致知2月号 09016

テーマ:

今月の特集は、「富国有徳への道」。


巻頭に、


昭和2年まで駐日大使を務めたフランスのポール・クローデル


は、第二次世界大戦で日本の敗戦が色濃くなった1943年、


パリで言った。


「日本は貧しい。しかし、高貴だ。世界でどうしても生き残って


欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ」


私達の祖先は勤勉・正直・親切・謙虚・素直・感謝といった


徳目を規範に、幾世紀も暮らしてきた人たちであった。


さて、昨今は・・・・・、隔世の感、と言わざるを得ない。


私たち一人ひとりがこの美質を涵養し、発揮した時、


日本は真に豊かな国となる。富国有徳とはこのことである。


戦後、経済が発展し、引き換えに富国有徳を忘れ去り、自らの


欲望を満たしさらに膨張させることに貪欲になり過ぎた。


その触れすぎた振り子がリーマンショックで戻ったのが今時分


だろう。


こんな時代だからこそ、日本人が世界の先頭に立ち、富国有徳


の精神を広めていく義務があるのではないだろうか。


そんな思いを込めた特集なんだろうと推察する。


この特集の中で、牛尾治朗氏と原丈人 氏との対談で、


新たな「公益資本主義」という概念が面白い。


公益資本主義とは、


①公平性・・・所得を社員に分配

②サステナビリティー・・・経営の持続性を担保

③改良改善・・・配当金より研究開発費にあて改良改善する


との考え方。


原丈人氏は、口だけでなく完全に行動が伴っているとてつも


ない人で尊敬する。


とんでもない原丈人 

AD

奇跡のリンゴ 09015

テーマ:
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録/石川 拓治

友人数人から推薦された本。


数百年に亘りリンゴの無農薬化は不可能とされていたものを、


狂気と言えるほどの執着心で、家族と自分を追い込みながら


絶対不可能を可能にした男の実話。


家族をこれ以上苦しめる訳には行かないと死線を越える決意をした


時に、奇跡的に解決の糸口を見つけたことはただの偶然ではなく、


サムシンググレートに導かれたのだろう、と思う。


多くの偉大な実績を残された方が一様に、超えられない壁に


ぶち当たってどうにもならないまで考えた時に、自ずと解決策


が表れる体験をしているが、木村氏も同じように死ぬほど努力


したからこそ、導かれたのではないだろうか。


これは奇跡のリンゴが出来ました、というレベルの話ではなく、


人生の普遍的な真実だと言える。



不可能を不可能としてしまうことで思考停止していないだろうか。


そしてここまで人生に対し、コミットしていることがあるだろうか。



色んなことを深く考えさせられる内容で、大いに刺激を受ける。






AD

不良のタオ 09014

テーマ:
不良のタオ 無極山荘の仙人が教えた「老子」/安部 英樹

本書は、精神世界を教えてくれる師匠の友人が書いた


本で、老子の教えを平たく解釈した内容となっている。


著者の安部氏は、右翼メンバーとして激しい人生を送って


いたが、あるときに台湾の仙人の元でタオの生き方を学び


生き方を180°転換したという。


タオの生き方とは、無理せず、頑張らず、自然にいること、


無欲でいること。


今の自分にはまだまだ理解するレベルにはいかないが、


煩悩を捨て、自然体で生きていくことが人生を豊かにする


のかも知れない。


そんなことを考えさせられる一冊。






AD
レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』/本田 直之

信頼する経営者の友人が勉強になると薦めてくれた本。

成果を出す経営者の基本的な思考方法とは、

・考える時間を確保するための「時間のスキル」

・自分の力で現状を打破する「内部要因思考のスキル」

・聞く耳を持ち、良いことは実行する「素直さというスキル」

・細かいことを考えずに自動操縦出来る「無意識化のスキル」

・やらないことを決められる「劣後優位のスキル」

・経営戦略を考える上で欠かせない「時代のうねりを見るスキル」

・一度の成功を二度三度と繰り返すための「再現性のスキル」

のことだという。


この7つのうち、


・考える時間を確保するための「時間のスキル」


・一度の成功を二度三度と繰り返すための「再現性のスキル」


の2つは大いに課題である。


「時間のスキル」は、ドラッカーの言うように成果の出る


時間管理を徹底してやるということだろう。


「再現性のスキル」については残念ながら本書では触れられて


いないが、これこそが最大の課題であるし永遠のテーマだ。


今の自分に出来ることは、挑戦し続けることなのかも知れない。



失敗に学ぶ不動産の鉄則 (日経プレミアシリーズ)/幸田 昌則

これまでずっと賃貸族だったが、子供が小学生になれば


10-20年同じ場所に住むことになるので次の引越し先


は、購入も視野に入れて慎重に選ばなければいけない。


引っ越しを検討し始めたところへ、サブプライム


の影響を受けての大不況。明らかにバブルだった不動産


が適正価格になるか、それ以下のバーゲンセールが出始めている。


とは言え、家を買うという行為はどうなんだろうか。


回りの不動産のプロ達はみんな賃貸だし、絶対買わないと言う。


本書では、その答えはやはり自分次第だなと思わせるもの


だが、粘り強く中古の物件を探すのが良さそうだ。


賃貸も定借でなく良い物件があれば全く問題ないのだが、


物件+環境+学区の3つで満足する家を手に入れるのは


容易なことじゃない。


急がずじっくり探すしかないな。


毎日が自分との戦い―私の実践経営論/金川 千尋

2008年まで13年連続増益であり、売上1.4兆、経常利益3,000億の


世界を代表する化学メーカーに育てた、プロ経営者である


信越化学工業・金川社長による実践経営書で、世界一の会社に


するという鬼気迫る思いがヒシヒシと伝わる内容。


タイトルからしてストイックである。


そのタイトル通りストイックなビジネス人生を歩まれていることに、


大いに刺激を受ける。


47歳で米国シンテンック社という子会社を創業し、現在は


信越化学工業社長との兼務を82歳の現在まで続けられて


いることは驚異的である。


ビジネスを本気でやっている身としては実践的な部分と精神的な


部分でとても参考になる良書。


また気が少しでも抜けていると感じたら読んでみよう。