堅持を求める会、
人権擁護法案に反対する地方議員の会、靖国神社へ参拝する全国地方議員の会、
(社)国民文化研究会、チャンネル桜草莽会、三遷の会、誇りある日本をつくる会、
日本文化チャンネル桜社員同志会 他

【報道】

衛星放送「日本文化チャンネル桜」
インターネット「チャンネル桜オンラインTV」他

【連絡先】

全国地方議員1000名日本大勉強会事務局
電話:03-6419-3825 FAX:03-6419-3826
E-mail : soumou@ch-sakura.jp



フォーラム日韓百年の考察

2006年1月8日(日)都営新宿線瑞江駅徒歩2分 東部フレンドホール 1Fホール にて『フォーラム日韓百年の考察』を開催致します。
詳しい告知はこちら をご覧下さい。
また11月1日より、日韓歴史問題研究会の公式サイト がオープンしました。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。



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