社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論/イヴォン・シュイナード


パタゴニア創業者が15年かけて書いた本。


本著は、21世紀型の経営論に関する本であり、環境の本であり、


一人の偉大な男の自叙伝でもある、非常に深い本で、久しぶりに


興奮しながら読めた。


会社は株主のモノだというおバカがいるが、パタゴニアの創業者は


「健康な地球がなければ、株主も顧客も、社員も存在しない」と言い、


この言葉が21世紀型経営の最上位概念だと100%納得する。


私達がビジネスを続ける最大の理由は、環境危機を省みない政府


や企業のあり方を変えることなのだから、行動は何をおいても重要


になる。


そして、その実践のために売り上げの1%を様々な環境団体に


寄付し、支援している。


利益を出して稼ぐことが第一なのでもなく、ブランドを強化する


ことが第一なのでもなく、ビジネスは環境に対して責任がある


という理念に従って行動することがビジネス続ける本源的な


理由であるというイヴォン氏はとても偉大な人だ。


売り上げの1%を環境保護や回復を推進する団体に寄付する


企業同盟「1%for the Planet」はすでに世界で500社近くにも


なるという。


ビジネスと人生における理念が合致し、そしてその理念に


従い生きているイヴォン氏の考え方・生き方に強烈に共感


する。


こういう生き方が完全に理想だと思う。