同行二人松下幸之助と歩む旅/北 康利

多くの松下幸之助氏に関する本は読んできたが、


意外にも松下幸之助氏の生涯活写は初めてかも知れない。


晩年に書かれた本は、人としての道を説くような内容


で穏やかな面ばかりを見ていたんだなぁと思うほど、


松下幸之助氏も経営者として激しい面を持っていたことが分かる。


オムロンの立石一真氏と同様、偉大な経営者が、


偉大な企業を作って行く過程をリアルに感じられ


熱くなると同時に学ぶことはとてつもなく多い。


本書で何度も引用されている、「私の生き方 考え方」


「実践経営哲学」 「人間を考える」も併せて読んでみよう。

AD
「できません」と云うな―オムロン創業者 立石一真/湯谷 昇羊

ドラッカーに「彼ほど、技術の造詣が深く、その方向性とイノベーション


について明確なビジョンを持っていた人を、私はほかに知らない」


と言わしめた、オムロン創業者の立石一真氏の生涯活写。


社憲の、


われわれの働きで

われわれの生活を向上し
よりよい社会をつくりましょう


の通り、社会に数々のイノベーションを起こし、我々の生活と社会を


発展させているオムロンを通じて、創業者のビジョンが会社の文化や


イノベーションに不可欠かということを思い知らされる。


50歳頃まではビジネスの失敗や子供達の死など、苦境ばかりだったが、


それでもあきらめないチャレンジ精神にはたくさんの勇気を頂いた。


偉大な経営者と本を通じて触れることが出来た喜びは大きい。



・何をやってもの設けりゃええもんやないのや。その商品が社会に

 そぐわへんかったら、社会は自らの安全のためにおそんな企業は

 容赦なくつぶすんや。そやからこそ、経営者は社会的責任を自覚

 する必要があるんや。


・働く目的、仕事の使命があれば、苦労が苦労じゃなくなるもんや。

 仕事が仕事じゃなくなるんや。喜んでやれるんや。企業は利潤を

 追及するもんや。それは人間が息するのと同じや。そやけど、

 人間は息をするためだけに生きてるんか。違うやろ。

 

AD
死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた/大津 秀一

終末期医療の最前線で1000人以上の死を見届けてきた


大津医師が、患者が死ぬ時に後悔することの多い25の項目


をまとめたもの。


1 健康を大切にしなかったこと

2 たばこをやめなかったこと

3 生前の意思を示さなかったこと

4 治療の意味を見失ってしまったこと

5 自分のやりたいことをやらなかったこと

6 夢をかなえられなかったこと

7 悪事に手を染めたこと

8 感情に振り回された一生を過ごしたこと

9 他人に優しくなれなかったこと

10 自分が一番と信じて疑わなかったこと

11 遺産をどうするかを決めなかったこと

12 自分の葬儀を考えなかったこと

13 故郷に帰らなかったこと

14 美味しいものを食べておかなかったこと
15 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと

16 行きたい場所に旅行しなかったこと
17 会いたい人に会っておかなかったこと

18 記憶に残る恋愛をしなかったこと

19 結婚をしなかったこと

20 子供を育てなかったこと

21 子供を結婚させなかったこと
22 自分の生きた証を残さなかったこと
23 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
24 神仏の教えをしらなかったこと
25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

最近、『死』について考えさせられることがあったので、


よりリアルに響く。


一日一生の精神で、悔いのない人生を送ろう、と改めて


強く思う。


AD
ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 (中公新書 (252))

明治維新で朝敵の汚名を着させられた会津藩の出身であり、且つ、


陸軍大学校も卒業していないにも関わらず数々の功績と人徳を


認められて陸軍大将まで上り詰めた柴五郎の遺書(を石光氏が整理編集)。


柴五郎が大活躍した士官学校卒業以降のことには触れられず、会津の


出生から士官学校までのことだけというのが残念だが、戊申戦争以降の


会津の様子や明治の空気感などが伝わってくる。


会津藩が薩長軍に攻め込まれ、祖母、母、姉妹が自害する場面や、


その数ヶ月後に柴五郎が夜中に城内に侵入し、遺骨を収集する場面は


止めどなく涙が流れてくる。


明治とは何という激しい時代だったのだろうかと思うと同時に


今がなんて幸せな時代なのだろうかと思う。

俺は、中小企業のおやじ/鈴木 修

インドで圧倒的No1シェアを獲得したスズキの中興の祖・鈴木修氏の


自伝。


社長就任時売上3,232憶だったスズキを、30年間で3兆円の


企業に育てた辣腕経営者で、79歳の現在も現役という。


82歳で現役社長を務める信越化学工業の金川社長 も相当


ストイックな人だが、鈴木社長負けてない。


グローバル企業に変貌していく課程や困難を乗り越えていく


課程など、当時をイメージして完全にのめり込んでしまうほど。


多くの経営の金言に溢れた良書。