吉田松陰 留魂録 (全訳注) (講談社学術文庫)/古川 薫




 


身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも


留置かまし大和魂





という吉田松陰の遺書があるが、この辞世の句だけでなく、



5千字で弟子たちに松陰の意志を継がせるために書かれた



ものがあり、本書はその全文に解説を加えた本。



激動する明治維新の時代にあって若者を感化させ、



今の時代を切り拓いた吉田松陰を改めて尊敬する。





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生きがいの創造II (PHP文庫)/飯田 史彦
数年前に「生きがいの創造」を読み、自分の死生観が
180度変わった強烈な経験をしたが、そのPartⅡも非常に
良いと友人に勧められる。
PartⅠでは、世界中の生まれ変わりの事例を科学的に
説明しているだけだったが、PartⅡでは飯田氏本人が
自殺した死者の声を聞ける人だと告白し、数々の彼の経験が
披露されていてびっくり.。
しかし、なるほどぉ、だから説得力のある本になっているのだと
妙に納得。
いずれにせよ、輪廻転生はあることだと思うし、今生に
何かの課題を持って生まれて、魂を磨く試練の旅に出ているの
 
だと思う。
その課題を自分で感じ取り、それを解決する中で成長して行きたいと思う。


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葉隠入門 09017

テーマ:
葉隠入門 (新潮文庫)/三島 由紀夫


鍋島藩の山本常朝が口伝で伝えたもの。


「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」というあまりに有名な


一節があり、死を覚悟して生きるストイックなまでの生き方が武士道


の真髄、というイメージが定着した。


一方、意外と酒の断り方やあくびを防ぐ方法など生きる知恵も指南。


本書は葉隠れを座右の銘としている三島氏が解説した内容で、


三島氏の「死の哲学」思想が凝縮された内容で面白い。

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絶対貧困 09110

テーマ:
絶対貧困

以前読んだ「ぼくと1ルピーの神様」でインドの貧困を題材にした


小説と、実際に十数年前にインドをバックパッカーで訪れた時ことからも、


少しはインドの貧困の実情が少しは分かっていたつもりになっていた。


しかし本書は、著者が世界中の貧困地域に入り、貧困層の人たち


と一緒に暮らしたルポで、想像を絶する貧困層の実態を垣間見ることが


出来る。


1日1ドル以下で暮らし、生きることすらままならない絶対貧困の人たちが


数億人いる一方で、仕事のやりがいが見つけられない、人生の意味が


見いだせない、仕事や人間関係によるストレス等で悩んでいる人が


先進国には多数いるというのが、なんだかとてもおかしなことのように思える。


いかに自らが恵まれた環境にいるのかを再認識し、改めて感謝する。


自分はこの解決のために何が出来るのだろうか。

死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた/大津 秀一

終末期医療の最前線で1000人以上の死を見届けてきた


大津医師が、患者が死ぬ時に後悔することの多い25の項目


をまとめたもの。


1 健康を大切にしなかったこと

2 たばこをやめなかったこと

3 生前の意思を示さなかったこと

4 治療の意味を見失ってしまったこと

5 自分のやりたいことをやらなかったこと

6 夢をかなえられなかったこと

7 悪事に手を染めたこと

8 感情に振り回された一生を過ごしたこと

9 他人に優しくなれなかったこと

10 自分が一番と信じて疑わなかったこと

11 遺産をどうするかを決めなかったこと

12 自分の葬儀を考えなかったこと

13 故郷に帰らなかったこと

14 美味しいものを食べておかなかったこと
15 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと

16 行きたい場所に旅行しなかったこと
17 会いたい人に会っておかなかったこと

18 記憶に残る恋愛をしなかったこと

19 結婚をしなかったこと

20 子供を育てなかったこと

21 子供を結婚させなかったこと
22 自分の生きた証を残さなかったこと
23 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
24 神仏の教えをしらなかったこと
25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

最近、『死』について考えさせられることがあったので、


よりリアルに響く。


一日一生の精神で、悔いのない人生を送ろう、と改めて


強く思う。


最期の授業 08181

テーマ:
最後の授業 ぼくの命があるうちに/ランディ パウシュ
カーネギーメロン大学の教授が余命3-6ヶ月と宣告

されてから行った大学での最期の授業。


学生に伝えたかったことは、


・夢のかなえ方

・幸運は、準備と機会がめぐりあった時に起こる(セネカ)

・不満を口にしない

・感謝する

・人の一番良いところを見つける


などなど。


動画で実際の「最期の授業」 を見たが、とても余命宣告を


されたような人に見えないほど元気。


同じく幼少の子を持つ親として、自分に置き換えて考えて


しまうが、とてもこのように毅然とした態度はとても想像が


付かない。





飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ―若き医師が死の直前まで綴った愛の手記 (祥伝社黄金文庫)/井村 和清
静かなノモンハン と同じく、田坂広志氏のなぜ、働くのか で死生観
を 身近に感じるために紹介されていた本。
悪性腫瘍で31歳という若さで、2歳の子供とお腹の胎児を残して

他界した医師の手記。

医師だけに、検査で悪性腫瘍と分かると長く生きられないことを悟り、

家族に心配掛けないように配慮する姿が胸を打つ。

あと数ヶ月の命と悟って自宅に帰った時の描写がとても印象的だ。

世の中が輝いて見えるのです。


スーパーに来る買い物客が輝いている。走りまわる子供たちが輝いて


いる。犬が、稲穂が、雑草が、小石までもが、美しく輝いて見えるのです。

そして、自宅へ戻って見た妻もまた、手を合わせたいほど尊く見えたのです。

極限の世界で見える世界なのかも知れない。
当たり前のことを、幸せ、と心から感じられることはとても幸せな
ことなんだと、 改めて思う。



風見しんごさんのえみるの赤いランドセル と同様、子供が

不幸にも亡くなってしまった親の手記ということでなかなか

読めず本棚にしばらくしまってあった。

10万人にひとりと言われるユーイング肉腫という小児がんを

5歳の時に発症し、その後、5度の再発、4度の手術を経て9年という

短すぎる生涯を閉じた山崎君の物語。

5歳までいたって元気だった子が突然に発病し、数年

で亡くなってしまうなんてあまりにも悲しい。


「おかあさん、もしナオが死んでも暗くなっちゃダメだよ。

明るく元気に生きなきゃダメだよ」


9歳で死を理解し受け入れるだけでもすごいことだが、

親のことを思う優しさに心を打たれる。


息子が元気に朝を迎えられ、元気に朝食を食べ登園

し、時には駄々をこねることも、遅くに帰って息子の幸せな

寝顔を見れることも、そういった当たり前の幸せを享受できる

ことを感謝しなければいけない、と強く思う。

えみるの赤いランドセル―亡き娘との恩愛の記/風見 しんご

風見しんごさんの愛娘が交通事故で11歳という短い人生


を閉じられた。本書はその恩愛の記。


発売当初に購入し、今までずっと読めずに本棚の目立つ


ところに置いてあった。辛すぎて読める訳がないと思って


いた。


しかし、親友の息子が最近交通事故を起こし(命に別状なし)、


にわかに他人事で済まされない気がしたので、勇気を絞り


一気に読了。




子を持つ親として、辛すぎて涙が止まらない・・・・。



何度も胸が締め付けられる思いがした・・・・。




友人のブログ でも死生観を揺るがすような出来事があり、


大切な人が存在してくれていることに感謝するという話が


あるが、本書を読んでリアリティを持って自分のことのように


感じられた。


妻と息子が元気でいること。

朝元気に「おはよう」と言えること。

毎朝、「愛しているよ」と妻と息子に言えること。

毎日、「パパとママのところに生まれてくれてありがとう」と言えること。

大好きな会社で働けていること。

信頼する仲間と働けること。

信頼するパートナーと働けること。

大切な友人が沢山いること。

美味しいご飯が食べられること。

衣食住に困らず満足した暮らしができること。



あげたらキリがないが、当たり前の幸せを、当たり前に感じられる


こと自体が奇跡であり、心から感謝して生きていかなければ


いけない、と改めて強く思う。



読了後、昼寝から起きた息子を強く強く抱きしめた。


いつもなら直ぐにいやだと言って離れるが、今回はやんごと


なき雰囲気が伝わったのか、10分ほどずっと抱きしめていた。


愛する息子を抱きしめられる幸せを感じながら。



風見しんごさんが、辛さの極みにありながら交通事故を撲滅したいという


思いで執筆して頂いたことに心から感謝し、えみるちゃんのご冥福を


心よりお祈りします。



車を運転する全ての人に読んで欲しいと切に思う。

未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか/田坂 広志

今回は”死生観”のテーマに入れる。


何度読んでみても新しい発見がある。


人生には三つの真実がある。


人は、かならず、死ぬ。


人生は、ただ一度しかない。


人は、いつ死ぬか分からない。


アウシュビッツでの体験を書いた夜と霧


つい10年ちょっと前に起きたルワンダでの内戦を生き残った


著者が書いた生かされて 多くの特攻隊や戦争の体験を


綴った本を読んで来たが、やはり日常で、『死生観』を持つ


のは非常に難しい。


自分がこの時代、この日本に生まれて来た意味を追い求め、


人生の三つの真実を一日も忘れずに生き切ろうと改めて思う。