人間回復の経済学 (岩波新書)/岩波書店


本書は財政社会学的アプローチから、人間の全体性を

押しつぶしてしまうような現在の構造改革に異議を

申し立てる内容。

行き過ぎた資本主義が動物性を発揮し、人間性を破壊

していることを痛烈に批判し、人々が幸せになる人間性

回復の経済の必要性を示唆した内容で実に共感出来る。

経団連の爺様たちの発言を見ていると著者が言う教養

を全く感じないのは悲しい現実。

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第三次産業革命:原発後の次代へ、経済・政治・教育をどう変えていくか/インターシフト


自然エネルギーとネットが融合する第三次産業革命が巻き起こるという示唆。

エネルギー・経済・政治・教育・人々の意識が変わり、人類が

地球の持続可能な未来を創る必要性を切に唱え、その時代への

分岐点であることを提示。

自然エネルギーとネットという新産業にどっぷり浸かっている

だけに良く理解出来る。

理解するだけでなく、より良き社会の実現に少しでも貢献しなくては。
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ブーメラン 12024

テーマ:
ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる/文藝春秋


グローバリズムにより世界が画一化し、あらゆることが

繋がっている世の中になった。

風が吹けば桶谷が儲かるではないが、世界で起きていることは

ブーメランのように自分にもかえって来るという内容。

事例が多く分かりやすいが、アメリカの本らしく少々くどい。
始まっている未来 新しい経済学は可能か/岩波書店


かねてより「社会的共通資本」を基軸概念とする字沢教授と「アメリカ型市場原理主義」

に強い警鐘を鳴らしていた内橋克人氏の共著を発見し即購入。

改めて主張が似ていて軽快。

経済が人間生活を凌駕している現実はやはりおかしい。
15歳の君に見てほしい22世紀の未来―100年後からの手紙/中原 恒雄

21世紀から22世紀にかけて世界はどう変わるのか?

・先進国の平均寿命が100歳を超える

・人口子宮による胎児の生育が普及

・冷凍人間技術の確立

・地球温暖化は続く

・海洋都市が建設され、海上で生活する人いる

・科学者や技術者が火星に移住

・核融合技術の確立により化石燃料に替わるエネルギーの活用

・物質のテレポーテーションの実用化

・自動車の自動運転化

・量子コンピューターが実用化され科学の発展が加速度的に増す

などなど、わくわくするものもあるが怖い世界でもある。

すでに起こった未来―変化を読む眼/P.F. ドラッカー


自身のことを経済学者ではなく、社会生態学者と言う                                     

ドラッカーが1946年から1992年に亘り、政治、経済、                                            

社会、企業について、すでに起こった未来を鋭く観察                                              

したもの。                                                                   

経済の章で書かれている「シュンペーターとケインズ」                                                 

は興味深い。                                                                          

ケインズの理論を完全に間違いと言い、シュンペーター                                             

のことを経済理論の発展に極めて重要な役割をしたと                                                 

評す。                                                                            

シュンペーターは1940年の著作に、「資本主義は、まさに                                         

その誕生と実現を可能にした民主主義そのものによって                                              

破壊される」と論じた。                                                                  

まさに現在の世相を予言するかのような主張である。                                               

社会生態学者としての本質的解釈が、自らの知的好奇心を                                           

刺激する良書。

目に見えない資本主義/田坂 広志(たさか ひろし)






行き過ぎた金融資本主義から振り子が触れ、




1 事物の螺旋的発展の法則


2 対立物の相互浸透の法則



により、「目に見えない価値」を重視する日本型資本主義が復活するという内容。



田坂氏の弁証法・複雑系に関する本を繰り返し読んでいるため、


田坂氏が言わんとするところは良く分かる。



故に、振り子が触れて戻って来たところまではリアルにイメージ出来るが、


螺旋的発展、対立物の相互浸透によって21世紀の日本型資本主義が


どういったものになるのかまではまだリアルにイメージ出来ない。


しかし自分なりに理解ていることで言えば、株主至上主義というあほな



概念はなくなり、社会の公器としての役割を発揮し、社会の発展に意志を持って



貢献すること。



そして、社員の幸福の最大化に貢献することが最大のミッションとなるのでは



ないだろうか。



資本主義崩壊最終ラウンド―2009~2013 大恐慌はまだまだこれからが本番だ!/船井 幸雄

船井幸雄氏がリーマンショック後に起きている資本主義崩壊に
ついて、経済学者などとの対談を通じて持論を展開。
全体的にかなり激しい理論展開だが、金融資本主義崩壊に
より実態のないアメリカ経済が徹底的に弱まりドルの下落を
引き起こす。そして、ドルをやめEUのようにアメリカやカナダ、南米の共通
通貨であるアメリを作り、借金をオジャンにするというシナリオはリアルだ。
そうなったら中国、日本という最大の債権国への影響と世界経済の影響は
どうなるのだろうか。