吉田松陰 留魂録 (全訳注) (講談社学術文庫)/古川 薫




 


身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも


留置かまし大和魂





という吉田松陰の遺書があるが、この辞世の句だけでなく、



5千字で弟子たちに松陰の意志を継がせるために書かれた



ものがあり、本書はその全文に解説を加えた本。



激動する明治維新の時代にあって若者を感化させ、



今の時代を切り拓いた吉田松陰を改めて尊敬する。





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孫正義「規格外」の仕事術―なぜソフトバンクは逆境でこそ強いのか (PHPビジネス新書 157)/三木 雄信

ソフトバンクアカデミア を開校し、公開講座 を実施するということで


参加すると5000人の人が来場し、3時間半程度の講義に聴衆が完全に


釘付けとなる。


とても刺激的で、株主総会でのおばあさんの話を聞いた時は


感動して涙が出そうだった。


孫さんの構想力、実行力、プレゼン力、人間力どれをとっても


現代の起業家でトップであり、素直にこの人から学びたいと思った。


本書は長く孫さんの元で、社長室長を務めた方で、孫さんの仕事の


仕方やアカデミアに関する孫さんの思いを語った内容。


この本を読んで、学ぶというより、多いに触発・発奮させられたという感じだ。

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生き方―人間として一番大切なこと/稲盛 和夫




2011年最初の本は、稲盛会長の「生き方」。サブタイトルにある



通り、人間として一番大切なことを稲盛氏の人生哲学として



熱く綴った内容。



何度も読んだ本だが、改めて生きる上での原理原則が示されており、



学びの多い一冊。



一言で要約すれば、「人として正しく生き、魂を磨く」ということだが、



それを実践するのはとても困難なこと。



2011年最初の本に相応しく、「生きること」に関する哲学に触れて



スタートが切れることに感謝。










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2011年の目標

テーマ:

2011年の目標を記す。


■家族

・今年も家族の幸せを最優先とする。

 今年は平日に家族と過ごすことが難しいので、一緒に過ごす時間

 を濃く充実させよう。旅行も可能な限り行きたい。


・長男が小学校に入学する。

 これを機に生まれた時からやることを決めていた「父と子の勉強会」

 を入学と同時に開始する。ワタミの渡邊美樹氏が2人の息子たちと

 やっていた勉強会で、人として正しいこと、道徳心を週1回のペースで

 教えて行きたい。


・家族で登山や海遊び、田植え、雪山など自然と遊ぶことを通じて、

 健全なる精神を養う。


・息子が幼稚園でやっている合気道が気に入ったらしいので、今年は

 親子で道場に通うことにする。

 (本当は空手がしたいけど息子が空手を嫌うため・・)



■仕事

・今年のテーマは「愛す」。

 昨年天河神社の神主さんに言われた「インターネットを愛しなさい」

 を実践し、仕事で泣ける一年にしたい。

 「愛」だと抽象的なので、「愛す」という能動的なニュアンスにすること

 で積極的にインターネットを愛し、新しいサービスを作っていくという

 意志を込める。


・試練の一年になることが間違いないが、そのための準備は2010年中

 に仕込めた。スタードダッシュが肝心。

 2012年の終わりに、「ビジネス人生で最も幸せなことは、2010年に起きた

 隕石の衝突級のショックでした」と言えるよう、これを機会に変え、全力

 で乗り切ろう。


・問題ではなく、機会に注力。

 成果を出すために、まとまった時間をつくり、新規事業にコミットする。

 2012年に柱となるような事業を創る。

 とにもかくにも成果にコミットする。


・ソーシャル、スマートフォンというネット業界最大の変化のタイミング

 なので、この分野の事業に本気で参入し、結果を出す。まずは

 コミット出来る体制作りから。


・メンバーの働きやすい環境を作ることと、新しい事業を創ることが

 自らの役割。


・マネージャー、リーダーの育成には引き続き注力。メンバーの

 底上げも前提として。



■教養

・今年も読書目標は設けず、必要だと思う分野の勉強を深くする。

 そして一流のリーダーや師から、貪欲に且つ謙虚に学ぶ一年とする。

 


■健康

・トレーニングという目標を作らず、健康とする。

 おっさんになったからではなく、成果を出し社会に価値創造するために、

 健康であるというのは大前提だから。


 適度な運動と、暴飲暴食をせず、適度な睡眠を確保する。

 マッサージなど体を整え全力が出せる状態を保つ努力をする。

 月2回の2日連続の休肝日を最低とし、必要以上に酒を飲まないように

 する。


 その他、親友が2人統一地方選に立候補するので全力で応援する。

 地域との関わりをより積極的にして、将来に関する準備を着々と進める

 一年としたい。


 2011年も、煩悩を極力捨て、多くの人に支えられ生かされていることに

 心から感謝して、謙虚に学び続ける一年としよう。




 

2010年を振り返る

テーマ:

大きな飛躍と隕石の衝突級の外部環境の変化が同時にやって来た

2010年を振り返る。


以下、整理と備忘録のため記す。



■家族

・2010年の家族の一大イベントは自宅の購入だ。

 世のため人のためにうんぬん云う前に、目の前の家族を

 幸せに出来ない人間が、国家社会を語るなという妻の真っ当

 な意見に返す言葉もないほど納得し、妻が住みたいという家を購入。

 経済合理性で言えば説明出来ない購入(=大借金)だが、家族の

 幸せという観点で言えば100%満足な決定をした。

 しかも近所には山林があり、5分も行けば蛍も生息している程自然が

 多い。またご近所や地域の方が素晴らしい方ばかりで長男は同年代

 の遊び相手に恵まれ、家族ぐるみのお付き合いをさせて頂いている。

 向こう15年は住む家と地域として最高の環境を手に入れた。



・長男が5歳9カ月、二男が2歳4カ月となった。長男とは普通に会話が

 出来るようになってきたので話をしていて一段と楽しくなって来た。

 幼稚園の最後の運動会の縄跳びリレーで一位になり、クリスマス

 コンサートでは立派に歌い切り、逆上がりも一度教えただけで

 出来るようになり、海で怖がらずに泳げるようになり、スケボーと

 ローラーブレードも上手になったりと成長を感じる。

 

 二男は、2歳児にも関わらず箸で豆を掴んで食べるように

 なる程、なんでも自分でやりたがる。兄の影響もあって言葉も

 覚えるのが早く、怒られるとすぐに謝る辺り、いかにも二男坊だ。

 あまり要領が良すぎると大成しないので、長男とは違った育て方を

 意識しないといけないかも。

 

 最近の兄弟のブームは独特の「いただきます」だ。


 「今ご飯を食べられることに感謝、作ってくれたママに感謝、

  生あるものに感謝して、命をいただきます」


 と元気に手を合わせていただきます、を言う。


 ブームで終わらせず、生かされていることに感謝するという気持ちを

 持った子に育って欲しい。


・妻は仕事を通じ社会に価値提供したいという思いを絶ち、育児に専念

 してくれている。

 自分が仕事に集中し、好きなことが出来るのは全て妻のおかげ。

 2010年は結婚10周年の年でもあり、2000年結婚の2人の親友家族と

 サプライズ企画や、結婚記念日に食事に行くなどしたが、もっと

 口や態度で感謝を示さなければと毎年反省してしまう。。


・家族と過ごす時間は、人生で最も大切に考えている。

 登山2回(金時山、赤城山)、2週間のハワイ滞在、新潟出雲崎、

 河口湖、ディズニーランド&シー、フォーシーズンズホテル、と週末

 自宅で過ごす以外の時間をたっぷり共有出来た。


・12年間全速力で仕事をして来たので、1か月休暇を取り2週間の

 ハワイ滞在を含め1か月間家族との時間を過ごす。

 かわいい盛りの子供たちとこれだけ長い時間を過ごせるなんて

 本当に幸せなことだ。



■仕事

・会社全体としては、売上・利益とも過去最大で業界内でも存在感

 を出すことが出来た。M&Aをせず自ら事業を作り上げるという

 方針で一貫していたため、社内にたくさんの起業家がいる文化

 は素晴らしいと言える。 


・担当事業の業績としては今の事業を始めて4年間右肩上がりに

 売上と利益が成長し、期初に掲げた達成困難な目標もクリアし、

 会社の業績に貢献することが出来た。
 一方、隕石の衝突のような外部環境の変化が襲って来て、2011年

 には急激に業績が悪化することがほぼ確定した。

 幸い半年程の時間の猶予があるため、この危機を機会にすべく

 メンバー一同相当な危機感を持ち、既存事業を徹底的に強化し、

 新規事業の立ち上げを加速するという体制を2010年中に築けた。


・この危機に対応すべく、小さな組織にして利益確保という選択肢は

 取らず、一度しゃがんで2012年に大きく飛躍するため現在40名ほど

 いるメンバーを大幅増強し、一段と攻めに転じる決断をした。

 やるしかない。


・事業が拡大成長すればするほど、自分の無力さとメンバーへの感謝

 を身に沁みて感じるようになった。

 新しい市場を作ったと周囲から認めてもらうが、このメンバーだから

 こそ出来たこと。自分1人では何も出来ないということを、事業が

 大きくなるほど痛感する。

 一方、メンバーへの業務量的負担を強いてしまっていたことが反省点。

 メンバーが創造的な仕事に注力出来るよう体制を作り、メンバーが

 仕事に誇りを持ち、社会に価値提供出来ているという実感を持て、

 仕事を通じスキルだけでなく、人間として成長しているという実感を

 持てるようサポートして行きたい。


・2010年に突如現れた電子書籍の市場に、ユニークでオリジナルな

 海外展開をする事業で参入出来た。本格稼働は2011年なので、

 良い仕込みが出来た一年。この事業は何としても成功させたい。


・メンバーが約2倍に増え、マネジメントの難しさを痛感した年でも

 あり、成長した年でもある。

 また、マネージャーを新しく内部昇格させられたのは組織体制

 強化のため、組織に新しい風を入れるために良かった。

 

・不採算事業を3つ清算。2つは売却、1つは撤退するという非常に

 辛い経験をする。

 力不足を感じたが、下りのエスカレーターを全力で昇るような事業は

 何をしても難しく、ドラッカーが言うように「問題ではなく、機会に注力

 する」という原理原則を身を持って学ぶ。


・ソーシャル事業への参入は出来たが、入り方を間違った。

 しかしこれは大きな学びとなった。 

 ・強みをつくる

 ・事業のコミットと責任

 ・単純化して思考する

 ・エンジニアの内製化の必要性と体制作り

 ・変化対応力という認識

 

 2011年はソーシャル事業へ本気で参入するのでなんとしても

 成果を出す。


・マネージャー・リーダー層の育成のため、本気の経営塾を開始。

 過去5年で1000冊近い本を読んだ中で経営に関する必読の書を

 課題図書とし、レポートを提出し、1人3分でプレゼンし、その後

 参加メンバーで議論するという内容。

 レポートは、①本を読んでの感想、②自ら出来ていなくて、改善

 すべきと思う点、③改善すべき点に関する宣言。

 2週間に一度で6回開催したが、確実にメンバーの意識が変わった。

 何より共通言語が出来、意思決定するために深い議論が中核

 メンバーと出来るようになった。

 2011年も続けるので、組織として盤石な基盤を作れるだろう。



■教養

 読書は目標を決めずに、本を読むための時間をさほど意識せず

 結果的に101冊となった。本を読んでインプットすることによる弊害

 を感じていたので、「自分の内面を感じる」ということに意識を向けた。

 特に1ヶ月休暇で行った神様巡り(天河神社→大神神社→伊勢神宮

 →熱田神宮)は精神をリセットし、内面と向き合うことが出来た素晴ら

 しい経験だった。

 

 また天河神社の神主さんの長時間に亘るありがたいお話の中で、

 「インターネットを使おうとしなさんな。自分と同じように愛しなさい」

 とアドバイスを頂いたことは自分にとって思考のパラダイムシフト

 だった。それから半年、12年間どっぷり浸かったインターネット業界

 の見え方が変わったと言える。


 また2010年はリーダーシップを学ぶため、一流の方から学び

 生涯の師と出会いたいと思っていたところ、東洋思想の大家の

 先生、世界で活躍する女性リーダーの方、吉田松陰直系の弟子

 に当たる先生、経営者として一流・人間として一流という大企業の

 元副社長の方、日本で最も尊敬出来る本物の政治家の方などと

 深いご縁を頂いた。

 本物のリーダーの方と触れれば触れる程、自分の未熟さに残念な

 気持ちになる一方、少しでも近づくために学ぶ意欲・実践する意欲

 が湧いてくる。

 

 特に人生の師と言える先生と出会えたことは人生が大きく加速する

 気がしてならない。前提として圧倒的に努力しているということは

 当然として。

 


■健康

 皆勤。2年ぶりに風邪っぽい症状が出たが、気合いで皆勤。

 暴飲暴食は激減。意識するだけで変わるのだ。

 月2回2日連続の休肝日を作る目標はクリア。

 休肝日合計99日、2日連続休肝日27回。



■総括

 2010年は多くの要素が同時にやって来た一年。

 仕事では新たなステージに入ったと思える半面、課題を多く提示

 された(感覚としては突き付けられた感じ)。

 内面の変化に関しては今までの人生で一番感じられた一年と言える。

 また、家を買い、腰を据えて住む地域・環境を決めたことで地域との

 関わりという新しい楽しみも増えた。

 激動の一年を振り返ると結局のところ、人生の幸せレベルを毎年

 更新し続けているということに改めて気づく。

 この時代、この日本に生まれ、新しい産業を創るという仕事が出来て、

 最高に幸せな家族があり、多くの人の支えによって生きていられる、

 ということに改めて感謝する一年だったと言える。


 仕事を通じ社会に価値創造すること、関わる人の幸せに少しでも

 貢献することで恩返しして行きたい。


人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの/田坂 広志


2010年最後の書は田坂広志氏の人生哲学に関する本。                                            


「勝者の思想」を捨て、「達成の思想」へと成熟し、それが                                


深化して「成長の思想」となる。                                                       


数年ぶりに読んだが、昔と違い「勝者の思想」は違和感を                                  


覚え、変わりに、「成長の思想」がしっくり来るようになった                                       


ように思う。                                                              


これは素直に内面の成長を喜ぼう。                                               


しかし分かっていることと出来ているのは雲泥の差。                                     


そのギャップを少しでも埋めるために努力し続けることが必要。                             


2011年は学ぶだけでなく、感じることに注力し、謙虚に学び                                 


続ける年としたい。

成功への情熱―PASSION (PHP文庫)/稲盛 和夫

2010年の読書も終わりとなると選ぶ本もいつも以上に厳選したくなる。


本書は、2011年に気合いを入れて仕事をするために刺激になる本


として手にとる。


稲盛氏ほどのスーパー経営者がこれほどの努力をされている


のに凡人の自分がこの程度の努力では話にならない、と2011年


に向けて気合い注入。



経営者が語るべき「言霊」とは何か/田坂 広志

経営者は表面的な言葉で語っても社員が白けるか、


最悪やる気を奪うこともある。


一方で、社員の心に火をつけることもある。


この差は計り知れない。


言葉に魂が入った「言霊」はどうしたら語れるのか。


それをテーマとした本で、経営者の心の在り方を説く。


2011年のスタートダッシュを切る上で、身が引き締まる


思いだ。


敬天愛人 10098

テーマ:
敬天愛人―私の経営を支えたもの (PHP文庫)/稲盛 和夫

タイトルにある敬天愛人とは、「西郷南洲翁遺訓」にある言葉で、


天は道理であり、道理を守ることが敬天である。また、仁の心を


もって衆を愛することが愛人の意味である。


稲盛会長が、8人からはじめた京セラを一兆円企業にした企業哲学


の根底にある考えを様々なエピソードを元にまとめてあり京セラの


成功を垣間見れる。


まさに敬天愛人の経営を貫いた稀代の経営者だと尊敬する。

致知 1月号 10097

テーマ:

熊本県内6校の校長を歴任し、次々と教育現場の改革を図って


来た大畑氏が熱い。「教育は感化なり」と心の芯に火をつける


教育で若者を変えている。


高校の卒業式の後の最後の授業は、完全に感情移入して涙が


止まらない。。。


親の席の隣に正座させ、全員目を瞑らせてからこう切り出します。


「今までお父さん、お母さんにいろんなことをしてもらったり、


心配をかけたりしただろう。それを思い出してみろ。親子げんかを


したり、交通事故に遭って入院した者もいるだろう。」


そういう話をしているうちに涙を流す者が出てきます。


「お前たちを高校へ活かせるために、ご両親は一生懸命働いて


その金ばたくさん使いなさったぞ。そういうことを考えたことが


あったか。学校の先生に感謝する前に、まず親に感謝しろ」


そして、「心の底から親に迷惑を掛けた、苦労を掛けたと思う者は、


隣にいる親の手を握ってみろ」


すると1人、2人と手を繋いで、いずれ全員が手を繋ぐ。それを


確認したうえで、こう声を張り上げます。


「その手がねぇ!18年間お前たちを育てて来た手だ。分かるか。


親の手をね、これまで握ったことがあったか?お前たちが生まれた


時は、やわらかい手をしておられた。今、ゴツゴツとした手をして


おられるのは、おまえたちを育てるためにたいへんな苦労を


してこられたからたい。それを忘れるな。


18年間を振り返り、親に本当にすまんかった、心から感謝する


と思う者は今一度強く手を握れ」と言うとあちこちから嗚咽が聞こえてくる。


「よし、目を開けろ。分かったや?私が教えたかったのはここたい。


親に感謝、親を大切にする授業終わり。」と言って部屋を出ていく。


振り返ると親と子が抱き合った涙を流しているんです。


教育とは、何なのかと突き詰めて考えてみると、それは自分自身の


生き方であり、在り方です。その生き方、在り方が生徒に反映していく。


「大人の生き方、在り方=大人の教育力」です。


子育ても同じです。「親の生き方、在り方=親の子育て力」。


人生とは何なのか、人間とはどういう生き方をすべきかという価値観


をきちんと持っている、そういう人はきちんとした子育てをする。


だから自分がどういう生き方をしているか。それを大人な常に自問


しなければならないと思います。